我が家のシャクヤクは全て散った

ゴールデンウィークの最後に襲いかかった強烈な暴風雨を何とか凌いだシャクヤクたちも、5月20日過ぎには全て散ってしまった

それはやむを得ないこと。それでも一番最初に開花目前にまで蕾が膨らんでくれたのが4月21日(土)頃だったので、何とかちょうど丸々1カ月間に渡って我が家のシャクヤクの何らかの品種が常に咲いていてくれたことになる。

シャクヤクの日持ちはかなり短く、開花すると1週間から10日程で散り始めるので、丸々1カ月間に渡って我が家の庭で、いずれかのシャクヤクの豪華で美しい花を鑑賞することができたのは、非常に恵まれていたと思う。

南側のいわゆる「シャクヤク畑」のシャクヤクと玄関側(北側)のシャクヤクという2カ所の植え付け場所で、成長具合がズレていたことが、シャクヤクを育て上げ、その花を愛でる側としては、非常に良かったと嬉しく思っている。

いずれにしても、5月の20日過ぎには我が家のシャクヤクは全て姿を消した

実は驚くべきことに、その後、つまり5月の下旬になって、我が家の近くのフラワーショップ(花屋さん)を始め、勤務先、あるいはその通勤経路などの首都圏の花屋さんでは、あっちこっちでシャクヤクが売られていたのである。

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5月下旬に花屋の店頭に並ぶシャクヤクに驚嘆

花屋さん(フローリスト)で売られているシャクヤクは基本的には蕾の状態で売られている。

シャクヤクの蕾の状態の切り花が店頭に並び、購入した人は蕾を花瓶に挿して、開花を待つわけである。

もちろん中には立派に開花したゴージャスなシャクヤクも売っていて、花束として贈呈するなどプレゼントなどに使う場合には満開に咲き誇るシャクヤクを買うのは当然だ。

自分の家で愛でるには、蕾を買う。満開になったシャクヤクはほぼ1週間しか持たない。

5月下旬に出回るのは不思議でならない

東北や北海道、あるいは北陸など首都圏よりも気温が低い地域で育てられたものなのか、それとも自然のものではなく、温室か何かで温度調整して出荷しているのか、詳しいことは全く分からない。

そんな中で、信じられない驚嘆すべきシャクヤクを見かけたので、今日はそのレポートを中心にお伝えしたい。

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御茶ノ水で目撃したシャクヤクに衝撃を受ける

シャクヤクを巡って、衝撃的な体験をした。

これは証拠になる写真が残っていなければ、僕は夢を見ていたんじゃないかと、あの日、確実に目撃した驚嘆すべきシャクヤクの存在の信憑性は、かなり怪しいものになってしまった可能性がある。

5月下旬、正確には5月23日(火)に用事があって御茶ノ水に行った時のこと。

御茶ノ水駅の改札口のすぐ脇にある非常にコンパクトというか狭い花屋さんの前を通った際に、僕はある驚異的なものを見てしまった。

一瞬、我が目を疑いつつ店の前を通り過ぎたのだが、そこで見たものは、未だかつて見たことのないオバケのような巨大なピンク色の蕾

蕾とは言っても固い蕾ではなく、開花しかけているというか、開花寸前の大きく膨らんだ蕾だった。

「何だこれは?」「こんなものが世の中に存在するのか!?」とその驚異的な大きさで周囲を圧倒する得体の知れない花に驚嘆

通り過ぎた際にチラッと見かけただけなのでハッキリしないが、あれはもしかしたらシャクヤクだったのではないだろうか?

きっとシャクヤクだ。でも、それにしても大き過ぎる。あんなシャクヤクが存在するのだろうか?

僕の目がおかしくなったのか?そもそも頭がおかしくなって幻覚でも見ていたのだろうか?

