感動的な自伝「音楽は自由にする」の続編だ 坂本龍一の逝去を受けて、急遽、新潮文庫として再発行された坂本龍一の自伝「音楽は自由にする」。 僕は直ぐに読み終えて、このブログに取り上げ、この自伝がどれほど内容が充実していて、感動的なものだったのかを縷々紹介させてもらった。 その記事の中にも書いたが、この感動的な自伝「音楽は自...
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後味は悪いが、良くできた犯罪ミステリー かなり衝撃的な邦画(日本映画)を観た。昨年(2022年)公開されたばかりの「さがす」というタイトルの作品だ。 「鎌倉殿の13人」の比企能員役で強烈な印象を残した佐藤二朗が、堂々の主演を務めている。 登場人物はかなり限られた小ぶりな映画なのだが、実にインパクトが強く、観終わった後も...
久々に満喫した邦画の骨太な本格的ミステリー 2年前にかなり話題となったミステリー映画をようやく観ることができた。 「罪の声」である。 主役は2人いる。一人は「鎌倉殿の13人」で主人公の北条義時を演じて一躍時の人になる直前の小栗旬。 もう一人は大人気のミュージシャンにして、俳優としても活躍しているあの星野源である。 公開...
コロナ禍を真正面から描いた名作の登場 コロナ禍はまだ終息したわけでは決してないが、現時点(2023年7月末)では落ち着いており、何とかこのまま推移することを祈るばかりだ。 僕は新型コロナの中等症以上の重い症状の患者をかなり受け入れて来た大規模な公的病院の事務局長として、常にこの問題と対峙してきただけに、本当に切実な思い...
想像を絶する熱過ぎるインド映画に大興奮 ものすごい映画を観た。とにかく冒頭からラストシーンまで信じられないほどパワフルで、全編に渡ってクライマックスが続くような全く非常識な映画と言っていい。 「RRR」というインド映画である。 この映画は一体全体何なんだ!?と叫んでしまいたくなるような映画。 仰々しくて大袈裟で、あまり...
スピルバーグの初めての自伝的作品 このところのスピルバーグの勢いが止まらないことは以前にも書いた。80歳近くになってまたまた最盛期を迎えている感がある。ちなみに2023年現在76歳である。 そんなスピルバーグが意外にも自らのこと、どうやって映画に目覚め、どのように映画と関わって、この未曾有の大監督が誕生したのか?その時...
かなり衝撃的な重い邦画を観た 一昨年公開された話題の日本映画をようやく観た。 かなり話題となり、内容的にも非常に高く評価された作品だ。 「茜色に焼かれる」である。 理不尽な交通事故によって夫に先立たれた未亡人と愛息の、コロナ禍の中での過酷な生き様が言葉を失ってしまう程に衝撃的だった。 主役を演じたのは尾野真千子。この映...
坂本龍一がとうとう亡くなってしまった あの坂本龍一がとうとう亡くなってしまった。令和5年(2023年)3月28日のこと。享年71歳。まだまだ若い。本当に残念でならない。 坂本龍一ががんに罹患していたことは本人も告白していて、日本人なら誰でも知っていた。 ニューヨークが生活の拠点となっていた坂本龍一は、がんの治療もニュー...
大友克洋の大傑作「童夢」が最高の形で復刻! 「童夢」は知る人ぞ知る日本漫画史上の大傑作だ。漫画の表現方法を根底から覆した問題作にして、もはや名作と呼ぶべき極めて高い評価が確定した日本漫画史上の「古典」でもある。 作者は言わずと知れた大友克洋だ。大友克洋と言えば、手塚治虫亡き後、手塚の牙城をも崩しかかっていた数多の劇画作...
「インディオの聖像」写真展が新宿で開催された 立花隆と佐々木芳郎による「インディオの聖像」のことを、出版された直後に詳しく報告した。 その際に、今回のこの記念すべき本を実質的に世に送り出した張本人である著者の佐々木芳郎カメラマンから、僕宛てに直接電話がかかってきたという感動的なエピソードは、僕のブログの熱心な読者なら、...
これは素晴らしい!心が震えた また感動的な素晴らしい映画を観た。前から観たくてたまらなかった映画だ。「ザリガニの鳴くところ」。 昨年(2022年)11月に公開されて、かなり話題となったミステリーである。 ギンレイホールが存続していれば、間違いなく上映してくれたに違いない心が震えてくるような感動作だ。 僕は巷の大変な好評...
