【本】の紹介 出口治明「逆境を生き抜くための教養」~図らずも逆境に陥った人が脱出するための思考術。前向きに生きる支えになる本! 2025年7月29日 1年半前に読んでいた出口治明さんの本 僕が出口治明さんの熱心な読者で、APU(立命館アジア太平洋大学)の東京キャンパスで感動的な出会いを果たしたこともブログ記事で配信させてもらったとおりである。 本書「逆境を生き抜くための教養」は、以前既に読んでいた。本書の最終ページに書きこみがあって、それによると2024年2月9日に... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 高坂正堯「歴史としての二十世紀」~稀代の国際政治学者による二十世紀を俯瞰する伝説の名講演に深く感銘 2024年8月24日 初めて読んだ高坂正堯に魅了された 高坂正堯(こうさかまさたか)の本を初めて読んだ。新潮選書の中の1冊「歴史としての二十世紀」である。 これが非常に興味深く、僕は時間の経つのを忘れて読み耽ってしまった。実におもしろく、興奮してしまったほどだ。 高坂正堯は非常に有名な方なのだが、僕にはほとんど縁がなく、正直言って長い間、ど... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「中学生から知りたいウクライナのこと」:ロシアからの侵略2周年で迎えたウクライナ最大の危機の今こそ読むべき貴重な一冊! 2024年3月31日 ロシアのウクライナへの侵略戦争から丸2周年 今年の2月にロシアが一方的にウクライナに侵略をし始めてから丸2周年が経過した。このロシアによるウクライナへの侵略戦争は2022年2月24日に始まった。 当初は2週間ほどで首都のキーウが占領され、あっという間にウクライナが白旗を挙げることになるだろうと、攻め入った方のプーチンは... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 小泉悠「ウクライナ戦争」〜今、読まなくていつ読むの!?お馴染みの小泉さんによるウクライナ戦争最前線 2023年2月19日 丸1年が経過しようとするロシアによる侵略 ロシアによるウクライナへの侵略戦争が始まってちょうど丸1年が経過しようとしている2023年の2月中旬である。 ロシアがウクライナに侵攻したのは、昨年の2.24だった。 ホンの数日でキーウ(侵攻開始時にはズッとキエフという馴染みのある呼称だったが)が陥落し、ウクライナがロシアの支... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 プラトン「ソクラテスの弁明」~今こそじっくりと味わい、吟味したいソクラテスの死刑に至る裁判での肉声 2023年2月8日 初めて実際に読んだ「ソクラテスの弁明」 こんなあまりにも有名な古典的な名著を、今まで実際に読んだことがなかった。僕は哲学にも非常に興味があるだけに、忸怩たる思いである。 ソクラテスのことも、ソクラテスが裁判にかけられ有罪となって毒杯を仰いで刑死したことも、そしてその裁判の顛末を弟子のプラトンがまとめたことも、もちろん良... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 グングン惹き込まれるスリル満点の類い稀な対談「戦争が遺したもの」~鶴見俊輔に上野千鶴子と小熊英二が鋭く迫る 2023年1月29日 興奮必至のすごい対談に夢中になる すごい本を読んだ。非常に気に入った。読んでいる最中にも興奮させられるが、読み終わった後にも、ジワジワと満足感が込み上げてくる。 「戦争が遺したもの 戦後世代が鶴見俊輔に聞く」というハードカバーの対談本である。 これは日本の戦後を代表する哲学者、評論家にして知識人であった鶴見俊輔に、こ... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 塩野七生「ギリシア人の物語Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」~最盛期を築いたペリクレスとその後のアテナが辿った悪夢に興奮必至! 2022年10月20日 塩野七生の「ギリシア人の物語Ⅱ」に今回も大興奮 塩野七生の「ギリシア人の物語」の第1巻を紹介したのは、今年(2022年)4月、ちょうど半年前のこと。 『塩野七生「ギリシア人の物語Ⅰ 民主政のはじまり」〜時の経つのを忘れてしまうおもしろさ!