シャクヤク畑の夕映が開花した!
ゴールデンウィークに入って、続々と様々な品種が開花し始めた。
これらの開花の様子は、シャクヤク栽培写真観察日記の中でも、特に「開花便り」として特別にタイトルを付けてレポートしてきた。
今回はその「開花便り」の3回目である。
先ず、「春の粧」と「滝の粧」が咲き、その次は「ラテンドール」が咲き始め、今回はご想像のとおり、シャクヤク畑、つまり南側の「夕映」である。
シャクヤク畑の「夕映」には「滝の粧」と同じように、蕾が3つしか付いていなかった。
発芽と成長こそ遅れていたものの実にたくさんの蕾を付けてくれた玄関側の夕映とは好対照だったわけだが、こちらのシャクヤク畑の夕映はとにかく成長だけは早く、このゴールデンウィークの後半スタートとタイミングを合わせるかのように、一斉に咲き始めた。
先ずは、しっかりと開花した「夕映」の写真をズバリ見ていただく。
こんな花だ。



次に、開花までのカウントダウンが始まった蕾の様子を見ていただく。



シャクヤクの蕾がここまで開き始めると、本格的な開花までアッという間である。
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「春の粧」と「夕映」の違いについて
「夕映」の花は「春の粧」と、非常に良く似ている。
一般的には「春の粧」はピンク色。淡いピンク色。「夕映」は紅色というか赤に近い。ピンクの「春の粧」、赤の「夕映」ということになるのだが、「夕映」の赤もそれほど濃い赤ではないので、2つの品種の色はかなり似ている。
いわゆるピンクが「春の粧」であり、「夕映」は濃いピンクというのが一番正確だろう。
どちらもいわゆる「八重咲き」で、花びらの数は到底数えられるものではない。八重咲きというのはもちろん8枚ということではなく、本当にビックリする程の花びらがギッシリと詰まっている。数十枚はあるだろう。
どちらも非常に大きな大輪となるが、どちらかと言うと、「春の粧」は縦に大きく膨らむ大輪、「夕映」は縦にも膨らむが横に大きく拡がってくるような気がする。
もう一つの違いは、僕の感覚的なものかもしれないが、「春の粧」の花は、何となく非常に女性的な柔らかい感じを与えるが、「夕映」の方はもっとガッシリとした硬い花のような感じがする。
敢えて誤解を恐れずに言うと、「夕映」は濃いピンク色の花ではあるが、どちらかというと男性的な感じを与えるのである。
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思い切って切り花にする
3つしかない夕映の蕾の中でも一番成長が早く、開花が迫っていた蕾は例の葉っぱを刈り込んでしまった少し不格好な姿となっていたものだ。
スッと伸びた長身で、首も長いベッピンさんだったが、僕が中途半端に葉っぱを切ってしまい不格好に。重い頭を支えるのも大変な状況になっていたので、思い切って開花と同時に切り花にすることにした。


花瓶の中でも良く映える。正に夕映の名に相応しい美しい花だ。
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週末の荒天に泣かされる。甚大な被害
ゴールデンウイークの最終の土日(5.6~7)は残念ながら大変な荒天となった。
5月6日の土曜日は雨こそ降らなかったものの嵐のような強風が吹き荒れ、シャクヤクに襲い掛かった。翌日の日曜日には非常に強い雨が終日どころか翌朝まで降り続き、シャクヤクを直撃。
これは大変だった。この嵐のような2日間で僕の大切なシャクヤクがどれだけの被害を受けたか、それについては後日の写真日記でレポートさせていただくが、一言でいうと、壊滅状態に陥った・・・。
泣きたい気分。最悪だった。
5月6日土曜日の強風で、もろに被害を受けたのがシャクヤク畑の「夕映」だった。すっかり傾いてしまって、どうやっても支えることが困難。
風のせいで、ほとんど倒れてしまう直前位まで傾いてしまったので、まだ開花前だったが、思い切って他の2つの蕾も切り花にすることにした。
こうしてシャクヤク畑の夕映は3つとも全て切り花となり、今では庭には咲いていない。


しかし、我が家のリビングでしっかりと大輪を咲かせてくれているので、中々感動的だ。
これも見てもらおう。
この週末の荒天には本当にまいった。壊滅状態に陥ったシャクヤクの無残な姿を見てもらわなければならない。
但し、その前に、あの待望の麒麟丸の開花についてレポートしたい。
これはギリギリ、荒天前に美しい姿を現してくれた。だが、それも一部だけで、最も多大な被害を受けたのも、この麒麟丸だったのだ。
次回に続く。