【本】の紹介 北原みのり「木嶋佳苗100日裁判傍聴記」~死刑確定の「稀代の毒婦」木嶋佳苗の真実を探る迫真の裁判ルポ【後編】 2024年8月26日 【前編】からの続き 事件の概要は巻末【資料】で確認してほしい 本書は3人の男性の殺害と詐欺、詐欺未遂、窃盗の計10件の罪で起訴された木嶋佳苗の裁判の傍聴記である。 いつ誰がどのような経緯をたどって亡くなり、佳苗の罪がどうして問われているかなどの事件の詳細を説明することは、このブログの中では困難であり、人の命が係わる問... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 北原みのり「木嶋佳苗100日裁判傍聴記」~死刑確定の「稀代の毒婦」木嶋佳苗の真実を探る迫真の裁判ルポ【前編】 2024年8月25日 話題騒然となった「木嶋佳苗」の事件 その事件は主に平成21年に起きた。2009年の秋。木嶋佳苗による連続殺人の疑惑だった。今から約15年前のことだ。 あの当時は連日このニュースで溢れかえり、来る日も来る日も木嶋佳苗の話題で持ち切りだった。ただ内容が子供には聞かせられないようなものばかりで、当時、報道はどうなされていたの... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 高坂正堯「歴史としての二十世紀」~稀代の国際政治学者による二十世紀を俯瞰する伝説の名講演に深く感銘 2024年8月24日 初めて読んだ高坂正堯に魅了された 高坂正堯(こうさかまさたか)の本を初めて読んだ。新潮選書の中の1冊「歴史としての二十世紀」である。 これが非常に興味深く、僕は時間の経つのを忘れて読み耽ってしまった。実におもしろく、興奮してしまったほどだ。 高坂正堯は非常に有名な方なのだが、僕にはほとんど縁がなく、正直言って長い間、ど... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 スティーヴン・キング「書くことについて」~モダン・ホラーの大巨匠が自身のことと小説作法を語り尽くした出色の1冊 2024年8月23日 スティーヴン・キングによる自伝と文章読本 あの「モダン・ホラーの帝王」のスティーヴン・キングがこんな自伝と文章読本、小説作法を書いていたとは迂闊にも全く知らなかった。 僕にとってスティーヴン・キングの名前は非常に身近で、彼が描いた世界のことは良く知っているつもりだが、実は正直に告白すると、スティーヴン・キングの小説を実... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 大病院の現場に出口治明さん提唱の「無減代」活動を実際に取り入れた!病院大改革に不可欠な考え方はこれだ! 2024年7月31日 出口さん提唱の「無減代」を大病院に導入 僕が働いている首都圏にある急性期の大病院で、「無減代」活動を実際に導入してみた。 「無減代」活動というのは、APUの元学長であった出口治明さんが、この熱々たけちゃんブログでも紹介させてもらった「いま君に伝えたい 知的生産の考え方」という著書の中で提唱していた、いわば組織改革のため... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「せんそうしない」(谷川俊太郎・文、江頭路子・絵)人の大人だけが戦争する理不尽を易しい言葉と絵で伝える絵本 2024年7月22日 先日のブログ記事の読者が教えてくれた絵本 先日配信したばかりの信長貴富の「初心のうた」に関する朝日新聞の記事についての僕のブログを読んでくれた読者が教えてくれた谷川俊太郎の絵本「せんそうしない」。 静岡県に在住の僕のブログの愛読者が、信長貴富の記事を読んで、直ぐにLINEで感想を送ってくれた。「あの記事を読んで谷川俊太... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 「中学生から知りたいウクライナのこと」:ロシアからの侵略2周年で迎えたウクライナ最大の危機の今こそ読むべき貴重な一冊! 2024年3月31日 ロシアのウクライナへの侵略戦争から丸2周年 今年の2月にロシアが一方的にウクライナに侵略をし始めてから丸2周年が経過した。このロシアによるウクライナへの侵略戦争は2022年2月24日に始まった。 当初は2週間ほどで首都のキーウが占領され、あっという間にウクライナが白旗を挙げることになるだろうと、攻め入った方のプーチンは... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明『「思考軸」をつくれ あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由』~ライフネットを起業した出口さんのメッセージに敬服 2024年2月29日 素晴らしい内容で、深い感銘を受けた これは素晴らしい本だった。出口さんの本を色々と読んできたが、その中でも内容の濃さと読んだ後での感銘の深さは、屈指のものだと感じている。 『「思考軸」をつくれ あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由』という本である。 決して長くはない、どちらかというと短い部類に入るものだが、その内容は... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「本の『使い方』1万冊を血肉にした方法」~稀代の読書家の出口さんの読書論と本の紹介を一気に読む 2024年2月28日 一日で一気に読み切った出口さんの本の話し 先日、僕が出口さんからAPUの東京キャンパスに招かれて、感動的な面談が実現できたことは詳細に報告させていただいたとおり。前編・後編の2部構成という非常に長いものになってしまって、我ながら呆れ果てているところだ。 その中でも詳しく報告させてもらったが、僕は出口さんとの面談のアポが... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 電動車椅子で満面の笑みで迎えてもらった感動の30分間~出口治明さんとの感動の面談記(後編) 2024年2月19日 一冊でも多く著書を読んでおこうと買い込んだ こうして念願の面会日が決定した。 アポが確定したのは1月30日だった。面会日は2月16日。2週間ちょっと。 にわかに慌ただしくなった。僕は実際に出口さんにお目にかかるまでに、一冊でも多くの本を読んでおこうと決心した。 