ペルシア戦争の攻防に興奮必至!』という記事だった。 あの一世を風靡した未曾有の大作... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 ゴルバチョフ「変わりゆく世界の中で」~本書を読んでいる真最中に届いた訃報に絶句。今こそ心して読みたい全人類の必読書 2022年9月29日 ゴルバチョフのことは、大好きだった あのミハイル・ゴルバチョフのことが昔から大好きだった。今、ロシアのプーチンがウクライナに理不尽な侵略戦争を行っている真っ最中で、世界中がロシアとウクライナの動向にくぎ付けとなっている。 このブログの中でも、何度もこのロシアによるウクライナへの侵略戦争のことに触れてきたが、それは今日、... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 小熊英二「生きて帰ってきた男ーある日本兵の戦争と戦後」~シベリア抑留者の軌跡から浮かび上がる戦中・戦後の日本の歩み。冷静に実父の人生を見つめた渾身の感動作! 2022年9月26日 超多忙な中で、4冊の本を読み切った9月 今月(2022年9月)、僕は公私共に非常に多忙な日々を送っていたのだが、そんな中で寸暇を惜しんで4冊の本を読み切った。何とか今月中にこれら4冊のことをブログ記事にまとめ、紹介したいと思っている。読み切った順番通りに紹介していきたい。 先ずは、先日「社会を変えるには」を紹介したばか... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「ブラッドランド(上下)ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実」ヒトラーとスターリンはウクライナ・ポーランドでどれだけ民間人を殺戮したのか?〜衝撃の歴史書 2022年7月15日 まだまだ続くウクライナへの激しい攻撃 ロシアによるウクライナへの侵略戦争が始まってから、いつの間にか5カ月近く経過した。 圧倒的な軍事力を誇るロシアが瞬く間にウクライナを制圧し、憤懣やるかたなきも、そうなるに違いないと半ば諦めていたのだが、ウクライナ兵の激しい抵抗と欧米各国の軍事支援もあって、ウクライナが想定外の頑張り... 熱々たけちゃん
【歴史と政治】 立花隆「インディオの聖像」〜新刊案内から30年。遂に出版された幻の名著に興奮収まらず!インディオ迫害の実態とそこから生まれた奇跡の聖像 2022年6月16日 新刊案内から待つこと30年。遂に出た! 昨年4月30日に亡くなった立花隆の熱烈なファンとしては、今回出版されたこの本「インディオの聖像」は、夢にまで見た幻の名著だったのである。 待たされること30年。ひたすら待ち続ける中で当の立花隆が昨年(2020年)亡くなってしまった。当然、著者が亡くなってしまった以上、永遠にこの本... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「同志少女よ、敵を撃て」〜本屋大賞受賞の大傑作!日本の新人作家が描いた独ソ戦での女性狙撃兵の生き様に言葉を失う衝撃作! 2022年4月30日 すごい小説が書かれたものだ 2022年本屋大賞に輝いた話題の「同志少女よ、敵を撃て」を早速読んだ。逢坂冬馬という新人作家のデビュー作だが、その完成度と衝撃度が半端ない。 本書の内容が僕のこのブログ「熱々たけちゃんブログ」でも3本のブログ記事として取り上げているアレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」(前編・後編... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 塩野七生「ギリシア人の物語Ⅰ 民主政のはじまり」〜時の経つのを忘れてしまうおもしろさ!ペルシア戦争の攻防に興奮必至! 2022年4月23日 塩野七生の作品はかなり読んできた このブログでは一度も取り上げたことがなかったが、塩野七生の本は今までかなり読んできた。僕にとって立花隆や米原万里、吉田秀和のように心から心酔し、好きで好きでたまらないという程の作家ではないが、それでもかなり熱心に読んでいる一人である。 塩野七生といえば何と言っても膨大な長さの「ローマ人... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 亀山郁夫「大審問官スターリン」〜スターリン側から描く芸術家たちへの迫害と大粛清の真実!