(前編から続く) 交響曲第8(9)番「ザ・グレート」の概要 全体は4楽章から構成され、全ての楽章が15分前後の演奏時間を誇るため、全曲を通じると50分から丸々1時間ほどかかる。この時代の交響曲にあっては異例の大曲。 この長大さが後のブルックナーやマーラーの大交響曲に繋がっていったことは間違いないだろう。 【第1楽章】 ...
【クラシック音楽】の紹介
【クラシック音楽】の紹介の記事一覧
感情の起伏が激し過ぎる作曲家シューベルト このところ集中的にシューベルトの作品を取り上げてきたが、それらの多くは極端に暗かったり、逆にあまりにも屈託のない明るさに満ち溢れたものなど、シューベルトという作曲家がいかに感情の起伏の激しい情緒不安定な作曲家であったかを裏付けることになりかねないと、内心密かに危惧している。 死...
天真爛漫な明るいシューベルトはこれだ このところ集中的にシューベルトを取り上げてきた。シューベルトが死ぬ年の創作力が異常なまでに高まった際の「弦楽五重奏曲」と「白鳥の歌」(僕の紹介記事は2部構成:前編・後編)。そして「死と乙女」。 3曲共に何とも暗い作品ばかりであった。 こういう作品ばかり聴いていると、シューベルトとい...
暗い音楽ばかりを量産したシューベルト このところ、「死の目前に到達した異常なまでの創作的高まり」として31歳で夭折したシューベルトの死の年に作曲されたとんでもない作品を紹介してきた。 「弦楽五重奏曲 」と歌曲集「白鳥の歌」(僕の紹介記事は2部構成:前編・後編)。これらはシューベルトが31歳で急逝した1828年に作曲され...
ビゼーの若き日の隠れた名曲 先日、古楽器によるビゼーが作曲したオリジナルどおりに演奏した「カルメン」のブルーレイを紹介したところだが、もう1曲、知る人ぞ知るビゼーの隠れた名曲を取り上げたい。 「交響曲ハ長調」である。何とこれはビゼー17歳の時の作曲。正確にいうと、17歳の誕生日を迎えた直後に作曲したというのだから恐れ入...
シューベルト作曲「白鳥の歌」の紹介の後半である。 後半は、「白鳥の歌」の後半、6曲からなる「ハイネ歌曲集」について、詳細に見ていくことにしたい。 とにかく時間的には非常に短いながらも圧倒されてしまう凄い歌が、次から次へと出てくる。 スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle |...
「白鳥の歌」は僕が偏愛する特別な作品 遂にシューベルトの歌曲集「白鳥の歌」を紹介するときが来た。 「白鳥の歌」は僕にとって特別な作品。およそ古今東西のありとあらゆる音楽作品の中で、僕にとって特別の意味を持つ、異常なまでに偏愛している作品だ。 シューベルトよりも好きな作曲家はバッハ、モンテヴェルディ、ドビュッシーを筆頭...
ビゼーの「カルメン」が遂に古楽器で演奏 ビゼーの「カルメン」と言えば、誰でも良く知っている世界で最も有名なオペラ(歌劇)の一つだ。いや、古今東西のありとあらゆるオペラの中で最も良く知られ、親しまれている作品と言い切ってもいいだろう。 あの心が浮き立つ有名な序曲や「ハバネラ」などの誰でも聴いたことのあるカルメンが歌う数々...
シューベルトの死の直前に作曲された超弩級の名作群 シューベルトという名前は誰でも知っている。クラシック音楽に全く興味のない人でもモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトという名前を知らない人はいない。 そんな音楽界の最大のビッグネーム、シューベルト。 僕はこのシューベルトにものすごく興味を持っている。僕にとっての大好...
発売直後のボリス・ゴドゥノフのブルーレイ 僕の大好きなムソルグスキーの傑作オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」のブルーレイの輸入盤が、ごく最近、全世界で発売された。それが実に貴重な素晴らしいもので、ちょっと興奮が収まらない。 音も画質も超鮮明であり、輸入盤とは言っても日本語の字幕も入っているので、鑑賞には全く問題がない。 ムソ...