スポンサーリンク (adsbygoogle = windo... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 あの出口治明さんからAPU東京キャンパスに招かれた!~出口治明さんとの感動の面談記(前編) 2024年2月19日 あの出口さんからAPU東京キャンパスに招待された! 僕が今、非常に熱心に読んでいるあのAPU学長の出口治明に直接お目にかかるという光栄な体験をさせていただいた。 僕が出口治明にこのところ特に夢中になって没頭していることは僕のブログ読者なら良く知ってくれていることだろう。 つい最近も、「いま君に伝えたい知的生産の考え方」... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「復活への底力 運命を受け入れ、前向きに生きる」~APU学長復帰を目指す感動の脳卒中闘病記 2024年1月24日 脳卒中で倒れた出口さんの貴重な闘病記 前回取り上げたばかりの出口さんの「知的生産の考え方」の紹介記事の終盤にも触れたことだが、出口さんは2021年の1月に脳卒中(脳出血)で倒れた。 右半身に麻痺が残り、重度の失語症となって再起が危ぶまれたところろだが、懸命なリハビリを続け、奇跡的にAPU(立命館アジア・太平洋大学)の学... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 出口治明「いま君に伝えたい知的生産の考え方」~これは素晴らしい!一人でも多くの人に読んでもらいたい名著 2023年12月31日 再び出口治明の本に夢中になっている あるきっかけがあって、この年末に再び出口治明の本を夢中になって読んでいる。知らない間に新刊が何冊も出ていて真っ青となった。 新たに何冊も買い込んで、片っ端から読んでいこうと決意したものの、中々時間が取れなくて四苦八苦しているが、今回取り上げた文庫の1冊は非常に読みやすく、実際に直ぐに... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」~逝去した坂本龍一の自伝の後編。世界に飛躍した坂本の活躍ぶりとガンとの壮絶な闘い 2023年8月27日 感動的な自伝「音楽は自由にする」の続編だ 坂本龍一の逝去を受けて、急遽、新潮文庫として再発行された坂本龍一の自伝「音楽は自由にする」。 僕は直ぐに読み終えて、このブログに取り上げ、この自伝がどれほど内容が充実していて、感動的なものだったのかを縷々紹介させてもらった。 その記事の中にも書いたが、この感動的な自伝「音楽は自... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 坂本龍一「音楽は自由にする」~逝去を受けて急遽文庫化された坂本龍一の自伝を一気に読む。あまりのおもしろさに興奮収まらず! 2023年7月24日 坂本龍一がとうとう亡くなってしまった あの坂本龍一がとうとう亡くなってしまった。令和5年(2023年)3月28日のこと。享年71歳。まだまだ若い。本当に残念でならない。 坂本龍一ががんに罹患していたことは本人も告白していて、日本人なら誰でも知っていた。 ニューヨークが生活の拠点となっていた坂本龍一は、がんの治療もニュー... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 佐々木芳郎カメラマンによる立花隆「インディオの聖像」写真展が東京で開催!立花隆と佐々木さん、インディオの聖像の世界にどっぷりと浸る! 2023年6月29日 「インディオの聖像」写真展が新宿で開催された 立花隆と佐々木芳郎による「インディオの聖像」のことを、出版された直後に詳しく報告した。 その際に、今回のこの記念すべき本を実質的に世に送り出した張本人である著者の佐々木芳郎カメラマンから、僕宛てに直接電話がかかってきたという感動的なエピソードは、僕のブログの熱心な読者なら、... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 遂に本の感想と紹介を始めます【 2023.5.4 改訂版】坂口尚「石の花」を詳細追加 2023年5月4日 この記事のオリジナルは2020年2月初旬に書かれたものである。 それから3年3カ月が経過した現在、ここで書こうと宣言していた本の紹介に関するブログも着々と進んでいて、漫画の紹介も含めると、今では約100編に及んでいる。 そんな中、写真で紹介した坂口尚の「石の花」について、大々的に文章を追記したので、あらためて2023年... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 三谷宏治「マンガ 経営戦略全史〔新装合本版〕」〜分かりやすくて非常に役に立つ驚嘆すべき一冊! 2023年2月28日 こんな本が存在していることに驚嘆! 先日、久しぶりに御茶ノ水駅前の丸善で新刊本を中心にぶらぶらと物色していたところ、この本が3、4冊平積みにされていた。 これは一体どういう本なんだ?と手にして中を確認すると、著名な経営学者の経営戦略論をマンガで非常に分かりやすく解説してあった。A4サイズの大型の本で、しかも相当に分厚い... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 小泉悠「ウクライナ戦争」〜今、読まなくていつ読むの!?お馴染みの小泉さんによるウクライナ戦争最前線 2023年2月19日 丸1年が経過しようとするロシアによる侵略 ロシアによるウクライナへの侵略戦争が始まってちょうど丸1年が経過しようとしている2023年の2月中旬である。 ロシアがウクライナに侵攻したのは、昨年の2.24だった。 ホンの数日でキーウ(侵攻開始時にはズッとキエフという馴染みのある呼称だったが)が陥落し、ウクライナがロシアの支... 熱々たけちゃん
【本】の紹介 鶴見俊輔「思い出袋」~八十代の鶴見が7年間に渡って書き続けた名随筆に深い感銘を受け、一気読み 2023年2月18日 味わい深い名エッセイに心を奪われる 前に紹介した「戦争が遺したもの」を読んで、鶴見俊輔の魅力にすっかり開眼させられた僕が読んだ、鶴見俊輔による晩年のエッセイ集である。 岩波新書から出ている「思い出袋」。これがめちゃくちゃおもしろく、興味深く、一気呵成に読み切ってしまった。 これは鶴見俊輔が八十歳を超えてからの月に一回の... 熱々たけちゃん