【前編】からの続き その4:指揮科の学生への指導 あの指揮科の貧乏揺すりの男子学生への指導については前回の記事でも詳しく書いた。 但し、それは映画が始まって序盤だというのにその指導だけで延々と10分間以上も続くというバランスの悪さの指摘だった。 今回は、あのターの学生への指導がパワハラだったかどうかの検証である。 映画...
【映画】の紹介
【映画】の紹介の記事一覧
「TAR/ター」の評価は非常に高いが・・・ 前回取り上げた「TAR/ター」。 そこで詳しく紹介したとおり、この作品は昨年(2023年)公開映画のキネマ旬報ベストテンで見事ベストワンに輝き、読者選出ベストテンでも第2位。監督脚本のトッド・フィールドが外国映画監督賞まで受賞するなど、日本では極めて高く評価された。 本国アメ...
昨年キネ旬ベストワンに輝いた大絶賛映画 「TAR/ター」。今年(2024年)発表された昨年公開映画のキネマ旬報ベストテンで見事ベストワンに輝いた作品。読者選出ベストテンでも第2位に輝いた。しかも監督脚本のトッド・フィールドが外国映画監督賞まで受賞し、キネマ旬報では大絶賛に包まれている。 2023年のアメリカのアカデミー...
数十年ぶりに「ショーシャンクの空に」を観た 今回の映画紹介はもう公開されてから30年近く経つ「ショーシャンクの空に」を取り上げることにした。 熱烈なシネフィルの僕は、もちろんあの有名な「ショーシャンクの空に」は、以前にちゃんと観ている。しかも何回も観ている。 公開から約30年も経過して、最後に観たのが何時のことだったか...
ラージャマウリの途方もない才能に驚嘆 一体全体、あのインドのラージャマウリ監督は何という才能の持ち主なのだろうか?もう開いた口が塞がらないのである。 「RRR」でとにかく度肝を抜かれた僕は、ラージャマウリ監督がその前に作った「バーフバリ」の2部作を観て、更に圧倒されてしまったわけだが、今回紹介する「マッキー」という映画...
前作を上回る驚嘆の続編に打ちのめされる 歴史大スペクタクル「バーフバリ」の前編「伝説誕生」で映画ファンの度肝を抜いたラージャマウリは、その続編でも期待以上の素晴らしい作品を完成させて、世界中の「バーフバリ」ファンを狂喜させた。 実際にこの後編「王の凱旋」はアメリカ映画などで良くある、大ヒットした映画の後日に二匹目のドジ...
「RRR」の前にも凄い映画を作っていたラージャマウリ インドのラージャマウリ脚本・監督の超弩級の傑作「RRR」に打ちのめされた僕は、本当に「RRR」に魅了され、打ちのめされ、心から感動し、このラージャマウリという脚本も書く傑出した映画監督にすっかりハマってしまった。 ちょっとこれだけの人は、世界中を見回しても居ないんじ...
昨年、ベストワンに輝いた名作だが 「リコリス・ピザ」。今年(2023年)発表された昨年度公開映画のキネマ旬報ベストテンで見事ベストワンに輝いた作品。 ちなみに第2位は、あの「トップガン マーヴェリック」なのである。 あの世界中で大ブームを巻き起こして熱烈なファンを量産したトップガン マーヴェリックよりも高く評価された...
「RRR」の魅力から抜けられない 「RRR」にすっかりハマってしまっている。僕は本当にこの映画が好きなのだ。 映画の全編は5回観た。3時間の大作なので5回観るということは中々容易なことではないが、全く時間を感じさせない映画なので、僕にとっては何でもない。 もっともっと観たいのである。 映画の中の、例の歌と超絶ダンスの「...
後味は悪いが、良くできた犯罪ミステリー かなり衝撃的な邦画(日本映画)を観た。昨年(2022年)公開されたばかりの「さがす」というタイトルの作品だ。 「鎌倉殿の13人」の比企能員役で強烈な印象を残した佐藤二朗が、堂々の主演を務めている。 登場人物はかなり限られた小ぶりな映画なのだが、実にインパクトが強く、観終わった後も...
