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4月20日、いよいよ開花が迫ってきた!
4月20日(日)のシャクヤクの最新情報。今回こそもっとリアルタイムでレポートをお届けしたかったのだが、また1週間経過してしまった。ちょうど1週間前のシャクヤクのレポートだ。
これからは何時開花しても不思議ではない状況となっているため、1週間遅れのレポートは遅過ぎる。
開花が目前に迫っている非常に大切な時期。これからしばらくの間は、とにかくできるだけリアルタイムで写真を届けたいと思う。
サルスベリの芽吹きや新たなシャクヤク畑の造成、そしてツツジの気づきなど、ちょっと寄り道をしてしまったのだが、これからはシャクヤクに集中したい(笑)。
先ずは1週間前の状況を早めにまとめてみる。その後は、できるだけ早めに、今日(4.27)の最新のシャクヤクの状況を見てもらうつもりだ。
それでは4月20日(日)のシャクヤクの状況報告の始まり。
4つのグループに大別される
1カ月の中で20日という日は微妙な頃合いだ。中旬とも言えるが、下旬と言えるのかどうか。下旬に差し掛かったというのが正確だろうか。
その4月下旬に差し掛かった20日(日)、ここにきて、我が家の13種類あるシャクヤクは、大きく4つのグループに大別されるようになってきた。
【第1グループ】(3品種)
成長が著しく、蕾の数も多く、開花がかなり目前に迫ってきているもの。我が家のシャクヤクの優等生だ。
ここが最も重要なグループで、「ラテンドール」、「春の粧」、「麒麟丸」の3品種が属する。
【第2グループ】(4品種)
上記3品種程ではないが、蕾が日増しに大きく成長しつつある期待の品種。来年以降は第1グループに仲間入りしてほしい次のエースだ。
「かぐや姫」、「南側の夕映」、「北側の夕映」、「波の華」の4品種。
【第3グループ】(3品種)
蕾があって大きくなりつつあるが、全体的に成長が遅れているもの。蕾の数は少ない。
「サラベルナール」、「アレックスフレミング」、「モーボクエン」の3品種。
【第4グループ】(3品種)
残念ながら蕾が確認できず、今年の開花は全く望めないもの。
「ソルベット」、「楊貴妃」、「火祭」の3品種。
「楊貴妃」と「火祭」は昨秋植え付けたばかりの初年度のシャクヤクなので、これは当然のことで、当初からの想定内。
それに対してあの「ソルベット」はどうしたことか、今年も新芽は9本も出てきたものの、その中に蕾は全く付いておらず、今年の開花は全く期待できない、というよりも花が咲かないことが判明した。
これはもの凄くショックなことだが、その原因に思い当たる点があるので、後で触れたい。
ということで、この第4グループの3品種については、今年は開花しないことが明確になったので、今回以降、このシャクヤク写真日記では取り扱わないことにする。来年以降に期待するだけだ。
したがって、今後は開花するであろう3つのグループの品種だけのレポートにする。グループ毎にレポートしていきたい。
先ずは第1グループ。開花が近づいてきた3品種だ。
「ラテンドール」の蕾は凄い勢いに!
ラテンドールは蕾の数も一番多く、背丈も高く、とにかく我が家の全シャクヤクの中で最も元気のいい最高のシャクヤクである。
この蕾の量産ぶりを見てもらおう。



ラテンドールの蕾の様子
ラテンドールの蕾のアップを見てもらう。一目瞭然だ。



摘蕾を行った
1本の茎からいくつもの蕾が出現し、それぞれが大きくなってきている状況を確認してもらえただろうが、さすがに4番目、5番目辺りになると蕾はいかにも小さい。
これは最終的に開花しないで終わってしまうことは、昨年までの体験で承知している。
そこで、今回も多少の摘蕾を実施することになった。
3つ間引いた。


南側のシャクヤク畑の全体像
この時期の南側のシャクヤク畑の全体像を見てもらう。ラテンドールと麒麟丸の右側を第2シャクヤク畑として造成中であることは先日のレポートのとおり。


「春の粧」は最初に開花しそうだ
一番先に開花しそうな春の粧。去年もそうだった。春の粧は早生のシャクヤクなのである。
今年は例年に比べ、蕾の数が少ないのが残念だが、10個の蕾はそれぞれが大きく膨らんで、開花に備えている。
今年もいの一番に美しい花を咲かせてくれそうだ。

