【本】の紹介 千葉雅也「現代思想入門」~目から鱗の連続!難解な現代思想の核心に簡潔かつ平易に迫る、願ってもない貴重な1冊 2025年3月31日 非常に素晴らしいかけがえのない1冊 素晴らしい本を読んだ。と言っても昨年(2024年)の8月のことだ。直ぐにブログに取り上げ、紹介しなければと思いつつ、半年以上、いや8カ月間も書けずじまいだった。 千葉雅也の「現代思想入門」という新書である。 哲学の本なのだが、非常に分かりやすく、僕が今、最も知りたいと願っていた難解な... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 鶴見俊輔「思い出袋」~八十代の鶴見が7年間に渡って書き続けた名随筆に深い感銘を受け、一気読み 2023年2月18日 味わい深い名エッセイに心を奪われる 前に紹介した「戦争が遺したもの」を読んで、鶴見俊輔の魅力にすっかり開眼させられた僕が読んだ、鶴見俊輔による晩年のエッセイ集である。 岩波新書から出ている「思い出袋」。これがめちゃくちゃおもしろく、興味深く、一気呵成に読み切ってしまった。 これは鶴見俊輔が八十歳を超えてからの月に一回の... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 プラトン「ソクラテスの弁明」~今こそじっくりと味わい、吟味したいソクラテスの死刑に至る裁判での肉声 2023年2月8日 初めて実際に読んだ「ソクラテスの弁明」 こんなあまりにも有名な古典的な名著を、今まで実際に読んだことがなかった。僕は哲学にも非常に興味があるだけに、忸怩たる思いである。 ソクラテスのことも、ソクラテスが裁判にかけられ有罪となって毒杯を仰いで刑死したことも、そしてその裁判の顛末を弟子のプラトンがまとめたことも、もちろん良... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 グングン惹き込まれるスリル満点の類い稀な対談「戦争が遺したもの」~鶴見俊輔に上野千鶴子と小熊英二が鋭く迫る 2023年1月29日 興奮必至のすごい対談に夢中になる すごい本を読んだ。非常に気に入った。読んでいる最中にも興奮させられるが、読み終わった後にも、ジワジワと満足感が込み上げてくる。 「戦争が遺したもの 戦後世代が鶴見俊輔に聞く」というハードカバーの対談本である。 これは日本の戦後を代表する哲学者、評論家にして知識人であった鶴見俊輔に、こ... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 小熊英二「社会を変えるには」~読み応え十分な名著。深い感銘を受け、一気に小熊英二に開眼する! 2022年8月31日 「社会を変えるには」に深く感銘を受ける 小熊英二のことは以前からずっと気になっていた。大きな書店に行くと、小熊英二のやたらと分厚い、それでいて少し地味なハードカバーが陣取っているのがいつも気になるのである。何と言っても目を引くのは、「1968」という上下2巻の分厚い本。正確に記すと「1968【上】」「1968【下】」の... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 池上彰「世界を変えた10冊の本」:これは勉強になった!知っているつもりの人も素直に池上解説を熟読してほしい! 2022年1月23日 気楽に読み始めたらドンドン深みに 2022年を迎えた年末年始の6連休。何か気軽に読める本をと、酒浸りの日々で読んだ本が3冊。新書2冊と文庫1冊。3冊を一気に読み終えた。 いずれも気軽に読み始めたのだが、こちらの思惑はかなり外れて、それぞれ大いに夢中にさせられ、非常に勉強になった。やはり本から得られる情報は貴重で、自分の... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 西郷隆盛が日本の敗戦を導いた⁉️鹿島茂の「ドーダの人、西郷隆盛」の衝撃 2021年6月23日 衝撃が止まらない大変な一冊! ものすごい本を読んだ。この衝撃は中々収まらない。日本の近代史に関する本の中で、これだけ衝撃を受け、深く考えさせられた本はない。 幕末から明治維新(1868年)、更に日本の敗戦(1945年)に至るまでの約100年間の歴史は、僕にとっても長い日本史の中でも最も興味あるところの一つで、色々と何冊... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 仰天!アインシュタインとフロイトによる往復書簡〜全人類必読の書!「ひとはなぜ戦争をするのか」 2021年4月30日 全人類必読の書 この本にはただただ驚嘆してしまう。全く信じられない本があったものだ。 あのアインシュタインとフロイトという20世紀というか人類最高の知性を備えた不世出の天才2人による往復書簡。 そのテーマは何と、人間はどうして戦争を繰り返すのか?人類から戦争をしないなくすことはできないのか?という人類のとって究極の難題... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「哲学と宗教全史」を読む~コロナ禍でどう生きるべきか迷っている人は是非 2020年9月23日 出口治明の「哲学と宗教全史」を読み終えた 購入して直ぐに読み始めたのだが、驚くくらいにスラスラと簡単に読めたものの、最後の50ページ位を残して中断してしまい、漸く完読したところだ。 これは驚くほど立派な装丁の本であり、普通この装丁の本だと読み終えるのに相当時間がかかりそうなイメージが強いのだが、何のことはない。この本は... 熱々たけちゃん