【本】の紹介 塩野七生「わが友マキアヴェッリ」~マキアヴェッリは突然の失職と挫折の中で「君主論」を書き上げた!【後編】 2025年8月24日 【前編】からの続き マキアヴェッリの強い怒りと絶望に共感 僕にはマキアヴェッリの気持ちが理解できるような気がしている。その深い怒りと絶望に大いに共感してしまう。 人生何が起きるか分からない。フィレンツェ共和国のために誠心誠意奮闘していた男の突然の失職と追放処分。 何一つ落ち度がなかったはずの官僚マキアヴェッリの怒りはど... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 塩野七生「わが友マキアヴェッリ」~マキアヴェッリは突然の失職と挫折の中で「君主論」を書き上げた!【前編】 2025年8月24日 マキァヴェリに大変な興味を持った あるきっかけがあって、あの「君主論」で有名なマキァヴェリ(マキアヴェッリ)に大変な興味を持った。 マキァヴェリが書いた「君主論」の名前を知らない人はいないだろう。「目的のためには手段を選ばない」という権謀術数で知られたいわゆる「マキァヴェリズム」の生みの親、提唱者だ。 ルネサンスが花開... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 稲盛和夫「経営12カ条 経営者として貫くべきこと」~必読!稲森イズムの集大成。本書は稲盛和夫の遺言書 2025年8月23日 稲盛和夫の本を読み漁る 稲盛和夫さんの経営哲学に接して以来、すっかり稲盛和夫さんに夢中になっている。まとめて15冊の著作を購入したエピソードは前に触れたとおりだが、それらの本を今、必死になって読み漁り、稲森経営学、稲盛イズムを遅ればせながら吸収中だ。 膨大に買い込んだ稲盛さんの著作の中に、いくつかのカテゴリーが存在する... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「世界は宗教で読み解ける」~世界の成り立ちと世界紛争の本質に迫る出口さんの渾身の1冊! 2025年8月23日 あの出口さんがすごい本を書いた 久々の出口さんの大作を書店で見つけた。「世界は宗教で読み解ける」というかなり厚めの新書本。これが読み応え十分な力作だった。 病気でリハビリ中の出口さんは、そんなハンディをものともせずに、その後も何冊も本を出版していることは周知のことで、このブログでも紹介してきている。 だが、今回の新刊の... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「逆境を生き抜くための教養」~図らずも逆境に陥った人が脱出するための思考術。前向きに生きる支えになる本! 2025年7月29日 1年半前に読んでいた出口治明さんの本 僕が出口治明さんの熱心な読者で、APU(立命館アジア太平洋大学)の東京キャンパスで感動的な出会いを果たしたこともブログ記事で配信させてもらったとおりである。 本書「逆境を生き抜くための教養」は、以前既に読んでいた。本書の最終ページに書きこみがあって、それによると2024年2月9日に... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 大田嘉仁「JALの奇跡」~腹心がまとめた稲盛和夫によるJAL再生の真相!驚嘆に満ちた全ての人が読むべき感動の1冊 2025年7月24日 興奮と感動が収まらない凄い本を読んだ 稲盛和夫の経営学を学ぶ中で、もの凄い本に巡り合った。興奮と感動が収まらない。稲盛和夫が成し遂げた日本航空(JAL)の再建をまとめたノンフィクションである。 稲盛和夫の側近中の側近にして、稲盛がJAL再建に際して、京セラから連れていった二人のうちの一人、稲盛の秘書だった大田嘉仁がまと... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 稲盛和夫「新版・敬天愛人 ゼロからの挑戦」~稀代の名経営者の自伝とも称すべき必読の「経営と人生のバイブル」 2025年7月23日 稲盛和夫の本を無性に読みたくなった あるきっかけがあって、稲盛和夫さん(以下、敬称抜きで稲森和夫と表す)の本を無性に読みたくなった。 稲森和夫は言うまでもなく、あの京セラの創業者にして会長の稲森和夫である。京セラを立ち上げ、KDDIを創業し、更に経営破綻したあの日本航空(JAL)の奇跡の再建を成し遂げた日本屈指の名経営... 熱々たけちゃん
