目 次
紫サルスベリのこと
我が家には、家の近くの都営住宅の敷地に咲く紫色のサルスベリの巨木から枝を1本拝借して、挿し木にして根付いてくれた紫色のサルスベリがあることは、何度かこのブログに取り上げてきた。
僕は真夏に咲き誇るサルスベリが大のお気に入りなのだが、中でもたまに見かける紫色のサルスベリにたまらない魅力を感じている。
その紫色の花を咲かせるサルスベリ、我が家の周辺では決して珍しくはないのだが、定番のピンク、赤、白に比べると、かなり希少ではある。
直ぐ近くの都営住宅の敷地にその紫色の巨木は実に立派なもので、毎年、見惚れていたものだが、東京都は完全に放置しており、誰も剪定しないので、年々勢いが陰ってきて、昨年あたりは、一部にチョロチョロっと咲く程度まで弱ってきていた。
それが去年の晩秋?に、東京都が思い切った選定を施してくれたのだ。これにはビックリ。その剪定された巨木の様子と、今年の夏が待ち遠しいというレポートをこのブログで配信した。
スポンサーリンク
挿し木から成長の紫サルスベリの今夏
そのお気に入りの都営住宅の巨木からの挿し木で根付いた我が家の紫サルスベリ、この夏もちゃんと咲いてくれた。
先ずは、その姿を1枚だけ見てもらおう。

実は、場所を奥の方に移植したのが影響したのか、今年は早い時期から連日、驚異的な猛暑続きだったにも拘わらず(サルスベリは猛暑であればあるほど盛んに咲く)、我が家の挿し木からの紫サルスベリは成長がかなり遅れており、今年は咲かないのではないかと心配した。
だが、かなり遅めだったが、結局はちゃんと咲いてくれた。
小さな、本当にまだホンの小さな木である。
ところが、サルスベリの枝の伸び出す力というかエネルギーは凄まじいものがあって、本体の木そのものは非常に小さくても、そこから驚くほど長く、ほとんど「傍若無人」とばかりに長く、長く枝を伸ばしてくる。
そしてその先にしっかりと蕾を付け、ちゃんと咲いてくれるというわけだ。
スポンサーリンク
移植の影響で、成長が大幅に遅れた
ここで掲載の写真はいずれも9月中旬に撮影したものだ。
サルスベリの開花期間は長いので、撮影のタイミングが遅かったということではなく、我が家の紫サルスベリの今年の成長が明らかに遅れていた。
ブログ記事にも報告したように、挿し木から折角根付いてくれた紫サルスベリを、将来のことを考慮して移植させた。それでもちゃんと感動的な芽吹きをしてくれたのだが、その移植のせいで成長が遅れたことは間違いないだろう。
蕾の付きと開花が本当に遅く、8月末まで蕾が全くなかった。
今年の紫サルスベリの花
それが9月に入って急に、蕾がドンドン現れ始め、直ぐに開花に至った。



スポンサーリンク
長く伸びた枝の様子
小さな本体の木から、驚くほど真っ直ぐに伸び出してくる枝の様子。


読者からの質問:枝はどこから出てる?
この記事を公開後、早速読者から、「この長く伸び出しているサルスベリの枝は、どこから出ているのか?」という質問を受けた。
僕はこの記事の中で、
>本体の木そのものは非常に小さくても、そこから驚くほど長く、ほとんど「傍若無人」とばかりに長く、長く枝を伸ばしてくる
と書いたわけだが、下の写真を見てほしい。
その本体の木は、写真の上部中央、枝が伸び出してくる中心部分の奥にホンの5センチ位の木と言うか幹がある。ほとんど分からないと思うが、本当にごく短い挿し木に使った枝から出ている。


シャクヤク花壇の造成の記事で見てもらった玄関側のシャクヤク花壇の、左端、取っ手が黄色のスコップの前にあるのが、枝を剪定した後の、紫サルスベリ!
小さ過ぎて様子が全く分からない背の低さ。多分5センチもない。ここからこの上の長い枝が何本も迫り出してくる。花が終わったので、既に剪定した。

今年の4月時点では、下の写真のとおりだった。
この目が覚めるような新鮮な緑の新芽が、ドンドン伸びに伸びて、あの花を咲かせるという植物の神秘。それを目の当たりにする現場に立ち会っている。



スポンサーリンク
都営住宅の親樹の開花の様子
見事に剪定された都営住宅の親樹は、思っていたとおり今年は見事に咲いてくれた。最近の1~2年のチョロチョロ咲きとは大違いだった。感動も一入(ひとしお)だ。
これが今年の都営住宅に咲き誇る紫サルスベリの巨木の様子。



あまりいい写真でないのが残念だ。
今年の夏の暑さは異常なまでの酷暑で、これを撮影した8月初旬は、外に出ること自体が憚られる程だった。暑さのあまり息ができなくなる程で、写真は撮るだけ取って慌てて退散してきた記憶がある。
撮影時間は午後の1時半で、暑さのピークだったのもいけなかった。
スポンサーリンク
剪定時の姿を再確認
これが剪定された後の姿。写真の撮影は2025年1月31日だったが、剪定が実際いつ行われたのかは定かではない。ある日、通りかかったらこの姿で、ビックリ仰天した。


スポンサーリンク
普通のピンク色との違い
紫色のサルスベリの魅力は格別だ。挿し木から根付いた我が家のこんな小さな木でも、咲く花の色はしっかり紫色で嬉しくなる。
ちょうど我が家の大きなピンク色のサルスベリと、挿し木の紫サルスベリが、1枚に収まっている写真があるので見てもらおう。


好みにもよるだろうが、紫色の方が美しい、と僕は思う。
これがしっかりとした大きな木に育つまでには、どれだけの時間がかかるのだろうか?
サルスベリは本当にありがたい木だ。挿し木で植え付けて、ホンの2~3年で、しっかりと枝を伸ばして、ちゃんと花を咲かせてくれる。
これで毎年、十分楽しめる。
スポンサーリンク
我が家のサルスベリはこちら
我が家の昔からあるピンク色のサルスベリ。こちらも先ほどの都営住宅の敷地で咲く紫サルスベリの巨木と同じタイミングで撮影したもの。

このサルスベリ、実はあまり好きではない。花のまとまりが悪く、ポロポロと花が落ちて来る。
とは言っても、さすがに愛着があって、毎年面倒をみている。