目 次
とある古刹の自生の?シャクヤク
来年に向けてのシャクヤクの準備が着々と進む中で、思いがけないことが起きた。
シャクヤク好きの僕の友人が、シャクヤクの株分けをしてくれたのである。
その友人の自宅の近くに地元ではかなり有名な古刹の寺院があって、そこの境内の一隅で毎年シャクヤクが咲くらしい。
そのシャクヤクはお寺や檀家が管理しているわけではなく、どうやら完全に自生、つまり勝手に咲いている野生のシャクヤクのようである。
今年も見事に咲いたようだが、お寺では全く気にかけていない様子で、開花直後に雨でしなっても、倒れてしまっても完全放置。全く無視されているらしい。
そんな放置された自生のシャクヤクが境内に5種類くらいあるようだが、全て放ったらかしになっているようだ。
ちなみにこの古刹には見事なボタンがたくさんある。そちらは管理されているのに、シャクヤクは放ったらかしだそうだ。
野生というか、自生というか、完全に放置されているため、いずれもそれほど立派な花が咲くこともないようだが、1種類かなりきれいな花が咲くシャクヤクがあって、その友人もかなり気に入っている。
僕も一度見たことがある。僕の好きな八重咲き(バラ咲き)ではないことは残念だが、かなり美しいもので、我が家のシャクヤク畑に咲く花とは全く異なるタイプの花で、それはそれでかなり美しい。
僕が第2シャクヤク畑を造成し、シャクヤク花壇を倍増させることを知って、その古刹に咲くお気に入りのシャクヤクを育てられないかと、地下の株の一部を分けてもらったとのことだった。
お寺の方に声を掛けたら、「構わないよ。お好きにどうぞ」と快諾してくれたという。
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思ってもみなかった株分けが実現
快諾をいただいて、友人は手持ちの小さなスコップで端っこを掘り返し、株を掘り出し、そのまま僕に持ってきてくれた。
誠に嬉しい話しである。
その掘り起こした株には、芽は5つ程あって、僕はそれを2つに分けた。
全く想定していなかった思わぬ株分けだった。市販の苗よりも実際に咲いていたものを株分けした方が、芽もたくさん付いていて、根も張っていて力強い。
Wさんの「ソルベット」に続いて、2種類目の株分けによる植付け。思ってもみなかった株分けの実現は、実は悩ましい点もあったのだが、素直に嬉しかった。
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これが今年の開花の様子
このシャクヤクの今年の開花の様子を見てもらう。その古刹の境内の一隅で咲いている状況と、2輪を切り花にさせてもらって、友人の家で花瓶に挿されている様子だ。





一目瞭然で、このシャクヤクは僕の大好きな八重咲き(バラ咲き)ではなく、一重咲きと呼ばれるタイプなのだが、これはこれで非常にインパクトの強い魅力に満ちている。
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品種名は分からない
古刹の境内の一隅にヒッソリと咲いているもので、もちろん正式な品種名は全く分からない。僕はこの写真を元に色々と調べてみたが、まさしくこれだ!とピッタリなものは見つからない。
逆に、かなり似た感じのシャクヤクは数種類あって、そのうちのどれが正解なのか、判然としない。
多分、踊容(ヨウヨウ)ではないか
カタカナ名の洋シャク(ピオニー)にもかなり近いものが数種類あったが、「踊容」という品種が最有力となった。
これが「踊容」の写真である。いかがだろうか?かなり近い感じはするのだが。

この写真の解説にある「和の雰囲気を醸し出す」という表現が、由緒ある古刹に自生しているこのシャクヤクの名称に最もふさわしいように思われる。
漢字名の「踊容」も雰囲気にピッタリで、この古刹に咲いていたシャクヤクを、勝手に「踊容」と名付けることにした。
解説によれば、「他ではあまり手に入らない珍しいシャクヤク」ということで貴重な品種のようだ。そんな希少な貴重なシャクヤクが友人の手によって、我が家にやってきた。
嬉しい限りなのだが、実際には大いに困ってしまったのである。
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もう植え付ける場所が残っていなかった
僕が新たに第2シャクヤク畑を造成して、面積は倍増することになったのは確かだが、実がこのブログの読者であればお分かりのように、もう第2シャクヤク畑にも、玄関側の新たな造成地も既に新しい苗やWさんからいただいた「ソルベット」が植え付けられていて、「踊容」を植え付けるスペースはもう残っていない。
第2シャクヤク畑には、実はもう2株植え付けるスペースを残してある。1カ所は第2シャクヤク畑の特等席だ。
これはいずれ詳細に報告することになるが、大切な新種を植え付けるために残してある。
その新しい品種は、ネットで現在注文中。入荷次第、大阪から送られてくる手筈だ。
だから、こんなにシャクヤク畑を広げたというのに、踊容を植え付けるスペースが全くない。弱った。
折角、友人がお気に入りのシャクヤクを、わざわざ自分で根っこを掘り起こして株分けしてくれたものだ。それをないがしろにすることはできないのだが・・・。
最も条件の悪い場所に植え付けた
どこをどう見渡しても、適当な場所は残っていなかった。それでも何とか植えようと無理を承知で、2カ所、捻出した。
南側に1カ所。玄関側に1カ所。どちらも一番奥の狭隘な場所。とにかく狭いスペースで、陽当たりも悪く、風通しにも難がある。
我が家の庭の中にあって、最も条件の悪い奥まった場所だ。
さすがにここではまともに育たないのではないかと心配になるが、その株分けしてくれた友人は、「元々そのお寺の境内でも劣悪な環境で、完全に放置されて肥料なんかも全く与えられていなかったんだから、熱々たけちゃんのシャクヤク畑なら、条件は悪くてどんなに狭くても、きっと大丈夫。今までよりも立派な花を咲かせてくれるに決まってる」などと、こんな狭くて条件が悪い場所でも「全然平気」とあっけらかん。
その言葉に勇気と元気をもらった。
こちらも責任重大だが、「万が一、枯れてしまってもそれは仕方ない」と言ってくれたこともあって、ここに植え付ける決心をした。
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劣悪環境ながらも念入りに準備
そこまで言われたら、何とかしないとシャクヤク狂としては面目に関わる。
そこで、狭くて条件は悪いながらも、こちらとしてはできるだけのことはやって、念入りの準備を心がけた。
いただいた株の様子
先ずは、いただいた株を見てもらおう。2つの株に分けてみた。それぞれの株に3つの芽が付いている。




