この映像美に仰天!

この世のものとは思えない驚嘆すべき映像美に満ち溢れた映画を観て、本当にビックリ仰天した。興奮が収まらない。

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」だ。これはもう8年以上も前に公開された映画で、その当時はかなり話題になったものだ。

何と言っても、その年(2012年)のアカデミー賞では、監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4部門を受賞。非常に価値のある監督賞に加えて撮影賞を取っているのはさすがとしか言いようがないが、実は、11部門でノミネートされたこの年の圧倒的な話題作だったのだ。

こんな話題作を見逃していたのだが、ブルーレイはしっかり買い込んでいた。とは言っても実は最近まで観ていなかったのだ。正直言ってトラと漂流する話し自体にあまり食指が動かされなかったというのが本音であり、そんな映画が何でアカデミー監督賞なんだと首を傾げていたのである。

全く恥ずかしい。先入観とは恐ろしいものだ。一目観て、驚嘆し、忽ち引き込まれてしまった。

これはすごい。こんなに美しい映画は滅多にあるものではない。

紹介した映画のジャケット写真

非常に印象的なジャケット写真。風格に満ちたベンガルトラと荒波の中、漂流するボート。

紹介した映画の裏ジャケット写真

裏ジャケット写真も実に色彩が美しい。解説はコンパクトに書かれていて分かりやすい。

これは3D映画だった

これは今話題の3D映画だった。僕は3D映画なんてものには興味はない。少なくてもそれを売りにした映画を観ようなんて気には、全くならない。

トラが出て来る3D映画か。アカデミー監督賞に輝いた話題作としてブルーレイは買い込んだものの、ラックにしまい込んだまんまだったのだ。

だが、誤解することなかれ。この作品、3D映画には違いないが、3Dとは関係なく、とにかく内容が素晴らしい。目を見張る映像美と骨太のドラマに度肝を抜かれてしまうすごい映画なのである。

それと、これは当たり前のことだが、3D映画も通常のプレーヤーで、3Dの効果は発揮されないが、普通に観ることができるので、その点はご心配なく、念のため。

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映画の基本情報:「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した277日」

アメリカ映画 127分  

2013年1月24日  日本公開

監督:アン・リー(アカデミー監督賞)

脚本:デヴィッド・マギー

原作:ヤン・マーテル『パイの物語』

主演:スラージ・シャルマ、イルファーン・カーン、タッブー、アディル・フセイン、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー   

音楽:マイケル・ダナ(アカデミー作曲賞)

撮影:クラウディオ・ミランダ(アカデミー撮影賞)

監督のアン・リーは世界的名匠でアカデミー監督賞は何と今回が2回目という快挙。主要部門は監督賞だけに終わってしまったが、11部門のノミネートは立派の一言。3D映画であることが不思議なくらいの、すごい映画なのである。

これはアメリカ映画だが、アン・リー(李安)は台湾出身の中国人だし、舞台はインド。トラはもちろんベンガルトラであり、そういう意味ではアジア映画と言っていい。

インド人のユニークな少年パイの、想像を絶する奇想天外の物語である。インド映画に強い関心のある方は、どうしたって観てもらうしかない。

ブルーレイの本体ディスクの写真

ブルーレイの本体ディスク。非常に印象的なシーンを貼り付けている。

どんなストーリーなのか  

話しは単純である。

フランスの植民地として有名だったインドのポンディシェリは、あの世界屈指のリゾート地である南仏のリヴィエラのようだと称えられる風光明媚な地。そこで動物園を営むパイの一家。 

とある事情で新天地を求めてカナダに移住することになるのだが、勇猛なベンガルトラを始め、様々な動物たちを引き連れての大型クルーズでの太平洋横断となる。

ところが、その航海の途上で激しい嵐に見舞われ、船会社の不手際もあって、船は沈没。主人公のパイだけが助かり、他の乗客はパイの家族を含めて、全員死んでしまうという悲劇に見舞われる。

命からがら小型ボートに乗り込めたパイだったが、何とあの凶暴なベンガルトラも身を潜めていたのだった。食料は僅かしかなかった。

少年パイはこの獰猛極まりないトラと一緒に広大な太平洋に放り出されたわけだ。果たして無事に陸地に辿り着けるのか?トラに襲われて食い殺されてしまわないのだろうか?

