目 次
4月中旬、いよいよ新たなフェイズに突入!
4月13日(日)のシャクヤクの最新情報だ。最新とは言ってもまた1週間以上前の古い情報となる。早く済ませて、直近の状況報告に近づけたいのだが、ご容赦願いたい。
4月も中旬となって、シャクヤクの成長がめざましく、明らかにフェイズが変わった。
例年早ければ4月の下旬、5月に入ると開花が相次ぐ。シャクヤクは(関東周辺では)、タイミングを狙いすましたかのように、ゴールデンウイークに咲く花なのだ。
その開花に向けての新たなフェイズに突入した4月中旬のシャクヤクの状況をご覧あれ。
それでは、申し訳ないが10日程前の状況を振り返らせてもらう。
4月13日(日)のシャクヤクの状況
成長が早い「ラテンドール」、「春の粧」、「麒麟丸」の3品種の蕾はドンドン大きくなってきた。日増しに膨らんでくる。
この3品種以外の少し遅れている品種にもしっかりした蕾が確認できて、そちらも日増しに大きくなってきている。
この時期に来て、明らかにフェイズが変わった。そんな印象が強い。
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「ラテンドール」には蕾が一杯!
我が家にある全13種類のシャクヤクの中で、ラテンドールは発芽も一番早く、その後の成長ぶりもぶっちぎりで、一番大きく、蕾の数も圧倒的に多い。
茎の太さも他のどんな品種も太刀打ちできない太さと丈夫さを誇り、背も一番高い。
それだけではなく、蕾の数も圧倒的に多いのである。
丈夫で強く、一番蕾が多いと言うことになれば、我が家の全シャクヤクの堂々たるチャンピオンで、花そのものも大輪で美しく、僕はこのラテンドールを最も気に入っていると宣言する。
ラテンドールが珍しいのは、一つの茎にたくさんの蕾が付く点だ。3つはほとんどで、多い場合には4つも5つも付くことも珍しくない。
それが摘蕾をする大きな理由にもなるのだが、今年は例年にも増して、豪華なことになっている。現在、ラテンドールには茎数は14本あり、そこに蕾が総数で37個もある。
つまり、一本の茎に平均しても2.6個の蕾が付いている計算だ。1本の茎にほとんど3つくらいの蕾があるというのはこういうこと。



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ラテンドールの蕾の様子
個別の蕾を見てもらう。一本の茎に密集して蕾が付いている状況を確認してほしい。




南側のシャクヤク畑の全体像


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「春の粧」の蕾がドンドン大きくなる
今年の春の粧は、例年に比べると、何故か蕾の数が少ない。現時点で10個しかない。これは残念だ。
例年と変わらない元気さだし、成長も相変わらずのスピード感で、何ら例年と変わらないのだが、何故か蕾の数だけが少なくなっている。
原因の一つは僕の失敗にある。例の茎の間引きで、春の粧については、明らかに蕾が付いていた茎を伐採してしまった。あの時、非常に迷ったのだが、きっと摘蕾することになるからと、小さな蕾の付いていた茎を間引いてしまったのだ。
これは許し難い大失敗だった。
今更どうしようもないので、遺された10個の蕾を大切に育てていきたい。


春の粧の蕾の様子
数こそ少ないものの、一つひとつの蕾は非常に立派で、日増しに大きくなってくる。首も長く伸びてきて、いよいよ開花が近づいてきていることを実感させてくれる。




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「麒麟丸」にも真っ黒な蕾が次々出現
麒麟丸も確実な成長を遂げて、いかにも麒麟丸らしい真っ黒な蕾が次々と顔を出して、ドンドン大きくなってきた。
麒麟丸はあまり背丈が高くなく、中背。その隣にあるラテンドールが背が高く、大きく広がりを見せる元気な品種だけに、割を食っている。
ラテンドールの陰に隠れてしまいがちだが、これは極めて個性の強い、貴重な品種である。
蕾の色も黒く光り輝くもので、僕は「黒ルビー」と呼んでいるのだが、今年もその特徴を惜しげもなく披露し始めた。
現時点で21個もの蕾がある。この21個という数は、ラテンドールの37個に次ぐもので、大変な数である。
茎の間引きを10本も行ったが
何回も報告したとおり、今年はこの麒麟丸に茎の間引きを集中的に行った。2回実施して、通算して10本も間引きしてしまった。
まだ茎が短いうちに間引いたので、蕾の存在は確認できなかったが、麒麟丸は全ての茎に必ず蕾があるので、10個の蕾も間引いてしまったことになる。
間引かなければ31個の蕾があったことになるが、とにかく麒麟丸は狭いところに密集して茎が出てくるため、泣く泣く茎を間引かざるを得なかった。
だが、その甲斐あってか、現在は例年のような極端な密集感はなくて、風通しも良さそうで、いい感じだ。
蕾も日増しに大きくなってきており、間引いたことで、例年よりも大きな花を咲かせてくれるかもしれない。
それに期待したい。