次々と疑問が湧き起こってくるが、急いでいた僕は後ろ髪を引かれながらも、その場をやり過ごさなければならなかった。

その後、肝心の要件に対応しながらも、あのピンク色の巨大な開花目前の蕾のことが気になって気になって、仕方がない。

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お店での実際のやり取り

気もそぞろに用事を済ませ、その後に人と会う約束もあり、時間がなかったのだが、思い切ってその前にもう一度、駅の脇にある小さな花屋さんに戻ることにした。

小走りで花屋に直行。

さっき目撃した巨大な開花目前の蕾は、もちろんそのまま残っていて、夢でも幻でもないことを確認。僕の目がおかしかったわけでも、頭がおかしかったわけでもなかったこともハッキリした。

あらためてその巨大な咲き掛けの花は、僕の目の前にあった。あらためてその異様なまでの大きさに驚嘆し、身動きが取れなくなる程の衝撃を受けた。

時間がないので、単刀直入に切り込んだ。お店のスタッフに質問を畳みかける。

「これ、シャクヤクですか」
「そうです」

「すごい大きさですね」「僕はシャクヤクが大好きで、色々と育てていたんですが、こんなに大きな花は見たことがありません」「信じられない大きさですね、びっくりしました」

「この後も予定があるので購入できないのですが、感激したので、写真を撮らせてもらってもいいですか?

お店のスタッフは若い綺麗なお姉さんで、ためらうことなく快諾してくれた。

そこで撮らせていただいた写真がこれだ。

花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真①
僕が受けた衝撃はこの写真では伝わらないと思うが。
花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真②
ギッシリと花びらが詰まっていて、これが全開したら、どんな大輪となるのだろうか?
花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真③
周囲を圧倒する巨大なシャクヤクの開花目前の蕾。

 

何枚も写真を撮らせてもらって、動画まで撮影したが、写真を見てもその異様なまでの巨大さがどうしても伝わってこない

「何か大きさが伝わる誰でも知っているものと並べて撮りたいんですが・・・」と店内をキョロキョロしていると、「私が持ちましょうか」とお姉さん、願ってもない嬉しいご提案。

思わず感動してしまった。

こうしてその美しいお姉さんが、いとも美しい巨大なシャクヤクを両手に掲げて撮影させてくれたのだ。

花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真④
これでどれだけの大きさなのか実感してもらえると思う。
花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真⑤
フローリストのお姉さんも清楚な美しい方。シャクヤクが良く似合う。

 

どうですか、これ?あり得ます?

これを見ると、どれだけの大きさなのか、良く分かってもらえると思う。

花屋さんで見た巨大なシャクヤクの写真⑥
本当に我が目を疑ってしまうほどの有り得ない大きさだった。

 

「このシャクヤクは何という品種なんですか?」と聞くと、お姉さんは残念ながらご存知ではなく、出荷伝票など色々と調べてくれたが、結局分からなかった。

こうしていよいよ謎が深まった。

ちなみに、そのお値段は何と1本550円信じられないような廉価だった。東京の中枢とも呼ぶべき御茶ノ水の駅横の花屋さんで、あの極めて珍しい巨大なシャクヤクが1本550円という格安な値段。

それなのに、用事を抱えていた僕は、購入することをためらってしまった。思い切って購入しなかったことをその後、ずっと後悔し続けることになる。

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品種を突き止めた!「かぐや姫」だ

何としても購入すべきだった!というのは後の祭り。

その後もあの巨大なシャクヤクをどうしても忘れることができない。品種も気になって仕方がない。

そこで、ネットで色々と調べてみた。意外と直ぐに判明した。

品種を突き止めたのだ。

それは「かぐや姫」という品種だと思われる。多分、間違いないだろう。

「ピンク色の巨大なシャクヤク」で検索すると、見事に出てきた。

これだ!
しっかりと見てほしい。

シャクヤク「かぐや姫」の写真①
これが「かぐや姫」。ネットから。
シャクヤク「かぐや姫」の写真②
「かぐや姫」の蕾と開花目前の姿。御茶ノ水で見たものと少し感じが違うのが気になるが。
シャクヤク「かぐや姫」の写真③
「かぐや姫」の巨大な大輪の姿。
シャクヤク「かぐや姫」の写真⑤
本当にこの世のものとも思えない大きさ。首の部分の茎の太さもまるで別もの。御茶ノ水で見たものも茎の太さにビックリさせられた。

 

あの日、御茶ノ水で見たシャクヤクは、正しくこの花で間違いないと思う。ドンピシャだ。
「かぐや姫」という品種だった。

このとんでもないシャクヤクの存在を知ってしまうと、凝り性の僕としては何としても我がシャクヤク畑でも植え付けて、「あの目を疑う巨大な大輪を我が家の庭で咲かせたい」とメラメラと強い思いが湧き起こってきた。

