目 次
サラベルナールが遂に開花した!
我が家のシャクヤクが軒並み開花して、しかもそれらが満開に咲き乱れてくると、もうシャクヤクのシーズンは終わりを告げることになる。
例年ならばこの時期(本日は5.20・火)にはシャクヤクはほぼ姿を消している。それがまだ多少なりとも庭に残っているのは、偏に今年の開花が全体的にずれ込んだからである。
開花した品種は、全て品種毎に独立させてレポートしてきた。
現時点で、まだ開花していないシャクヤクは2種類しか残っていない。「サラベルナール」と例の「かぐや姫」である。
どちらもその開花を心から楽しみにしていたもの。その2つが中々咲いてくれなかったのだが、5月も下旬にさしかかった今、漸く開花してくれた。
2つの品種のうち、先に咲き始めてくれたのはサラベルナールの方だった。
これが何とも美しい、非常に魅力的な花だった。

スポンサーリンク
去年は全く咲いてくれなかった
サラベルナールは今年、植え付けから3年目を迎える品種である。モーボクエンと同じだ。どうも3年前に植え付けた品種は、成長が芳しくない。
サラベルナールも2年目の去年、ちゃんと蕾を付けてくれたのだが、結局、開花してくれなかった。2年目で蕾まで付いたのに、開花に至らなかった花は、我が家の全てのシャクヤクの中でも、このサラベルナールだけだったんじゃないだろうか?
非常に楽しみにしていた花だったが、僕は未だにサラベルナールの花を全く知らない、見たことがない。
今年の蕾の状況(振り返り)
3年目になる今年は、何としても咲かせたかった。数多あるシャクヤクの品種の中でも、サラベルナールは非常に人気の高い有名な花である。それを何としても我が家で咲かせたかった。
だが、今年もあまり良くなかった。
発芽数が少なかった。かなり早い時期に2つの発芽が認められたものの、その後の成長が遅く、中々大きく成長しない。蕾の数は最初は2個だけだった。成長するにしたがって、蕾は最終的に6個を数えるに至った。3.30時点である。
だが、とにかくサラベルナールは成長が遅々として進まない品種で、6個あった蕾も、多くが全く大きくならないことが判明し、思い切って確実に膨らんできた2つだけに全てを賭けることを決心。小さな蕾を全て摘蕾した。
6個もあった蕾を4つ間引いて、2つだけにするというのは、いくら何でも酷いと思うが、2つ以外蕾は一向に大きくなってくれなかったのだ。
それだけにこの残した2つの蕾に、全てを託した。
そして、時間はかかったが、漸くここにきて、2つとも開花に漕ぎつけてくれたというわけだ。
スポンサーリンク
サラベルナールは晩稲の品種らしい
色々と調べてみると、サラベルナールが非常に晩稲(おくて)のシャクヤクであることが判明した。つまり花の咲く時期が遅いということだ。
シャクヤクにこれだけの種類があれば(約700~1,000種と言われている)、早く咲く早生もあれば、遅く咲く晩稲もあるということ。
例えば、我が家でいうと早生として一番早く咲くのは、何と言ってもあの「春の粧」で決まり。
サラベルナールは確かに最も遅い部類に属する。モーボクエンも遅い。サラベルナール以上に遅いかぐや姫もあるが、このかぐや姫はちょっと特殊なシャクヤクなので、まだ何とも評価が難しい。
サラベルナールに関して再度言えば、この品種は発芽そのものは決して遅くない。むしろ早い方だ。それなのに、花が咲くのが最後になる。ちょっと変わった花である。
スポンサーリンク
貴重な2輪が開花に漕ぎつけた
開花を託した2つの蕾は中々咲かなくて、連日ヒヤヒヤ、イライラさせられたが、何とか咲いてくれた。3年目にして初めて開花してくれた。
非常に嬉しい。
ハッキリ開花したと言える状態になったのは5月16日(金)のことだった。




前日(5.15・木)の段階で、大きく膨らんできた蕾が遂にほころび始め、開花目前まで来ていた。それが翌16日の朝には、まん丸に開いていた。開花だ。
前日(5.15・木)の様子はこうだった。





2つ並んでいる蕾の奥の方が先に開花し始た。もう一つも追いかけるように開花するのは明らかだった。
とにかく写真を見てもらおう。
スポンサーリンク
サラベルナールの花の特徴
何とも言えない高貴な美しさを誇る花だ。
まだ開花し始めたばかりなので、全体の大きさなどは分からないが、かなり大きな花である。薄いピンク色なのだが、最大の特徴はそのピンク色の花弁の中に、濃いピンク色が混じっていること。濃いピンクのラインが見える。
ちょうどラテンドールが、純白な花弁の中に紫色のラインが入る、あれとちょっと似たイメージ。ラテンドールと似た意匠がピンク色の花弁の中で発現される。





スポンサーリンク
ギッシリと花弁が詰まる密度の高さ
そして、一番強調しておきたいのは、大輪のまん丸の花の中に、花弁がギュウギュウに目一杯詰まっていること。
我が家の多くの品種と同様ににバラ咲き(八重咲き)であることはもちろんなのだが、他のバラ咲きよりも、花弁の数が多く、何重にも重なり合って、ギッシリと花弁が詰まっていて、その中の一部に色の濃い部分が混じっている、そんな何とも素敵な花なのである。
粋なことをするものだ。ほとほと感心してしまう。



これがこの後、パアッと広がってくるのであろうか。まだ広がり切っていない現時点においても、横から見ると、かなり厚みがあって、いかにも重みのある中身がギッシリと詰まった非常に密度の高い花であることが、視覚上からも伝わってくる。


仮にシャクヤクの花の部分だけの重量を計ってみれば、圧倒的にサラベルナールが重いのではないか、そう思わせる重量感を花から感じ取れる。
スポンサーリンク
それでいて控えめで清楚
ギッシリと花弁が詰まっていて重そうと書くと、何だか非常に頭でっかちの男性的なイメージを抱かれるかもしれないが、このサラベルナールという花は、それとは全くかけ離れた極めて女性的な花である。
けがれなき美しさを誇る、非常に清楚で控えめな花であることが、いよいよこの花の魅力を際立たせてくれる。
高貴でいながら控えめで清楚、清潔感が漂ってくる。
このサラベルナールが、ブライダルなどで、新婦を彩る花として用いられることが多いことは良く知られている。そんな結婚式に最もふさわしい花というのは、良く分かるような気がする。
スポンサーリンク
高貴な美しさに心が震えてしまう
初めて咲いたサラベルナールの花を眺めていると、この美しさはちょっと別格かなと思う。高貴でいて清楚、この何とも美しい花を見ていると、思わず心が震えてしまう程だ。
こんな美しい花が我が家で実際に咲いてくれたことが、何よりも嬉しい。
3年目にして漸く今年は初めての花が咲いてくれた。2輪だけだった。だが、その花は何とも美しいもので、すっかり心を奪わせてしまった。
来年以降はもっともっとたくさん咲かせたい。しかも晩稲の遅い開花と言うのも控えめな感じがして、これまた得難いものだ。
来年に期待したい。
開花報道はまだ続く
最後に残った品種が「かぐや姫」だ。これを報告しなければならない。
あの待望の花、どうなるだろうか?
まだ続くシャクヤク写真日記。
スポンサーリンク