遂に「ソルベット」の株分けが実現

遂に待望の「ソルベット」の株分けが実現した。

御向いに住んでいらっしゃるWさんの庭に咲く見事な「ソルベット」。僕はこのWさんの庭に咲く「ソルベット」が大好きで、その美しい姿に毎年ため息をついて、見惚れていた。

シャクヤク狂いの僕は、我が家でこれだけ色々な種類のシャクヤクを育てているにも拘わらず、Wさんの庭に咲く美しいシャクヤクを我が家でもたまらなく育てたくなった。

そこで、今年の満開時に「秋にこのシャクヤク、株分けしてもらえませんか」と思い切ってお願いしたところ、「ああ、いいよ」と快諾してくれたのだった。

この秋、その約束をちゃんと果たしてくれて、株分けが実現したので、報告させてもらう。

そのためにシャクヤク畑を倍増させた

何度か書いてきたが、今回のシャクヤク畑の倍増は、このWさんからの「ソルベット」の株分けのために準備したものだった。

Wさんに株分けをお願いし、先方からは快諾をいただいたにも拘わらず、実は、我が家のシャクヤク畑にはもうこれ以上どこにもシャクヤクを植え付けるスペースは残っていなかった。

というわけで、急遽、今年の4月末から、シャクヤク畑の倍増化計画を進めてきて、つい先日、土壌の改良作業まで済ませて、いつでも「ソルベット」を迎え入れる準備を整えていたわけである。

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これが「ソルベット」の株分け

株分けをやったことは、もちろん一度もない。Wさんもやったことはないという。僕が持っているボタンンとシャクヤクの園芸ガイドにはその具体的な方法が写真付きで紹介されているが、そんなに難しいことではない。

簡単に言えば、この季節には実は地中の浅い部分、根っこの付け根の部分に新しい芽が付いていて、市販の苗もそういうものが売りに出されているわけだ。

したがって、根っこの部分をシャベルで掘り起こし新芽を確認し、その部分を地中から取り出せば、それで完了だ。

僕は自分で掘り起こすつもりでいたのだが、Wさんは「いいよ、いいよ。こっちでやるよ。掘り起こしたら持ってくから」と本当に善良を絵に描いたような優しくていい方。「シャベルだけ貸して」と。

しばらくすると、掘り起こした株を届けてくれた。感動の一瞬だった。

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根の付け根部分を見ると

根の付け根部分を見ると、そこに愛らしい小さな新しい芽がいくつも付いているのが分かる。この姿に感激させられた。

これが年明けの1月末から2月になると、真っ赤な芽となって地表に顔を出してくるわけだ。

逆に言うと、2月前後に地表に顔を出してくるあの真っ赤な芽は、現時点で既に土の中で育っているのである。中々感動的である。

鋭く尖った新芽に感動させられる。
鋭く尖った新芽に感動させられる。

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枝と葉っぱ部分を切り落とす

上の青々とした(緑色の)茎と葉っぱのの部分は必要ないので、全て切り落として、根っこと新芽だけにする。

 

葉っぱの光合成で地下の株と芽を育てる

ちおなみにシャクヤクは5月中に花は完全に終わってしまうのだが、その後も、この季節(10月頃)まで茎と葉っぱ部分をそのまま残しておくのが鉄則である。

これは地上の葉っぱ部分が、花が終わった後も光合成によって養分を蓄え地中の根(株)に養分を送り、新芽を育てるわけだ。この地中の新芽が立派に付いているのは地上の葉っぱのおかげなのである。

そう思うと否が応でも感動してしまう。

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Wさんのソルベット

ここでWさんのソルベットの姿を見てもらおう。ソルベットというのは西洋シャクヤク(ピオニー)を代表する名花で、この姿を見てシャクヤクに心を奪われた人が少なくない。もちろん僕もその一人だ。

ソルベットの中にも色々な種類があるようで、このWさんのシャクヤクが正式にソルベットなのかは不明である。

我が家のソルベットとも良く似ているが、明らかな違いもあって正式には別の名称があるかもしれないが、ソルベット系のピノニーであることは間違いないだろう。

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12~13個以上の新芽があった

今回の株分けで、根っこの部分に付いていた新芽は12~13個以上あった。

正確には数えていなかったのと、一番残念だったのは、そのたくさん付いていた新芽を上手く写真に撮れなかったこと。何度やっても新芽の部分に上手くピントを合わせることができず、あまりいい写真がない。

その15個弱の新芽を5つの株に分けて、それぞれバラシて植え付けることにした。市販のビニールポットの苗にも、大体2~3個の新芽が付いているのが一般的だ。

5つの株には2~3個の新芽が付いているいるようにばらし、準備万端の新しいシャクヤク畑に迎え入れる。

メインの南側のシャクヤク畑に3株玄関側に2株だ。

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玄関側への植付け

最初に玄関側から植え付けた。先ほど公開した記事の中で紹介した例のスペースだ。

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第2シャクヤク畑への植付け

たくさん芽の付いた一番充実した株は、迷わず第2シャクヤク畑の特等席へ迎え入れる。

市販の苗のようにシャクヤクの名前と写真が載っているネームプレートがないため、植え付けた場所を明確にするために、割り箸を立てた。何だかお墓のように見えてしまうのが悲しい。

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第2シャクヤク畑の全体像

こんな作業を繰り返して、3株を新しい第2シャクヤク畑に植え付けた。その位置関係はこうだ。

手前の割り箸が立っている3カ所の手前に植えられている。

先日植え付けた市販の「華燭の典」「長屋赤」、「ラテンドール」との位置関係も分かってもらえると思う。

玄関側の新たな増設地の全体像

玄関側には2株植え付けた。

右端の「フィリックスクルース」に対して、ど真ん中のメインスペースに植え付けてある。割り箸の位置で確認してほしい。

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2月が待ち遠しい

お気に入りの「ソルベット」の株分けが実現し、そのために準備した新しいシャクヤク畑に無事に植え付けることができた。5株も植えられた。感無量である。

先ずはWさんに心から感謝したい。

そして無事に根付いて、来年の2月前後に真っ赤な新芽を顔を出してくれることを楽しみに待つこととしたい。

果たして来年、咲いてくれるだろうか。ワクワクドキドキが今から押えきれないほどだ。

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