シャクヤクの植え付けは9月末から10月となる。

これはまたとんでもない楽しみが増えた。今からワクワクドキドキが止まらない。

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地元町田の花屋でシャクヤクフェアが開催

更にその後、我が家の近くの小田急線の町田駅にある花屋さん(小田急フローリスト町田店)では、シャクヤクフェアと称して、店頭の半分くらいの売り場を用いて数多くにシャクヤクを切り花を並べていた。

中々美しく、開花したものには見惚れてしまうし、蕾のものはどんな花に開花してくれるのか興味が尽きない。

しばらく売り場から目が離せなくなる。

小田急フローリスト町田店で販売されていたシャクヤク
小田急フローリスト町田店で販売されていたシャクヤク。「ソルベット」系の美しい花。
小田急フローリスト町田店で販売されていたシャクヤク
「レッドチャーム」と名前が掲げられている。

 

驚くのはそのシャクヤクフェアが、GWの頃から継続的に続いていたわけではなく、その後で、つまり我が家のシャクヤク、しかも成長の遅かった玄関側のシャクヤクも全て散ってしまったその後で、シャクヤクフェアが開催されたこと。

やっぱり温室管理されたものなのだろうか?

実は、このブログを書いている今日、帰宅時に例の花屋さんを覗いてみると、さすがにシャクヤク祭りは終わっていたが、シャクヤクはまだ2つの品種が大々的に店頭に並んでいて、一本あたりいずれも550円だった。

御茶ノ水のあの「かぐや姫」と同じ値段。

本日は6月7日である(※配信は数日遅れてしまう予定)。GWが終わってちょうど1カ月も経っているのに、まだ店頭でシャクヤクが大々的に売られているのが本当に不思議でならない。

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シャクヤクの切り花はかなり高価

シャクヤクはありとあらゆる花の中でも最も豪華にしてゴージャスな花、その上気品も備えているだけに、一般的にかなり高価である。

もちろん店によっても、また品種の種類によっても差があるが、ここでは(小田急フローリスト町田店)一本が基本的に550円だった。

詳細はメモを取るのを忘れ、記憶も定かでなくなったが、5本とか8本、10本とまとめ買いををすると割引されるシステムとなっていた。

とにかくシャクヤクフェアと銘打つだけあって、様々な品種が並んでいたが、そこで思わぬものを発見して「ウワーッ」と声をあげてしまった。

あの麒麟丸が売られていた

何とあの僕が愛してやまない「麒麟丸」が売られていたのである。

しかもビックリさせられたのは、高級品種と銘打たれ、一本が何と880円!

他の品種は550円の中で、麒麟丸は880円と高価であるばかりか、例のまとめ買いの割引対象からも除外されていた。

小田急フローリスト町田店で販売されていたシャクヤク「麒麟丸」の写真①
これが小田急フローリスト町田店で販売されていた「麒麟丸」。我が家の「麒麟丸」の方がずっと綺麗だと言ったら、顰蹙を買うか。
小田急フローリスト町田店で販売されていたシャクヤク「麒麟丸」の写真②
1本880円には、驚かされる。

これには思わずニンマリしてしまう。

この1本880円もする麒麟丸が今年、我が家のシャクヤク畑では20本以上も見事な花を開花させてくれたのだ。

880円×20本=17,600円!

なんて計算まで思わずしてしまう。

今年の我が家のシャクヤク畑を彩ってくれたシャクヤクの花の数々の中で、麒麟丸だけで17,600円の価値があったのかと、妙に嬉しくなる。

我が家のシャクヤク畑の麒麟丸々は、元々はホームセンターのカインズホームの園芸コーナーで、確か一つ550円程の小さなポットで購入したものである。

それを庭に植えて、2年目の今年はあれだけたくさんの花を咲かせてくれたのだ。

こんな値段を見ると、御茶ノ水で見かけた巨大な「かぐや姫」が1本550円だったというのは、実に良心的な値段設定だったと思う。

購入して部屋に飾れなかったことが、残念でならない。
来年、必ず我がシャクヤク畑で育ててやる!と決意も新たにした。

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最終回の予告

いよいよこれで今年のシャクヤク栽培写真観察日記も最終回を迎えたと思われるむきが多いだろうが、実はまだ終わらない。

最終回は次回ということで、最後に僕がどれだけシャクヤクに夢中になっているのかをあらためて知ってもらうエピソードを紹介して、この短期集中連載を終わらせることにしたい。

最後のシャクヤク写真日記をどうぞお楽しみに。

 

 

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