ブルックナーの宗教曲の全貌 ブルックナーの全貌に迫る【序章】に続くブルックナーチクルスは、いよいよ各論に入っていくが、本命の交響曲はまだ先になる。 交響曲に入る前に、ブルックナーの交響曲と並ぶもう一つの拘りのジャンルである宗教曲を今回は取り上げる。 これには交響曲に勝るとも劣らない素晴らしい作品群があるのだ。 ブルック...
ブルックナーの紹介をスタートさせる いよいよブルックナーのことを紹介していこうと思う。 この熱々たけちゃんブログのクラシック音楽の紹介では、最近では夢の新フォーマットである「ブルーレイオーディオ」を集中的に取り上げてきたことはご案内のとおり。 ブルーレイオーディオというディスク1枚に、10時間以上の音楽が高音質で収録で...
ベートーヴェンの交響曲の各論編の続き。前回の【各論編4】を最終回として修了する予定であったが、大幅に長くなり、最後に第9番「合唱」だけを独立して取り上げることとなった。 ベートーヴェンの交響曲の全容の話しはもう繰り返さない。今回は最終曲の第9番「合唱」だけの紹介である。 第9番ニ短調「合唱」Op.125 1824年(5...
ベートーヴェンの交響曲の各論編の続き。今回は【各論編4】として、第7番と第8番の2曲を取り上げる。当初は第九も含めて3曲を紹介し、この回を最終回とするつもりで書いていたのだが、結局また長くなり過ぎて(笑)、第九を切り離すことにせざるを得なかった。次回は正に最終回として第九だけを取り扱うことになる。 またカルロス・クライ...
ベートーヴェンの交響曲の各論編の続きである。今回は【各論編3】として、有名な第5番「運命」と第6番の「田園」の登場となる。 いきなりブルーノ・ワルターのCDのジャケット写真が出てくるが、ワルターが素晴らしいという話しがまた後ほど詳しく出てくる。それでは、じっくりとお読みいただきたい。 その前に、もう一度ベートーヴェン...
ベートーヴェンの交響曲の各論編の続きである。今回は【各論編2】として第3番「英雄」と第4番について紹介する。 いきなりカルロス・クライバーの写真が登場するが、第4番の紹介のハイライトとなるので、じっくりとお読みいただきたい。 その前に、もう一度ベートーヴェンの交響曲の全容のおさらいをしておきたい。なお、この部分は、前...
一度離れたベートーヴェンと交響曲だったが さあ、いよいよベートーヴェンの交響曲について一曲ずつ書いていくことにする。前回詳しく書かせてもらったように、ベートーヴェンの交響曲はご存知のとおり9曲しかないわけだが、これが「不滅の9曲」として、音楽史に深く刻まれるだけではなく、その後の作曲家たちに絶大な影響を与え、交響曲はど...
クラシック熱を決定付けたベートーヴェンの「運命」 僕がどのようにしてここまでクラシック音楽にハマってしまったのか、その出会いと遍歴を2回に渡って書いてきた。 僕のクラシック音楽の原点はベートーヴェンにある。それもやっぱりあの誰でも知っている交響曲第5番の「運命」だったという話し。 人生最初のクラシックのLPレコードが「...
スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 日本の合唱曲に開眼させられる 高校時代、僕は本当に多感だった。新たなクラシックの名曲との出会いがあり、ベートーヴェンやチャイコフスキーに夢中になる一方で、高校入学時から始まった合唱との出会いが僕の人生...
ベートーヴェン、いよいよ交響曲の紹介をスタート このところ、ずっとベートーヴェンについて紹介を続けてきた。 ベートーヴェンの全ての創作の中で3本柱となるのは32曲のピアノソナタと17曲の弦楽四重奏曲、そして9曲の交響曲だということも何度も語ってきた。その3本柱のうち、ピアノソナタと弦楽四重奏曲についてかなり集中的に書い...
プロフィール
熱々たけちゃん
熱々たけちゃんです。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
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