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植え付けの実際
とにかく大切に扱いたい。
小さな株の植え付けではあったが、第2シャクヤク畑と玄関側の造成地と全く同様に、その狭い場所を、新たに掘り起こして、鹿沼土と赤玉石を敷き詰めた。そして第2シャクヤク畑と玄関側の増設地の改良された土壌を運んで、混ぜ合わせた。
【南側のシャクヤク畑への植付け】






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【玄関側への植え付け】









2つとも小さな株である。それ程、土の量は必要なかった。
こうして、狭い、陽当たりが悪い、風通しも悪いと3重苦だったが、土の状況は他の品種と全く遜色ない状態に整えることができた。
これで勘弁してもらうしかない(笑)。
後は、年明けの2月を待つだけだ。何とか根付いてほしい。
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この時点でのシャクヤク畑の姿
こうして想定外の「踊容」の植付けも完了し、我がシャクヤク畑はこの時点(2025.10.15・水)でこんな姿となった。





まだ完全には終わっていない。この後、ネットで注文した2種類の品質の苗が届くことになっている。
10月下旬に入荷予定。来週には届くだろうか?その2品種を植付ければ、来年に向けての準備と対策は全て完了となる。
いつのまにか、シャクヤクがすごい数となってきた。シャクヤク熱はどこまで昂じるのだろうか?品種の一覧表が必要だ(笑)。
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その後、割箸を換えてネームプレート設置
こうしてこれから届く2種類の新しい苗を除いて、全ての植付けとやるべき作業が終了したわけだが、少し不満が残っているのは、株分けして入手した
①Wさんからいただいた「ソルベット」
②古刹からいただいた「踊容」
2つの品種の花壇の表示だ。
実際に咲いているシャクヤクを株分けをしてもらったので、もちろんネームプレートの類いはない。
そこで植え付けた場所の特定のために、割箸を挿しているのだが、これがどうもいただけない。ブログ読者の友人たちからも評判が良くない。
開花姿の写真はあるので、それをプリントアウトして、「パウチ」すればいいのだが、我が家では、そんなことはできない。
写真そのものを地面に挿せば、ボロボロになる。
どうしたものかと悩んでいたところ、先日、DAISOの園芸コーナーで、手書きで書けるプラスチック製のネームプレートを見つけた。色々な種類があった。
気に入ったもの(プラスチックのプレートが20枚も入っていて100円!)を購入して、ソルベットと踊容の名前を書き込んだ。

こうして7つのネームプレートを作って、割箸と入れ替えたのである。
写真で見てもらおう。こんな感じに収まった。花の写真が表示されないのは残念だが、悪くない。割箸よりは何倍もいい(笑)。
【南側】




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【玄関側】




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我が新しい「シャクヤク花壇」の全容
併せて、今秋大幅にスペースアップされた南北の「シャクヤク花壇」の全体像を見てもらう。これが現時点(2025.10.23・木)での我が「シャクヤク花壇」の最終形である。
南側のシャクヤク花壇
この南側は、今年第2のシャクヤク畑を造成し、スペースは倍増となった。2つのシャクヤク畑はそれぞれ2分されるので、4つの部分から構成されている。





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玄関側のシャクヤク花壇
幅というか奥行きはないが、左右(東西)は端から端まで全てシャクヤク花壇にしてしまった。以前は2品種(2株)しかなかったシャクヤクが、現在は8品種(9株)も植え付けられている。




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貴重な「踊容」。何とか根付いてほしい
友人がわざわざ掘り起こして株分けしてくれた貴重な「踊容」。由緒ある古刹の境内からはるばる我が家にやってきてくれたものだ。
あいにく植付けるスペースがなくて、劣悪な環境に置かれてしまうが、2株ちゃんと植え付けた。
何とか我が家のシャクヤク花壇に根付いて、あの見事な花をうちの庭でも咲かせてほしいと祈るばかりである。
かなり離れた古刹からはるばる我が家までやってきたシャクヤク「踊容」。
正に手を合わせて合掌する思い。