春の粧の蕾の様子
開花が迫ってきた春の粧の蕾をアップで見てもらおう。



「麒麟丸」の黒い蕾もドンドン大きくなる
麒麟丸は今年、茎の間引きをかなり行ったこともあって、例年に比べるとそれ程は込み合っておらず、全体的に余裕というかゆとりを感じさせる。
その分、蕾の数は減ってしまっているのが、現在21個の蕾があって、それぞれが確実に大きくなってきている。
「黒ルビー」は相変わらず美しくて魅力的だ。


麒麟丸の蕾の様子
黒ルビーをアップで見てもらう。



「かぐや姫」の蕾も順調に膨らんできた
かぐや姫の2つの蕾も、順調に膨らんできてホッとしている。
ここまでくれば確実に開花してくれることは間違いない。
但し、そうは言ってもかぐや姫という品種は驚嘆すべき巨大な?花として有名な品種で、本来は蕾がもっと大きくなってくれないとおかしいのだが、やはり2年目だとこんなものだろうか。
背丈は隣の夕映に完全に追い越され、これがあの巨大な大輪になるとは今のところ思えない。とにかく今年は2年目として実際の開花を見届け、来年以降、更に大きく、また蕾の数も多くなることに期待したい。


かぐや姫の蕾の様子
かぐや姫の蕾をアップで見てもらう。
開花までにはまだ時間がかかりそうだ。どんな花なのか、今年はまだ不十分ながらもどこまで大きな花となってくれるのか、楽しみは尽きない。



「サラベルナール」の蕾の成長
サラベルナールは、とにかく今年はちゃんと開花してほしい。これに尽きる。去年咲かなかったことは何度も書いてきた。
どうしても今年こそ開花してほしい。
蕾は確実に大きくなってきているが、まだまだ油断は禁物だ。果たしてどうなることだろうか。


「アレックスフレミング」の蕾
アレックスフレミングも心配な品種。
植え付けられている場所は庭の一番奥で、狭い上に日当たりも風通しも悪い劣悪な環境にある。その中でちゃんと咲いてくれるのか、心配だ。

「モーボクエン」の蕾
第3グループの中でも一番心配な品種はモーボクエン。何とか2つの蕾が成長してきたが、まだまだ蕾も小さく、このまま開花してくれる保証はない。
去年咲いてくれた1輪がかなり美しいものだっただけに、今年に期待したいが、果たしてどうなるだろうか?


「夕映」(南側)が楽しみでならない
今年、想定外の飛躍的成長を遂げてくれたのは、南側の夕映だ。何度も書いたが去年は蕾が一つしかなかった。その一つが実に見事な花を咲かせてくれたものの、蕾の数としては1つだけしかなかった。
今年はもっと多くの新芽と蕾を期待していたが、新芽は2つしか出なかった。全く同じ品種の北側の夕映はあんなに新芽が出て、蕾もたくさん付け、立派な花をたくさん咲かせるのに、どうして環境の恵まれた南側の夕映がこんな状況なのか、納得できなかった。
今年も新芽こそ2本だけだったが(実はもう一本遅れて出てきて3本となっているが、蕾は付いていない)、この2本の茎のそれぞれにたくさんの蕾を付けている。
ラテンドールと同じような蕾の付き方だ。2本の茎に何と合計10個の蕾がある。それぞれ6個と4個の蕾が付いている。
こんなのは見たことがない。玄関側の夕映でもこういう蕾の付き方はなく、全く同じ品種なのだが、どうしてこんな違いがあるのか不思議でならない。