サム・メンデスが映画への愛を込めた感動作 これは本当に素晴らしい映画だった。人間と映画への愛に満ち溢れた至高の名作と言っていい。 脚本と監督は僕が大好きなあのサム・メンデスだ。この熱々たけちゃんブログでも前作の「1917 命をかけた伝令」を取り上げている。 あの驚嘆すべき映画全編を通じての長回し、ワンカットをやってしま...
ドライフラワー作り挑戦のその後 こうして我が家の今年のシャクヤクは完全に姿を消してしまったが、これで僕の今年のシャクヤクとの取組みが終わってしまったわけではない。 シャクヤク開花便り②(シャクヤク栽培 写真観察日記の⑬)で、かなり詳しく報告したドライフラワー作りのその後の経過を報告したい。 大変な凝り性にして、シャクヤ...
我が家のシャクヤクは全て散った ゴールデンウィークの最後に襲いかかった強烈な暴風雨を何とか凌いだシャクヤクたちも、5月20日過ぎには全て散ってしまった。 それはやむを得ないこと。それでも一番最初に開花目前にまで蕾が膨らんでくれたのが4月21日(土)頃だったので、何とかちょうど丸々1カ月間に渡って我が家のシャクヤクの何ら...
庭のシャクヤクは枯れても切り花が咲き続けた GW最後の暴風雨にさらされたシャクヤクたちが、意外にも持ち堪えて、その後も立派な花を咲き続けてくれたことは詳しくレポートさせてもらったとおりだが、それからしばらくして、さすがにほとんどのシャクヤクは枯れてしまった。 意外にも最後に輝きを放ったのは、切り花にして部屋の中の花瓶に...
一体これは何なんだ!?めちゃくちゃな映画! 実に奇妙な変な映画を観た。全くもって理解不能。極めて不愉快。しかも実に痛い映画。 僕はたとえどんな映画であっても、多少なりとも見所というか何らかの観る価値を見い出すタイプの人間で、「こんな映画は観る価値がない」とか、「全く時間の無駄使い」だったなどと全面否定することは、極力避...
「スリー・ビルボード」以上に奥の深い作品か 「イニシェリン島の精霊」はあの超傑作である「スリー・ボード」の脚本・監督のマーティン・マクドナーの作品だけあって、その感銘はあまりにも深く、映画を見終わった後もずっと余韻が残り、余韻どころか、いつまでもこの映画のことが気になってずっと考え続けてしまうのである。 この映画でマク...
待望久しいマクドナー監督の新作映画 遂にマーティン・マクドナー監督の新作映画「イニシェリン島の精霊」を観ることができた。 圧巻のものすごい映画だった。 さすがはマーティン・マクドナーの作品だと感嘆するしかない。 マーティン・マクドナーはあの超弩級の傑作「スリー・ビルボード」の脚本、監督を務めた鬼才である。 僕はあの「ス...
次のレポートも実際にはほぼリアルタイムで書かれていながら、山のように撮り貯めた写真の整理等が追い付かず、今日まで遅れに遅れてしまったものだ。 シャクヤク写真日記の⑯とセットとなるレポートである。 スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); GW...
これから紹介するシャクヤク日記の記事は今年(2023年)のゴールデンウィークの記録である。その最終日のレポートとなるのだが、もうGWが終わって2週間も経過している。 この一連のシャクヤクの栽培レポートは「日記」と銘打っている以上、もっとリアルタイムで報告していきたかったのだが、GW明け、僕は公私ともに非常に慌ただしく、...
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プロフィール
熱々たけちゃん
熱々たけちゃんです。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
小学校4年から合唱を始め、同志社コール・フリューゲルで3年間合唱指揮に没頭。合唱団東京フリューゲルを設立し、20年間指揮者を務めました。
本職は病院経営。病院の経営マネジメントの推進です。40年近くに渡って医療業界に勤め、経営改革請負人としていくつもの病院で事務長(事務局長・事務部長)を務めています。
趣味が非常に多く、クラシック音楽全般、合唱、ジャズ。映画。文学、ノンフィクション。漫画。哲学。歴史。美術鑑賞。写真、動画撮影など多方面に渡っています。
若き日にかなり登った山についても国内、海外を問わず詳しい。スポーツ観戦、落語も好きで、ホタルにも夢中。 ラーメン、寿司、焼酎も大好きですが、最近はシャクヤク栽培にハマっています。
異常なまでの凝り性で、好きなことにはトコトンのめり込まないと気が済まないタイプ。
詳細はフッターのプロフィールをご覧ください。
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