目 次
先ずは出来上がりを見てもらう
先ず先に、今回新たにチャレンジした実験の結果から見てもらおう。こんなに見事なドライフラワーが出現した。


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ダイソーの台所用品を使う!?
この見事なドライフラワーをどうやって作ったのか。これを順を踏んでレポートする。どんなチャレンジだったのか。
課題は明確だった。問題解決の手法で整理してみたい。
ある課題がある。本来のあるべき姿、理想を思い描き、現状とのギャップを分析し、そのギャップをどうやったら埋められるか、知恵を絞って考える。
① 僕の理想とするドライフラワーを作ろうとすると横に寝かすしかない
② 横にしてシリカゲルをかけて埋めると、下半分がシリカゲルと花の重みで潰れてしまう
➂ シリカゲルに穴を掘って埋めようとしても、穴が掘れず、花の下半分をシリカゲルの中に埋めることができない。
で、どうするのか?
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下半分を潰れないように守ればいい
花の下半分を潰れないに守ってやる。シリカゲルに穴を掘っても、崩れてしまって穴が維持されないなら、道具を用いるしかない。
簡単に言えば、花の下半分を敷き詰めたシリカゲルの中にその形のままで埋められればいいわけだ。
と言って、乾燥剤のシリカゲルと分け隔てることはできない。シリカゲルと接触して乾燥が進まないと元も子もない。ドライフラワーを作ることができない。
去年、僕は手作りで、柔らかな針金を使って網状の丸い半形を作り、そこで花の下半分を受けてやればいいと考えていた。
但し、不器用で面倒くさがり屋の僕は、イメージはできたものの、中々実際に作ってみることはできなかった。
そこで、自分のイメージに合う何か道具はないだろうか?何か市販の品物で活かせるものはないだろうか?と近くのダイソーをうろついていたところ、うまく見つかったのである。
「アッ!これだ!これだったらいい」と思った。かなりイメージに近いものを見つけることができた。
そして今年の開花と同時に大量に買い込んだ。大量と言っても6つだったが。
ダイソーなので、6個購入しても660円しかかからない。
これがそのダイソーで見つけたブツだ。台所用品コーナーにぶら下がっている。

野菜などを洗ったり、切ったりした場合の「水切りボール」だ。下にボール、その内側にザルのようなものが重なって2重になっている。
その内側のザルのような水切り部分。これが僕が探してしたものに、一番近かった。
これなら特別大きなシャクヤクの花でも、このザル部分に花半分を入れ込んで、そのザルごとシリカゲルに埋め込めば、花が潰れることは防げる。しかも水切り用の穴があっちこっちに開いているので、この穴部分からシリカゲルが入り込んで、乾燥も行ってくれるはずだ。
こういう目論見だった。
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アレックスフレミングを使う
先ずは、対象となるシャクヤクの選定だ。
これは自ずと限られた。我が家で圧倒的にたくさん咲いてくれたのはラテンドールだったのだが、純白のラテンドールは今後ドライフラワーにはしないと決めていたことは既に「ドライフラワー報告1」で書いたとおりだ。
夕映も麒麟丸もまだ開花しておらず、そこでクローズアップされたのは、1輪しか咲いてくれなかったあのアレックスフレミングである。
この花が実に見事に咲いてくれて、その色合いも素晴らしく、この唯一の大輪をこの姿のまま残せたらどんなに素敵だろうと考えていた。
そこでアレックスフレミングを使って、実験することに決めた。


ダイソーの「水切りセット」(僕が勝手にそう呼んでいる)は、内側のザル部分と外のボールとでセットになっている。両方で税込110円という優れもの。
ドライフラワー作りで必要となるのは、内側の水切り部分だけだ。
その水切りザルはかなり深めの形状をしているので、シャクヤクの花を守るにはうってつけだった。花によってはザルが大き過ぎて、これよりも一回り小さな水切りセットがあればベストだったが、ないものねだりをするのは止めておこう。
「大は小を兼ねる」で決行した。
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ザルごとシリカゲルに漬け込む
実際にこんな具合に作業を進めてみた。作業工程のポイントを写真に撮っておいたので見てほしい。