「ソルベット」が蕾を付けない原因
ソルベットがどうして2年連続してまともな蕾が全く付かず、開花しないのか?
2年前にはあれだけ咲いたのに、去年1輪も咲かなかったことにショックを受けたのだが、今年も同じ結果になったことに、去年以上の衝撃を受けている。
だが、冷静になって考えると、一つ思い当たることがあった。それが原因に違いないと確信を持つに至っている。
去年のシャクヤク日記の6回目に詳細に報告していた件である。僕のブログの熱心なファンとシャクヤクのファンはもしかしたら覚えていてくれているかもしれないが、昨年、僕は大失敗をやらかしてしまったのだ。
その該当部分を張り付けるのが、一番手っ取り早く、しかも確実だ。
(昨年の日記より)
大失敗をやらかしてしまう
我が家のシャクヤクには全て品種の名前のネームプレートを地面に挿してある。園芸に携わる人は誰だってやっていることだろうが。
北側の夕映のネームプレートの位置が気に入らなかった。写真を撮るときにも問題があったので、見やすい位置にずらして挿し直そうとしたところ、地中の何かにぶつかって挿し込めない。
何が邪魔しているんだろうと地中に指を突っ込んで調べると、どうやら何か植物の根っこだった。この北側の庭にはツツジや南天など色々な木が植えられていて、特に真隣にある南天の繁殖が凄まじく、その瞬間、僕は隣の南天の根がここまで迫ってきていると思い込んでしまった。
そこで迷うことなく、引っこ抜いた。
更にその引っこ抜いた根はかなりの長さだったので、ご丁寧にも4つに分解してしまう。少し曲げると、気持ち良くポキンと音を立てて割れた。
その直後にハッと思い当たる。
「待てよ、ここはシャクヤクを植えるに当たって、ちゃんと土を深く掘り起こして水捌けを良くするなど土地を改良したはずだ。だとしたら、いきら隣の南天が繁殖しているとは言っても、夕映え芽の出てきたすぐ横に南天の根があるはずがない」
その瞬間、「これは明らかに夕映自身の根っこの一部だった」ことに思い至った。愕然とした。
何と言うことをやらかしてしまったのだ。咄嗟の気の迷いで、大切な夕映の根を引っこ抜いてしまったのだ。大失敗というにはあまりにも痛過ぎる。
写真で見てもらう。


あの根っこはソルベットのものだった!
僕はこのとき、あの根っこは「夕映」のものだと思い込んでいた。そして、この後の日記でも、心配された夕映には何の影響もなく、その後も成長を続け、立派な花を咲かせてくれたと喜んでいたが、何と愚かな!
全くの大バカ者!!
あの引っこ抜いてしまった長い根っこはソルベットのものだった!どうしてそれに気が付かなかったのだろうか!?
そう考えれば全てに納得できる。
去年ソルベットは一輪も咲かず、今年も蕾すら付けない。シャクヤクで大切なのは、とにかく地下にある根っこ、株である。移植したばかりの初年度のシャクヤクはたとえ蕾を付けても咲かせるなという例の鉄則も、偏に地下の株を充実させるためなのだ。
それなのにあんなに長く成長していた根っこを、切り取ってしまった。正に致命的だった。
ソルベットに謝るしかない。本当に申し訳ないことをしてしまった。そして僕自身が一番打ちひしがれている。
ソルベットはシャクヤクの花の中では、僕が最も気に入っている品種。このソルベットのあまりにも美しい花を写真で見て、シャクヤクにすっかり心を奪われてしまったという経緯もある。
とんでもないことをしてしまった。後悔先に立たず。断腸の思いだ。
現在(4.20)のソルベットの様子。
蕾は1つも付いていない。


結局、ソルベットは今年1つの蕾を付けることもなく、このまま茎と葉っぱだけが成長することになる。
したがって、今後のシャクヤク日記のレポート対象から除外することにした。根っこを切ってしまったことがここまで致命的なことになるとは!?
しかも丸々一年以上経っても元に戻らない。本当に悲しく、残念なことだが、これが現実だ。
「波の華」は初年度ながらも咲くのでは
波の華は初年度ながらも大いに奮闘し、蕾は更に大きく成長、このままいけば開花してくれそうだ。
「初年度は開花させるな」というのが鉄則だが、折角ここまで蕾が育ってきているものを咲かせないのも忍びない。
ルールを無視して、開花させようと思っている。



北側の「夕映」は例年通りの立派な花に期待
北側の夕映については何も心配が要らない。例年どおり順調に成長が続いていて、蕾も確実に大きくなってきた。
このままいけば、今年もまた立派な花を咲かせてくれるのは確実だ。



写真日記、次回に続く。開花がいよいよ迫ってきた最新の凄い状況をどうかお楽しみに!今回こそ早めにレポートするので、請うご期待!