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「かぐや姫」の蕾も順調に成長
かぐや姫の2つの蕾が、その後も順調に成長しているこれが嬉しくてたまらない。
2本の茎が競うようにスクスクと伸びてきて、その頂に抱かれた蕾も大きくなっていたのだが、ここにきて少し成長にブレーキがかかっているように感じ始めていた。
当初はかぐや姫の方がずっと早く成長していたのに、隣りの夕映が、何時の間にか背丈が追いつかれ、蕾の大きさも近づいて来る。
少し元気がなく昨年の悪夢が蘇る
昨年の悪夢が蘇ってきた。
昨年は初年度ということもあったが、途中まで順調に成長し、蕾も付けていたのに、ある日プッツリと成長が止まり、茎も伸びなくなり、蕾も膨らまずに、そのまま朽ちてしまった。
これが残念でたまらず、何としても今年はかぐや姫を咲かせたい。あの巨大な大輪でなくてもいいから、とにかく開花してほしいと強く願っていた。
ここまで非常に順調に来ていたのだが、最近少し勢いが弱まったようで、心配でならなかった。
だが、そんな心配も杞憂だったようだ。
蕾はその後も少しずつだが、確実に大きくなってきている。
このままとにかく開花してほしい、と祈るばかり。




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「サラベルナール」の急成長と蕾
サラベルナールもかぐや姫と同様、今年、最も心配している品種である。去年は2年目だったのに、1輪も咲いてくれなかったのだ。
初年度(2023年)は、1つだけ蕾が付いて、何とかギリギリ開花したのだが、直後の暴風雨に痛めつけられ、満足な姿を見ることができなかった。
何故か2年目の去年、1輪も咲かなかったという残念な結果だっただけに、どうしても今年はしっかりと開花してほしいと願っている。



今年は新芽が6本も出た。蕾も確認できる。その中から何としても立派な花を咲かせてほしい。3年目の底力を示してほしい。
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「アレックスフレミング」の成長ぶり
アレックスフレミングも順調に成長している。
蕾を2つ確認できる。この蕾が確実に大きくなってくれることを祈りたい。



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「モーボクエン」の成長ぶり
モーボクエンは今年、南側で最も発芽が遅かった品種だった。
去年は何とかギリギリ1輪だけ開花してくれたが、今年はどうなるだろうか。新芽は4本出てきて、良く見ると蕾をしっかりと確認することができる。この蕾が確実に大きくなって見事に開花してくれることを祈りたい。



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「夕映」(南側)の勢いがここにきて凄い
遅れて発芽してきた夕映が、ここにきて凄い勢いだ。隣にあるかぐや姫に追いつく勢いで、嬉しくなる。
去年はこの夕映にも問題があった。新芽は2本しかなく、しかも蕾は1本にしか付いていなかった。結局、蕾のなかった茎は伐採して、一つの蕾だけが成長。
条件の悪い玄関側の夕映は立派な大輪を幾つも咲かせるのに、何故か南側の育ちが悪い。
但し、その1個の蕾が信じられない程の立派な大輪を咲かせてくれたので、溜飲は下がったのだが、それにしても蕾が1個だけというのは、寂しい限りだった。
今年の夕映は去年とは違う
そんな中での今年。
新芽の数は去年と同じ2本だった。どうして玄関側のようにたくさん芽を出さないのか、不思議である。
その2本の成長が著しく、何とどちらにもしっかりとい蕾を確認。これで去年よりはいい結果となった。それだけでも嬉しい。
良く観察すると、もっと嬉しいことがあった。1本の茎に蕾がいくつも付いている。まるでラテンドールのような蕾の付き方なのである。
現時点でしっかりと数えると、2本の茎に、全部で7つの蕾が付いている。それぞれの茎に4つと3つの蕾が密集しているのである。
これから先、どうなるのか?摘蕾をしなければならないかもしれないが、これは非常に楽しみで、少なくても去年のリベンジは確実に果たせたことは間違いない。



