目 次
更にフェイズが進んだ!
前回のサンデーシャクヤクでフェイズが変わる程の成長を遂げたとレポートさせてもらってばかりだが、あれから1週間、更にフェイズを一段落上げたようで、いよいよ開花がそう遠くない日に迫ってきたように感じられる。
蕾の数は数え切れない程になり、そのたくさんの蕾はどんどん大きくなって、遂に首が伸び始めた。
これは開花に向かっての大きなステップに他ならない。
しかも今週は連日の夏日が続いていて、この暑いと言ってしまいたくなる暖かさが、シャクヤクの成長に拍車をかけていること間違いない。
そこで、今回最初に見てもらう今週の一枚は、「シャクヤク畑の全体像」。
すっかり様変わりしてしまったシャクヤク畑を先ずは見ていただき、それぞれの品種の成長ぶりを確認していただこう。
西側の庭の手前から奥を見渡す感じのアングルである。
手前の向かって左側のたくさんの蕾が確認できるのがラテンドール。その右側が麒麟丸。
その奥、やはりたくさんの蕾を確認できる右端が春の粧だ。
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サンデーシャクヤク 4月14日(日)時点
ちょうど4月半ばの14日。ここまで劇的に成長が進んだ。
何度も書くのだが、本当にこの時期のシャクヤクの成長のスピードには驚嘆させられるばかりである。
シャクヤク畑の全体像
冒頭の「今週の一枚」でもシャクヤク畑の全体像を見てもらったが、改めていつものように真っ正面から見てもらおう。
全体がすっかり緑で覆われている。
多くの品種が、もう伸びるだけ伸びて背も高くなり、存分に葉っぱを広げている。
真っ正面、あるいは少し東側から振ったアングルで撮影すると、まだ畑の地表が残っていて余裕があることが分かるが、冒頭の一枚のように手前から撮ると、畑一面が緑の葉っぱと蕾に覆われているように見える。
密生しているというべきか。
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3品種の数え切れない蕾がどんどん大きく!
「ラテンドール」と「麒麟丸」、そして「春の粧」の3品種の成長はもう毎週驚かされるばかりなのだが、今週は特にビックリだ。
とにかく数え切れない程の蕾がどんどん大きくなって、しかも蕾を支える茎の部分、僕はこれを勝手に「首」と呼んでいるのだが、その首が明らかに長くなりつつある。
これがシャクヤクの花の特徴だ。多分どんな花でもそうなのだろうが、シャクヤクの花は他に例がない程、大きなものが多いだけに首がスッと伸びてきて、その長い首の頂点に大輪が花開くのである。
シャクヤクは元々、誰でもご存知のように「立てばシャクヤク」と言われる美人の形容に用いられるわけだが、美人というのは「首が長いことが一つの必須条件」となっていることは言うまでもない。
正に首長美人になって大輪を咲かせるというわけだ。
そんな状態に確実に近づいていることを思い知らせてくれるサンデーシャクヤクだった。
ラテンドールがすごい勢いだ
この成長著しい3つの品種の中にあっても圧倒的に力強く、すごい勢いで成長を遂げているのはラテンドールだ。
これは本当に他を圧倒している。
【ラテンドール】
ラテンドールの蕾の付き方は問題解決?
「ラテンドール」特有の嬉しいような困ったような蕾の付き方の話しは前回詳しく書いた。
密集して付く蕾の話しだ。
真ん中に一番大きな蕾があって、その直ぐ真下に一緒に寄り添うように2つも3つも別の蕾が付くのである。
一つの大きな蕾の周りに複数の蕾が一緒に固まって付く。全体で4つの蕾が密集していることも珍しくない。
このことが、不要な蕾を取り除く摘蕾という耐え難い作業が必要になる理由と書いたのだが、今週の蕾を様子を見ると、あまり心配しなくてもいいのではないかと思えて来た。
大輪が3つも4つも一斉に咲いたら、頭が重過ぎて真っ直ぐに咲いていられないし、花同士がぶつかりあってしまうと心配し、どうしても摘蕾をしなければならないと痛感させられていたのだった。
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首が伸びることで、蕾が離れる仕組み
ところが、今週良く見てみると、密集して付いていた4つなど複数の蕾は、それぞれの首が伸びてきて、首が伸びればそれほど蕾同士が接近することはない、つまり大輪の花が真隣でぶつかり合うことはないのではないかと思えてきた。
実際の様子を見てもらおう。
首長になってきたことによって、蕾同士に距離が生まれている。これなら大輪がぶつかり合うことはないのではないかと思えるのである。
どうだろうか?
このまま摘蕾をしなくてもいいのなら、より多くの花を鑑賞できて、本当に嬉しいのだが・・・。
ちなみに先週は正確ではないものの蕾の数は32個だった。それを今週、丁寧に数えてみると42個あった。
これが一斉に咲き誇ったら大変な景色である。
蕾は蜜を発し、虫を寄せ付ける
ちなみにこの蕾からは蜜が出ているようで、ここまで蕾が膨らんでくるとその甘い蜜に虫たちが引き寄せられてくる。
アリがたくさん登ってくるのだが、この日はアシナガバチ(脚長蜂)がしきりに蕾を抱き抱えていた。
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麒麟丸の黒い蕾もどんどん大きく!