花をスッポリと包み込むザルはかなり大きいので、このザル部分も全てシリカゲルに漬け込むとなると、かなり大量のシリカゲルが必要となる。
シリカゲルは繰り返し使えるものなので、去年の10キロ程はそのまま使うとして、今年はかなり大掛かりのことを考えていたため、大量のシリカゲルが更に必要になってくる。
こうして、初めてトライしたザルを持ちいたシリカゲル法のドライフラワー作り。
わずか1輪しかないアレックスフレミングを実験台にして、初めて試みたドライフラワー作り。上手くいくのかどうか、ハラハラドキドキだ。
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ザルが乾燥化を阻害する不安から、長めに
シリカゲル法によるドライフラワーは、シリカゲルに漬け込んでから約1週間で完成するのが一般的だ。10日間も漬け込んでおけば完璧に乾燥する。
だが、今回は初めて試みる実験だ。
ザルというプラスチックの道具を花とシリカゲルの間にかませることになるため、その余計な物質によって、乾燥が阻害されるだろうことは容易に想像がつく。
1輪しかない貴重なアレックスフレミングの大輪を無駄にすることは許されない。慎重にも慎重を期して、12日間放置することにした。
シリカゲルに漬け込んだのは5月15日(木)。出してみたのは昨日27日(火)だった。
12日後に出した結果は如何に?
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見事なでき上り。大成功!
何とも素晴らしい結果となった。大成功。思っていた以上の圧倒的な完成ぶりに思わず感動した。
シリカゲルの中からドライフラワーになったアレックスフレミングの花が初めて顔を出した時、思わぬ美しさに息を飲んだ。すごい。めちゃくちゃきれいだと呆気に取られてしまった。



特に驚嘆させられたのは、その花の色。その深くて目が覚めるようなピンク色の鮮やかさとあまりの美しさに、心に戦慄が走り、思わずわなないた。






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長期保存用にガラス容器に収納
今回、ダイソーで購入した水切りザル。
シリカゲル法を用いながら、普通は花の部分しかドライにしないというルールを無視して、茎も葉っぱもドライの対象にするという僕の拘りを貫くに当たって、非常に有用なアイテムになることが判明した。
横にしてシリカゲルに漬け込むと、下になった花の半分が潰れてしまうという致命的な欠点を補ってくれることは良く分かった。
実験は成功した。これはかなり画期的なことではないかと喜んでいる。
長期保存したいため、ガラス容器(麦茶用のピッチャー)に収めてみた。背が高く中々適当なものが見つからなかったが、去年の夕映を飾っている容器の一回り大きなものを用意した。








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花が大き過ぎて入らない!
実はこれだけ大きな容器でも、上部が細くなっているため、花がつかえて入らないことが判明!焦った。



どうしようもないため、かなり強引に中に押し込んだ。バリバリ壊れてしまうことはなくてホッと一安心。
もっと大きないい容器がなかったのかと悔やまれたが仕方ない。このドライフラワーはもう二度と瓶の中から出すことは不可能だ。
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新たな課題も浮上
但し、100点満点だったわけではない。
今回、課題だった下部分がペチャンコになる点は回避されたが、何と今度は今までと逆に上の部分が潰れてしまっていることが判明した。まだ1回しか試していないので、確実なことは言い難いのだが。
ペチャンコになる下半分は実にきれいだった。だが、例年潰れることのない上半分が少し潰れていた。




少しショックだった。どうしてこんなことになったんだろうか?
もう少し慎重かつ丁寧にシリカゲルをかければ回避できたと思うので、次回(来年になってしまうが)、また新たにチェレンジしたい。
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ザルを使って更に大胆なチャレンジ敢行!
今回ダイソーの水切りザルを使って、懸案の課題を克服した僕は、実は、もっと壮大なとんでもないドライフラワーに挑んでいる。
詳細は、次回以降とさせてもらうが、「シリカゲルを用いたドライフラワー作りの限界に挑むもの」とだけ予告しておきたい。
かなり大掛かりで大胆な挑戦だ。これを実行するにあたって、今年もシリカゲルが新たに5キロも必要になったことだけは披露しておきたい。
果たして結果や、いかに
これは大きな挑戦だ。シリカゲル法によるドライフラワーがどこまでの規模とスケールで作り上げることができるのか?それを作るに当たって、今回の水切り用ザルがどのように役に立つのか、興味は尽きない。
既に5月17日にシリカゲルには漬け込んである。
非常に大掛かりなドライフラワー作りなので、最低でも2週間はシリカゲルに漬け込んでおきたいと考え、取り出すのは6月に入ってからになる。
果たして、結果やいかに!?
請う。ご期待!