【合唱】のこと 谷川俊太郎「詩を書くということー日常と宇宙と」~92歳で亡くなった大詩人の神髄に迫る短いながらも濃密な名著 2025年6月30日 あの谷川俊太郎が亡くなってしまった あの誰でも知っている国民的詩人というか、日本だけではなく世界中で広く愛された大詩人の谷川俊太郎が亡くなってしまった。 2024年の11月13日のことだった。あれから半年ちょっと経過したことになる。享年92歳。大往生である。 僕は谷川俊太郎の書いた詩にはかなり親しんできた方だと思う。 ... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 千葉雅也「現代思想入門」~目から鱗の連続!難解な現代思想の核心に簡潔かつ平易に迫る、願ってもない貴重な1冊 2025年3月31日 非常に素晴らしいかけがえのない1冊 素晴らしい本を読んだ。と言っても昨年(2024年)の8月のことだ。直ぐにブログに取り上げ、紹介しなければと思いつつ、半年以上、いや8カ月間も書けずじまいだった。 千葉雅也の「現代思想入門」という新書である。 哲学の本なのだが、非常に分かりやすく、僕が今、最も知りたいと願っていた難解な... 熱々たけちゃん
【映画】の紹介 リドリー・スコットに関するすごい本が出た!〜ファン垂涎の「リドリー・スコットの全仕事」 2025年1月30日 信じ難い快進撃継続中のリドリー・スコット リドリー・スコットのあり得ない快進撃が少しも衰えないばかりか、更にギアが上がったような勢いだ。 この「熱々たけちゃんブログ」の中でも何本も取り上げてきたリドリー・スコット。 リドリー・スコットは過去に名作・傑作を量産していて、もうとっくに伝説上の名匠になってもおかしくない人なの... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 刀根里衣「なんにもできなかったとり」先ずは大人が読むべき絵本。劣等感に苛まれた鳥の行く末に賛否あるも、感動必至! 2024年10月24日 また読者から紹介された絵本 僕の長年の友人でこのブログの熱心な読者から、またある絵本の紹介を受けた。 この友人は先日の合唱曲作曲家の信長貴富の感動的な朝日新聞の記事を送ってきてくれたあの高校時代の後輩にして親友でもある例の彼である。 彼が先日また朝日新聞の読者の投稿記事を送ってきてくれて、その記事がある絵本を絶賛してお... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「小学生がたった1日でかんぺきに19×19まで暗算できる本」これにはビックリ!頭の中の世界が変わる凄い本! 2024年9月29日 敬老の日に驚くべき本を知った! 今年の敬老の日(2024.9.16)に驚くべき本を知った。 たまたまボケーっとテレビを見ていたところ、その日は敬老の日だったので、お年寄りに良く読まれているベストセラーとして、この本のことが紹介されていた。その紹介番組は終盤にチラッと見ただけだったのだが、非常に強く印象に残って、すぐさま... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「おかあさんのいのり」江頭路子が絵を描いたもう一つの戦争に反対する絵本。よりストレートで生々しく胸に迫る! 2024年9月26日 江頭路子が描くもう一つの反戦絵本 「せんそうしない」の絵を担当した江頭路子さんに、もう一冊、戦争に反対し、平和を希求する絵本があった。それが「おかあさんのいのり」である。 これを紹介してくれたのも、例のM子さんだった。 おととい配信したばかりの「せんそうしない」の読み聞かせ会の記事で、状況を詳しく報告してきてくれたあの... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「せんそうしない」の絵本作家江頭さんの思いが、確実に子供たちに伝わった!読み聞かせ会での感動レポートが届く! 2024年9月23日 「せんそうしない」の感動がまた広がった 谷川俊太郎の詩に江頭路子さんが絵を描いた絵本「せんそうしない」。 