スターリンの真相に迫る亀山の集大成 2022年4月18日 スターリン目線で描く大粛清の真相 これはまた何とも興味深い本があったものだ。「大審問官スターリン」。亀山郁夫によるスターリン研究の金字塔というか、集大成と呼んでいいものである。 既にこの熱々たけちゃんブログで取り上げた「磔のロシア」の姉妹書と言うべき作品であり、この両者は表と裏という関係と呼んでもいい。 今回の「大審問... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「戦争は女の顔をしていない」(後編)~命を懸けて戦い抜いた女性兵士たちを待ち受けていたものは。胸が張り裂ける衝撃のドキュメンタリー。 2022年3月27日 前編からの続きである。 「戦争は女の顔をしていない」で描かれているもの これにはもう圧倒されてしまう。 独ソ戦に出征したありとあらゆる女性たちが紹介される。 医師あるいは看護婦として兵士たちと行動を共にしたということは、どこの国にもあった。それは当然想像できる。 ソ連の場合には、女医や看護婦、衛生士などももちろんたくさ... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「戦争は女の顔をしていない」(前編)〜ウクライナ出身のノーベル文学賞作家が描く独ソ戦で戦う従軍女性に衝撃! 2022年3月27日 きかきロシアのウクライナ侵略戦争がひど過ぎる 2022年3月下旬。目を背けたくなるような本当に酷いことが毎日ウクライナの地で続いている。 ロシアによるウクライナへの侵略は、ロシアが一方的にウクライナに攻め込んだ侵略戦争の開始からほぼ1カ月が経過した。 侵略戦争を開始したプーチンが当初考えていたようなほんの2〜3日でウク... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 亀山郁夫「磔のロシア」〜スターリンの大粛清に翻弄された芸術家たちの過酷な運命。ソ連とはどういう国だったのか! 2022年3月21日 亀山郁夫の渾身の一冊「磔のロシア」 亀山郁夫の渾身の一冊を読み終えた。タイトルは「磔のロシア スターリンと芸術家たち」。磔は「はりつけ」だ。生々しい中々強烈なタイトルである。 現在、ロシアによる一方的なウクライナへの侵攻(日本の報道ではどこでも侵攻と言っているが、これは明らかに侵略戦争に他ならない)が続いている中で、ど... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 【半藤一利対談シリーズ⑥】出口治明「世界史としての日本史」には唸らずにはいられない!全ての日本人の必読の書。 2022年3月13日 半藤さんとの対談本の紹介:第6弾 久々に半藤一利さんの対談本を紹介する。既に5冊を取り上げており、今回は第6弾になるが、あの出口治明さんとの「世界史としての日本史」という新書である。 半藤さんと出口さんとの対談本の紹介は、今回2冊目であり、既に一度紹介済みである。 1冊目はあのおもしろさ抜群の「明治維新とは何だったのか... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「世界史の10人」〜稀代の読書家が選んだ世界史の10人とは誰だ?興味尽きないおもしろさと限りない刺激! 2022年3月10日 出口治明が世界史から10人のリーダーを選ぶ 既にブログで紹介させてもらった池上彰の「世界を変えた10冊の本」、佐藤優の「悪書の勧め」「悪の処世術」など、一定数の本や人物を紹介する本を何冊かまとめて読んで来たのだが、その最たるものが、今回の「世界史の10人」だ。 この熱々たけちゃんブログではすっかりお馴染みの出口治明の本... 熱々たけちゃん
【歴史と政治】 加藤陽子「とめられなかった戦争」~薄い文庫本だが、中身は濃厚。あらためてあの戦争の問題点と失敗を検証する! 2022年2月25日 あの戦争への加藤陽子の分かりやすい総括 加藤陽子の本はこのブログの中でも何冊か紹介してきた。「太平洋戦争への道 1931~1941」という半藤一利さんと保阪正康さんとの鼎談本もあったが、何といっても傑作は「それでも日本人は戦争を選んだ」であった。 「それでも日本人は戦争を選んだ」はかなり分厚い文庫本であったが、それに... 熱々たけちゃん