立花隆の死がジワジワと堪え始める 前回、長年に渡ってその著作を読み続け尊敬と敬愛の対象だった立花隆の訃報を聞いても、僕は意外にも思ったほどには動揺せず、比較的冷静だったと書いたばかりだったが、あれからしばらくしてジワジワと深い悲しみに襲われつつある。堪え始めている。 不思議なものだ。確かに、ほぼ天寿を全うしたと言える年...
【本】の紹介
【本】の紹介の記事一覧
熱愛して止まない立花隆が逝去 僕が敬愛して止まないあの立花隆の訃報が6月23日(水)にあった。敬愛というより熱愛か。今まで色々な人の書いた本をかなり読んで来たが、立花隆は僕にとって全く別格の特別な書き手であり、僕は数十年間に渡って熱心に読み続けてきた。 僕がどれだけ立花隆に夢中になってきたかについては、過去のブログをど...
衝撃が止まらない大変な一冊! ものすごい本を読んだ。この衝撃は中々収まらない。日本の近代史に関する本の中で、これだけ衝撃を受け、深く考えさせられた本はない。 幕末から明治維新(1868年)、更に日本の敗戦(1945年)に至るまでの約100年間の歴史は、僕にとっても長い日本史の中でも最も興味あるところの一つで、色々と何冊...
全人類必読の書 この本にはただただ驚嘆してしまう。全く信じられない本があったものだ。 あのアインシュタインとフロイトという20世紀というか人類最高の知性を備えた不世出の天才2人による往復書簡。 そのテーマは何と、人間はどうして戦争を繰り返すのか?人類から戦争をしないなくすことはできないのか?という人類のとって究極の難題...
野村克也という傑出した指導者 野村克也に少しはまっている。前回このブログでも取り上げた「ヤクルトスワローズ論」を読んで以来のこと。野村克也がどういう人生を歩んできたのかについては、「ヤクルトスワローズ論」の中でかなり赤裸々に語られている。これは正に野村克也自伝という色彩が濃厚な一冊であった。 野村克也は自身が日本のプロ...
「貞観政要」を出口治明解説で味わってみた 帝王学、リーダー論に関する古今東西の最高のテキストと評価される「貞観政要」の解説をあの出口治明さんの新書で読んでみた。 組織や部署のトップ、責任者としてリーダーシップを発揮するに当たって、これは大いに役に立ちそうだ。 「貞観政要」の解説書は概説も含めて何冊も出ているが、このブロ...
先ずはじめに。予告の実行 僕が橋下徹の比較的最近出版された2冊の新書に衝撃を受けた話しは既に報告したとおりだ。前回先にブログで取り上げたのは2冊目の方、橋下徹としては後に出版された「交渉力」の方だった。この熱々たけちゃんブログでの紹介が、本の出版の順番と逆になっていることをお詫びしたいが、元々は今回紹介する「実行力」が...
日本の医療、病院の課題と問題点に患者の視点で迫る画期的な本 自分が働いている職場である「病院」を取り巻く様々な課題と問題点を整理すべく関係する本を夢中になって読み漁っている。 そこで巡り合った本の中から、特に貴重な一冊を紹介したい。 僕のような医療業界で働いている人間や病院で働くスタッフではなく、むしろ一般の人、患者と...
橋下徹の2冊の新書は、素晴らしい本だ 元大阪府知事にして大阪市長でもあった橋下徹の2冊目の新書「交渉力」を一気に読み終えた。これは中々凄い本だ。一人でも多くの方に是非とも読んでいただきたいと切に願う素晴らしい1冊。 橋下徹はこの「交渉力」に先立って、第一弾として2019年に「実行力」という新書を出していて、僕はもちろん...
組織とリーダーシップをスポーツから学ぼうとしたら、野村克也の本は外せない 組織論とリーダーシップ論。特にメンバーの意識改革を推進してダメな組織を再生させることを、具体的な実践の場を通じて学ぼうと思ったら、どうしても野村克也の一連の著作は外せない。僕も以前から何冊も読んできた。 スポーツの世界で組織を立て直し、チームや選...