「麒麟丸」はラテンドールに比べると少し成長が遅いが、例の黒光りする独特の蕾が完全に姿を現して、しかもその蕾がどんどん大きくなってきた。
これは見る度に感動させられる。
先週は24個の蕾を確認できたが、今週は5つ増えて29個数えることができた。
【麒麟丸】
麒麟丸の黒い蕾をアップで
この黒光りする麒麟丸の蕾をアップで見てもらう。
春の粧の蕾も首長美人に
成長速度が一番早い品種は「春の粧」だと何度もレポートしたきたが、ラテンドール程の力強さと勢いには欠けるが、すっかり首長美人が出現して、このままいくと開花もそう遠くないと感じさせてくれる。
今週、丁寧に蕾の数を数えてみると28個。先週の24個から更に増えている。
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【春の粧】
首長になり始めた蕾をアップで
春の粧の蕾の様子。これが「首長美人」というものだ。この後はもっと長くなってくる。
丸々の可愛い蕾で、頭頂部が早くも少しピンク色になっていることを確認できる。
「かぐや姫」の成長が止まってしまった!?
前回のシャクヤク日記で書いたとおり、期待していたかぐや姫はどうやらこれ以上の成長を望むことは無理ではないかと感じている。
2週間前からほとんど大きくなっていない。茎も伸びてこないし、一つ付いていた蕾も大きくならない。
完全に成長を止めてしまったようだ。
残念でならない。
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【かぐや姫】
蕾は全く大きくならない
2つ付いている蕾は、この2週間でほとんど大きくならない。
成長が止まったと冷静に見極めている。やむを得ない。初年度なのだ。来年以降に期待する。
「夕映」は一つの蕾に期待をかける
不振を極めている「シャクヤク畑」の「夕映」。結局、蕾は一つしかない。
先週、蕾の付いていない茎を根元から伐採した報告をしたが、更に今週、もう一本も伐採。元々3つの芽が出て、全て立派な茎になり葉っぱを広げたが、蕾は一つだけしかなかった。
蕾を付けていなかった2本の茎はどちらも伐採。そうすることで地下の根っこに養分を回すのである。
【夕映】
伐採した後の姿。蕾の付いている一本の茎だけを残している。
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「サラベルナール」は確実に成長してきた
サラベルナールも今週は葉っぱを広げてきた。背丈が低いのが気になるが、しっかりと成長している感じは伝わってくる。
【サラベルナール】
モーボクエンの茎に辛うじて蕾が一つ
思い切って「夕映」と同様に伐採した。
モーボクエンの芽は2つしかなく、最初に伸びてきた茎の方は葉っぱを広げるに至ったが、何と蕾が付いていなかった。
但し、幸いなことに遅れた出てきた芽がゆっくり成長し、その茎から蕾を発見することができた。これが救い。
最初の蕾を付けていない茎は迷わず伐採。
【モーボクエン】
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「アレックスフレミング」の芽は元気に成長!
前回漸く芽を出して来たとレポートした「DR.アレックスフレミング」。
実は一つしか芽はなくて、秋に植え付けた際はしっかりした立派な芽が4つも付いていたのに、何故か地表に顔を出してきたのは1つだけ。
たが、この一つががっしりとした図太い芽で、力強く成長してくれている。
【アレックスフレミング】
遅れている3つの品種
「モーボクエン」、「サラベルナール」そして昨年植え付けたばかりの「アレックスフレミング」の3品種は「ラテンドール」、「春の粧」、「麒麟丸」と比べると、いかにも成長が遅く、そもそも発芽した芽の数が比べ物にならない。
これらの品種も来年度以降、いずれはしっかりと我がシャクヤク畑に根付きたくさんの芽を出してくれると信じているが、今年はあまり期待できそうにない。
その弱々しい3つの品種を一緒に撮影したもの。我がシャクヤク畑の中央部分を占拠しているのに、残念極まりない。
「ソルベット」の芽がドンドン伸びる
北側にあって発芽状況などが遅れていたソルベットがここにきてしっかりと成長し続けている。これは何とも心強く楽しみなことだ。
ここにきて一気に猛スピードで成長し、今週はここまで成長している。新鮮な緑色の葉っぱが初々しい。
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【ソルベット】
根を抜かれた「夕映」のその後は!?
先週大チョンボをやらかしてしまった北側の夕映。前回詳しくレポートさせてもらったが、僕が何を血迷ったのか、夕映の根を掘り起こし、引き抜いてしまったのだ。
シャクヤクの大切な根を引き抜いてしまうなどということは、夕映を枯らせてしまう可能性も高い暴挙。
とにかくその後の影響が心配でならなかった。僕は暗くなってから帰宅した際も、懐中電灯を照らしてその後の夕映への影響を観察し続けてきたのだが、晴れて13日の土曜日、明るい日差しの中で影響が全く出ていないことを確認し、サンデーシャクヤクの4.14に元気な様子を撮影した。
根を切ってしまった影響は皆無だった
これらの写真を見ていただいて分かるように、根を切ってしまったことの影響はほとんど皆無だった。萎れてきたり、成長が遅くなることも全くない様子。
本当に良かったと思う。この先も影響が出ないことを切望している。
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北側の2つの品種の全体像
玄関のあ北側には、「ソルベット」と「夕映」の2つの品種が植えられている。
日当たりが悪いこともあって発芽は南側のシャクヤク畑に比べると、かなり遅かったが、今ではしっかりと確実に成長してきてくれている。
その2種類の品種の全体像がこちら。
今後も非常に楽しみだ。
来週の「サンデーシャクヤク」をお楽しみに!