僕はこの絵本について2本の記事を配信してきた。 先ずは、友人M子さんからこの絵本のことを教えてもらって直ぐに読んで深い感動を受け、紹介させていただいたのが全ての皮切り。 続いて、作者のお一人である絵本作家の江頭路子... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「せんそうしない」の絵本作家の江頭さんから直々にメールをもらう!貴重な制作秘話に感動止まず! 2024年8月30日 著者の江頭路子さんとの感動的なやり取り 先月配信させていただいた「せんそうしない」。谷川俊太郎の詩に江頭路子さんが絵を描いた絵本である。 僕はこの絵本のことを僕のブログの読者でもある古くからの友人M子さんから教えてもらったのだが、一読して非常に感動して、早速ブログの記事として取り上げ、配信させてもらった。 スポンサーリ... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 G・ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録」~「百年の孤独」に挑戦する前に読んだ驚嘆すべき傑作! 2024年8月29日 「百年の孤独」遂に文庫化!出版界の事件! 今年の初夏、御茶ノ水駅前の丸善に行くと、文庫本コーナーにかなりの面積を取って、うず高く積まれている文庫本があった。 ガブリエル・ガルシア=マルケスのあの有名な「百年の孤独」だった。名前だけは誰だって聞いたことがあるだろう。 プレミア麦焼酎の名前として知っている人の方が多いのかも... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 北原みのり「木嶋佳苗100日裁判傍聴記」~死刑確定の「稀代の毒婦」木嶋佳苗の真実を探る迫真の裁判ルポ【後編】 2024年8月26日 【前編】からの続き 事件の概要は巻末【資料】で確認してほしい 本書は3人の男性の殺害と詐欺、詐欺未遂、窃盗の計10件の罪で起訴された木嶋佳苗の裁判の傍聴記である。 いつ誰がどのような経緯をたどって亡くなり、佳苗の罪がどうして問われているかなどの事件の詳細を説明することは、このブログの中では困難であり、人の命が係わる問... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 北原みのり「木嶋佳苗100日裁判傍聴記」~死刑確定の「稀代の毒婦」木嶋佳苗の真実を探る迫真の裁判ルポ【前編】 2024年8月25日 話題騒然となった「木嶋佳苗」の事件 その事件は主に平成21年に起きた。2009年の秋。木嶋佳苗による連続殺人の疑惑だった。今から約15年前のことだ。 あの当時は連日このニュースで溢れかえり、来る日も来る日も木嶋佳苗の話題で持ち切りだった。ただ内容が子供には聞かせられないようなものばかりで、当時、報道はどうなされていたの... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 高坂正堯「歴史としての二十世紀」~稀代の国際政治学者による二十世紀を俯瞰する伝説の名講演に深く感銘 2024年8月24日 初めて読んだ高坂正堯に魅了された 高坂正堯(こうさかまさたか)の本を初めて読んだ。新潮選書の中の1冊「歴史としての二十世紀」である。 これが非常に興味深く、僕は時間の経つのを忘れて読み耽ってしまった。実におもしろく、興奮してしまったほどだ。 高坂正堯は非常に有名な方なのだが、僕にはほとんど縁がなく、正直言って長い間、ど... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 スティーヴン・キング「書くことについて」~モダン・ホラーの大巨匠が自身のことと小説作法を語り尽くした出色の1冊 2024年8月23日 スティーヴン・キングによる自伝と文章読本 あの「モダン・ホラーの帝王」のスティーヴン・キングがこんな自伝と文章読本、小説作法を書いていたとは迂闊にも全く知らなかった。 僕にとってスティーヴン・キングの名前は非常に身近で、彼が描いた世界のことは良く知っているつもりだが、実は正直に告白すると、スティーヴン・キングの小説を実... 熱々たけちゃん