この本に非常に興味が持てた訳は あるきっかけがあって、「経営理論に学ぶ病院経営戦略」という千葉大の井上貴裕先生の新刊本を読んだ。この本は昨年(2020年)の9月に刊行されたばかりの新しい本だったのだが、僕は1月、土日の二日間で一気に読み終えた。一気に読まなければという多少の義務感もあったのだが、こんな堅苦しい半分専門書...
半藤一利が亡くなってしまった あの半藤一利さんが突然、亡くなってしまわれた。先月12日のことだ。2021年(令和3年)1月12日のこと。享年何と90歳。お亡くなりになって、まだ2カ月も経っていない。僕にとって半藤一利は最も重要な大切な作家の一人であったので、大変な衝撃と喪失感に見舞われたのだが、僕はその当時、自身のこれ...
五輪組織委員会の森会長からの禅譲話しでピエロになってしまったが 女性差別発言をして世界中から大非難を受けた東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の森会長が、遂に辞任するに当たって、盟友への禅譲話しですっかり時の人となり、時の人どころか、とんだピエロを演じてしまった川淵三郎さん。 本当に貧乏くじというか、いい恥っ晒...
立花隆の新書「知の旅は終わらない」を漸く読み終えた。メチャクチャおもしろくて、ページをめくる度に大いに感動させられた。 新書一冊読み終えるのに3カ月もかかった訳は? 全406ページ。新書としてはかなり厚い方ではあるが、しょせん新書で、わずかに400ページ強の小さな本である。集中的に読めば2〜3日もあれば楽々読了できてし...
出口治明の「哲学と宗教全史」を読み終えた 購入して直ぐに読み始めたのだが、驚くくらいにスラスラと簡単に読めたものの、最後の50ページ位を残して中断してしまい、漸く完読したところだ。 これは驚くほど立派な装丁の本であり、普通この装丁の本だと読み終えるのに相当時間がかかりそうなイメージが強いのだが、何のことはない。この本は...
ロジェ・マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」を忘れるな 前回の本の紹介「絶対に感動できる5人の小説家」の中で、フランス文学についてはカミュなど色々と読んだが、夢中になっている作家は特にいないと書いた。だが、非常に大切な人を忘れていた。これはいかん。ロジェ・マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」。うっかり忘れて...
全ての立花隆の本を、写真で公開する。 立花隆を熱愛している。彼が書いたほぼ全ての本が僕の手元に揃っているので、この機会にその膨大な本の数々を全て写真で公開させていただくことにした。 その全容も最後に示すが、先ずはテーマ別に追いかける。これを見てもらえば、筆者の凝り性ぶりもご理解してもらえるのではないか。 では、スタート...
立花隆は僕にとって最も重要にして、愛読している作家 立花隆は僕が最も時間をかけ、読んできた作家である。僕は作家と言うとどうしても小説を書く人と捉えてしまうのだが、立花隆は小説は全く書かないので、作家ではないということになってしまう。 立花隆が書くのは専ら政治や社会、科学関係の批判であったり、解説であったり、そんな類。先...
先ずはじめに 小説なんか止めて、ノンフィクションを読め! 小説、特に純文学にドップリ浸かっている人には、小説なんか止めて、ノンフィクションを読め!と強くいいたい。評論を含めてのノンフィクションこそ、読書の最高の醍醐味。 心から感動できる本は、ノンフィクションの中にあると知るべきだ。 僕も純文学をずっと読んできた。古今...
はじめに 僕は様々なジャンルのものを読むが、基本的には純文学と評論、そしてノンフィクションが中心。3本柱と言っていい。実はもう一つ、漫画という愛してやまないジャンルがあるのだが、これは今回の本とは一応切り離すことにしたい。 僕は手塚治虫と白土三平の熱烈な愛読者で、この二人の漫画のコレクションが部屋を占拠している。だから...
プロフィール
熱々たけちゃん
熱々たけちゃんです。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
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