久々に満喫した邦画の骨太な本格的ミステリー 2年前にかなり話題となったミステリー映画をようやく観ることができた。 「罪の声」である。 主役は2人いる。一人は「鎌倉殿の13人」で主人公の北条義時を演じて一躍時の人になる直前の小栗旬。 もう一人は大人気のミュージシャンにして、俳優としても活躍しているあの星野源である。 公開...
コロナ禍を真正面から描いた名作の登場 コロナ禍はまだ終息したわけでは決してないが、現時点(2023年7月末)では落ち着いており、何とかこのまま推移することを祈るばかりだ。 僕は新型コロナの中等症以上の重い症状の患者をかなり受け入れて来た大規模な公的病院の事務局長として、常にこの問題と対峙してきただけに、本当に切実な思い...
想像を絶する熱過ぎるインド映画に大興奮 ものすごい映画を観た。とにかく冒頭からラストシーンまで信じられないほどパワフルで、全編に渡ってクライマックスが続くような全く非常識な映画と言っていい。 「RRR」というインド映画である。 この映画は一体全体何なんだ!?と叫んでしまいたくなるような映画。 仰々しくて大袈裟で、あまり...
スピルバーグの初めての自伝的作品 このところのスピルバーグの勢いが止まらないことは以前にも書いた。80歳近くになってまたまた最盛期を迎えている感がある。ちなみに2023年現在76歳である。 そんなスピルバーグが意外にも自らのこと、どうやって映画に目覚め、どのように映画と関わって、この未曾有の大監督が誕生したのか?その時...
かなり衝撃的な重い邦画を観た 一昨年公開された話題の日本映画をようやく観た。 かなり話題となり、内容的にも非常に高く評価された作品だ。 「茜色に焼かれる」である。 理不尽な交通事故によって夫に先立たれた未亡人と愛息の、コロナ禍の中での過酷な生き様が言葉を失ってしまう程に衝撃的だった。 主役を演じたのは尾野真千子。この映...
これは素晴らしい!心が震えた また感動的な素晴らしい映画を観た。前から観たくてたまらなかった映画だ。「ザリガニの鳴くところ」。 昨年(2022年)11月に公開されて、かなり話題となったミステリーである。 ギンレイホールが存続していれば、間違いなく上映してくれたに違いない心が震えてくるような感動作だ。 僕は巷の大変な好評...
サム・メンデスが映画への愛を込めた感動作 これは本当に素晴らしい映画だった。人間と映画への愛に満ち溢れた至高の名作と言っていい。 脚本と監督は僕が大好きなあのサム・メンデスだ。この熱々たけちゃんブログでも前作の「1917 命をかけた伝令」を取り上げている。 あの驚嘆すべき映画全編を通じての長回し、ワンカットをやってしま...
一体これは何なんだ!?めちゃくちゃな映画! 実に奇妙な変な映画を観た。全くもって理解不能。極めて不愉快。しかも実に痛い映画。 僕はたとえどんな映画であっても、多少なりとも見所というか何らかの観る価値を見い出すタイプの人間で、「こんな映画は観る価値がない」とか、「全く時間の無駄使い」だったなどと全面否定することは、極力避...
「スリー・ビルボード」以上に奥の深い作品か 「イニシェリン島の精霊」はあの超傑作である「スリー・ボード」の脚本・監督のマーティン・マクドナーの作品だけあって、その感銘はあまりにも深く、映画を見終わった後もずっと余韻が残り、余韻どころか、いつまでもこの映画のことが気になってずっと考え続けてしまうのである。 この映画でマク...
待望久しいマクドナー監督の新作映画 遂にマーティン・マクドナー監督の新作映画「イニシェリン島の精霊」を観ることができた。 圧巻のものすごい映画だった。 さすがはマーティン・マクドナーの作品だと感嘆するしかない。 マーティン・マクドナーはあの超弩級の傑作「スリー・ビルボード」の脚本、監督を務めた鬼才である。 僕はあの「ス...
プロフィール
熱々たけちゃん
熱々たけちゃんです。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
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