目 次
巨大ドライフラワーの成功が意味するもの
2回連続でシリカゲル法では画期的な巨大なドライフラワー作りを詳細にレポートさせてもらった。
この巨大ドライフラワーの成功が意味するところは、以下の点にある。
最大のポイントは、シリカゲル法では普通は不可能とされている方式で、ドライフラワーを作る点にある。
【シリカゲル法による基本ルール】
1.花だけを対象として茎や葉っぱはドライにしない
2.シリカゲルの中に花を真っすぐに埋め込む
僕はこの基本ルールの全てに不満があった。
そんなんじゃ作る意味がない。どうしても花だけではなく、茎や葉っぱも含めて全体をドライにしたい。
そのための大前提として、シリカゲルの中では、横に寝かして埋め込むことが必要となる。
基本ルールでは、どうして横にすることを避けるのかというと、理由は極めて明白で、下になった花が潰れてしまうからだ。
そこで、僕が、どうやったら横になったシャクヤクの大輪が潰れないですむのか、それを考えて、今年、初めての実験をやってみたのである。
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シリカゲル法で今年やった実験結果
その実験の内容は、シャクヤクの大輪の下になった部分に円形の深くて丸いザルを使って、そこに花の半分をあてがうことで、潰れることを防ぐという方式だ。
ここでのポイントはザルを用いることで、シリカゲルの細かい粉がシャクヤクの花弁の中に入り込むことで、しっかり乾燥は可能となり、しかも丸い形状のザルでシリカゲルに潰されることを回避できるのではないか、と考えたわけだ。
その円形のザルに、100円ショップのダイソーで売っているボール付きの水切りザルを用いたところ、非常に上手くいった。


ダイソーの水切りザルはかなり深くて、しっかりと丸いボールのような形をしている。かなり大きなシャクヤクの大輪もその中にすっぽりと納まることは実証済みだった。
それが問題なくできるということが分かれば、後はスケールの問題だけ。
今回の夕映のように5つの花や3つの花が一体となって同時に咲いているような巨大な対象物でも、水切りザルを複数個用いれば済むし、大きな容器を用いて、シリカゲルに埋め込むことができれば、一輪だけを対象とする場合と何ら変わることはない。
但し、シリカゲルは大量に必要になるということは覚悟する必要がある(笑)。
それが理論上の可能性だけではなく、実際にやってみて、上手くできることが実証されたというわけだ。
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シリカゲル法の実験はザルが成功の根源!
そう考えると、ポイントは水切りザルということになる。
それさえ分かれば、シリカゲル法でも花だけではない茎や葉っぱもちゃんとついた大きなものを、いくらでも潰れずに作ることができる。
これは本当に画期的な方式になったと思う。
この方法を用いれば、今年はできなかったが、例えばかぐや姫などの超大輪をドライフラワーにするときも、下になった部分にだけザルを当てがうのではなく、上下、あるいは左右でもいいのだが、2つのザルを使って完全にそのザルの中に大輪を収めてしまえば、シャクヤクの豪華な大輪を、一切潰れることなく真ん丸のドライフラワーがいとも簡単に作れることになる。
シリカゲル法に「ザル」が不可欠のアイテムとなってきた。できるだけ真ん丸で深いザルが望ましく、ダイソーの水切りザルが現時点ではベストだと断言できる。
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麒麟丸でも大成功!
今年は何と言っても夕映の5輪と3輪の巨大なドライフラワー作りにエネルギーを費やしたが、その一方で麒麟丸もシリカゲル法でドライフラワーにしてみた。
3本作った。
そのうちの2本は、水切りザルを用いて作ってみた。
これまた大成功で、生花とほとんど区別がつかないほぼ真ん丸の見事なドライフラワーができ上がった。
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完成した姿を見てもらう
先ずは完成した麒麟丸のドライフラワーを見てもらおう。2本ある。
【ピンクの絞りが非常に多い花】


【ピンクの絞りがそれほど多くない花】

【絞りがほとんどないもの】
こちらはスペースの関係で水切りザルを使わなかった。やっぱり半分が潰れてしまった。

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シリカゲルに漬け込む前の生花
シリカゲルに漬け込む前の生花を見てもらう。
既に夕映の3輪の巨大ドライフラワー作りの中でも紹介した写真だが、これらをシリカゲル法でドライフラワーにした。




これを見てもらうと、生花とドライフラワーとでほとんど区別がつかないレベルであることが良く分かると思う。
本当に信じられないほど美しいドライフラワーができ上がった。
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実際の作業工程
例によって、実際の作業工程を写真で見てもらう。
シリカゲルに漬け込む様子


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シリカゲルから取り出す様子





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再度ドライフラワーを見てもらう
しつこいようだが、完成した麒麟丸のドライフラワーをもう一度見てもらう。これらはシリカゲルから出した直後のドライフラワーである。
上と写真の重複はない、念のため。



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全て同じ日にシリカゲルから取り出した
見ていただいた麒麟丸のドライフラワーは、全て例の巨大な夕映のドライフラワーと同じ日に、シリカゲルから取り出したものばかりである。
実態のことを言えば、今回の麒麟丸はいずれも、夕映の巨大ドライフラワーを作る際の大きな密閉ケースに、夕映と一緒にシリカゲルに漬け込まれたのである。
夕映は花の部分が巨大だった半面、茎の方は全く容量を取らないので、その周りには非常に余裕があって、そこに麒麟丸を一緒に漬け込ませてもらったわけである。
取り出したのは、忘れもしない6月2日(月)。
この日、シリカゲルから取り出したドライフラワーの全てを並べたのが、下の写真である。
こうやって一堂に並べられた姿を見ると、非常に感慨深いものがある。