想像を絶する7カ月以上に渡る命を懸けた漂流の日々が始まる。

信じられないほどの目を見張る映像美

しつこいようだが、こんな美しい映像の映画は観たことごないというくらいに目を見張る映像美が続出する。

これはただごとではなく、もうワンシーン、ワンシーン毎にため息を吐くしかないものすごさである。

映画のワンシーンから。

こんな印象的なシーンの連続。

とにかく海のありとあらゆる表情が、これ以上は考えられない極上の美しさで目を虜にする

凪の美しさ。朝日の上がって来る朝焼けから、息を飲む夕焼け。そして襲いかかる容赦のない嵐。どれもこれも本当に惚れ惚れとさせられる美しさ。これはかなりCGで作成したものだろうが、この美しさの造形の前には、CGでも素直に受け入れたい。最新のCGの精華がここにあると言っていい。

映画のワンシーンから。海の美しさ。

この異様なまでの美しさに酔い痴れてほしい。

命をかけて共に過ごすことになる風格のあるトラの表情も目の奥に焼き付いて離れなくなる。

映画のワンシーンから。

穏やかに見える海だが、一変すると・・・・。トラも。

映画冒頭のポンディシェリの景色も本当に美しい。

これはもう最高の美術作品というしかない

単に美しく撮られているという次元ではなく、その構図や陰影の深さ、極上の色彩美などは、もうこれだけで最高の美術作品と呼んでしまいたくなるほどだ。

アカデミー撮影賞を獲得したのも至極当然のことだろう。

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監督のアン・リーのこと

アン・リーがこんな海洋アドベンチャーを撮るとは思っていなかった。アン・リーは世界中の映画ファンから深い信頼と尊敬を集める世界屈指の名匠なのである。

元々、台湾は映画作りが大変に盛んで、著名な映画監督を何人も輩出している。日本で最も良く知られ、愛されている監督は侯孝賢(ホウ・シャオシェン)。映画ファンなら、「恋恋風塵 」「悲情城市」「戯夢人生」 などをご覧になっているはず。少なくても名前は聞いたことがあるだろう。

他にもエドワード・ヤンなど世界的な名監督が何人もいるのだが、その中の最大の巨匠にして名匠がアン・リーというわけだ。当年取って67歳。まだまだこれからも大いに期待できる年齢なのだが、もう既にアカデミー監督賞を2回も獲得している。

あの初めてゲイを真正面から真摯に描いたとされる「ブロークバック・マウンテン」で初のオスカー。これは世界中から大絶賛された名作である。

その他にも、これまたファンの多い「グリーン・ディスティニー」。そして「ラスト、コーション」など、本当に豪華なラインナップ。正に世界の名匠たるに恥じない大監督である。

その世界のアン・リーが撮った海洋アドベンチャー。どうか騙されたと思って観ていただきたい。

単なる映像美だけの映画ではないのだ。ここにはアン・リーならではの人生への深い洞察とドラマが詰まっている。これがまた見応え十分なのである。

パイを演じたスラージ・シャルマが大収穫

主人公のパイを演じたスラージ・シャルマは映画初出演とのことだが、実に素晴らしい。言葉を絶する悲劇に見舞われながらも、日々逞しさを増していくパイを見事に演じ切った。

苦難の中で、顔つきがドンドン男らしくなっていく様は惚れ惚れとしてしまう。実にいい顔つきだ。

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騙されたと思って是非とも観てほしい逸品

世界の名匠アン・リーが渾身の力を込めて作ったこの映画。

最新のCG技術を駆使した驚異の映像美と類い稀なドラマ。そして主演の少年も素晴らしいと来ては、観ないわけにはいかないだろう。

これは本当に色々な意味で驚嘆すべき映画。どうか一人でも多くの方に満喫していただきたい。家族揃ってどうぞ。

 

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