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玄関側(北側)で思い切って移植
今回のレポートで重要な点は、玄関側(北側)で、ある品種の移植をしたこと。移植と言うのは、植え付けられていたシャクヤクを他の場所に植え替えることだ。
シャクヤクは移植を非常に嫌がる花だと言われており、今成長中のシャクヤクを植え替えることは相当迷ったが、思い切ってやってみた。
植え替えは「火祭」だった。何度も書いているが、昨秋新しく植え付けたばかりの新しい品種。植え替えはただでさえ良くないのに、1年目の新しい品種は株も充実していないので、絶対に避けるべきなのだが、思い切って植え替えることにした。
ソルベットと火祭が接近し過ぎる!
理由があった。
前から植えられているソルベットとあまりにも近かったからだ。
元々園芸のガイドブックやネットなどで調べると、シャクヤクを2つ以上植え付ける際には、隣の品種と90センチの間隔が必要だと書いている。90センチ!?
何をバカなことを!?というのが僕の見解。
理想は分かるが、この都内の非常に狭隘な庭で、隣り合うシャクヤクを90センチも離して植え付けていたら、1種類か2種類しか植えられなくなってしまう。それは無茶な話しと、最初から守るつもりなんて毛頭ない。
だが、今回のソルベットと火祭は、何と20センチ程度しか離れておらず、これはいくら何でも間隔が狭過ぎて、成長した際に葉っぱや花がぶつかってしまうし、地下の株もぶつかりことで、成長に悪影響が及ぶことになる。
昨秋、火祭を植え付ける時に、できるだけソルベットと離して植え付けたつもりだったが、実際に生えてきた場所を見ると、かなり接近していて、当初から悩みの種だった。
そこで、思い切って植え直した。



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「火祭」を奥へ移動
火祭を掘り返して、かなり奥、ツツジのギリギリまで下げた。
火祭にはめちゃくちゃ条件が悪い状況だ。ツツジの真横で、しかも隣の家との塀とも引っ付いている。これではやがて大きく成長した際に非常に狭隘となって、新たな問題が起きそうだが、その悪条件の中でも、後から植え付けられたものは堪えてほしい、と判断した。
最初から植えてある貴重な品種ソルベットの成長を妨げることは避けたいとの思いだった。
これで火祭が枯れてしまうことがあってもやむを得ないと、腹を括った。やるとしたら、少しでも早いうちがいい。
その植え替えの結果が子の写真。
見た目にはかなりスッキリとした。


ソルベットの距離も何とか広くなった。
後は火祭がちゃんと根付いてくれれば。下手をするとこのまま、数日後に枯れてしまうかもしれない。何とか根付いてほしい。




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「ソルベット」を広々させたかった
今回の移植(植え替え)は、ソルベットを広々とさせたかった、それに尽きる。火祭にとってもソルベットと重なり合うのは大迷惑だろう。
これで一応、懸案は解決したが、とにかくソルベットがちゃんと成長してくれないと意味がない。
このソルベットも昨年、何故か1輪も咲かないという残念な品種だったのだ。今年のリベンジに期待しているが、今のところ、非常に成長が遅れている。
心配だ。


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玄関側の全体像(移植後)
火祭を植え替えた後の、玄関側(北側)のシャクヤクの全体像はこうなった。いかにも狭い。いずれにしても、こんな狭いところに5つのシャクヤクを植えていること自体が、そもそも間違っているのだろうが、こればっかりは仕方ない。


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「楊貴妃」のその後の状況
楊貴妃は、今年の開花は期待していない。来年度以降、咲いてくれればそれで十分だ。
今年はとにかくその変わった色合いを楽しみたい。実際に蕾はどこにも見当たらない。影も形もないのは残念だが、全ては来年に期待したい。


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「波の華」の立派な蕾は
波の華は、楊貴妃や火祭と同じ昨秋植え付けたばかりの新しい品種なのに、立派な蕾はその後もちゃんと成長を続けている。
本当に不思議な品種。初年度は花を咲かせるなという鉄則を破って、しっかりと咲いてもらおうと楽しみにしている。


北側の「夕映」も一気に勢いづく
北側でしっかりと成長を遂げているのは夕映だ。これは例年たくさんの立派な花を咲かせてくれる我が家のシャクヤクの優等生の一つなので、安心していられる。
今年もしっかりと蕾を付けている。開花時期が少し遅くなることが却ってありがたい。


写真日記、次回に続く。開花がいよいよ迫ってきた最新の凄い状況をどうかお楽しみに!