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待望の「かぐや姫」の苗が遂に届いた!
例の「かぐや姫」の苗。もう11月になるというのに一向に届かない。一体どうなっているのだろうかとずっと気を揉んでいた。
前回のシャクヤク栽培写真日記の㉓でも、最後にそのことを書かせてもらったばかりである。
「かぐや姫」の苗の入荷はいつになるのか?
その「かぐや姫」の苗の確保がかなり困難を極めている。それこそカインズホームでは売られていないし、コメリにもない。
ネット販売でも中々入手できず、ある店に何とか予約注文しているのだが、未だに入荷されない。
情報では11月の下旬頃になるとのことである。そんなに遅い品種も聞いたことがなく、本当に入荷するのか不安になっている。
「滝の粧」に泣いてもらって、何とか場所は大切に確保しただけに、一日も早い入荷を心待ちにしているところである。
それについては、また後日レポートしたい。
「かぐや姫」の苗の入手はかなり困難
あの巨大なシャクヤク「かぐや姫」の苗の入手はかなり困難なのである。
先ずはホームセンターや園芸コーナーにはほとんど並んでいない。ネットを良く調べると、ホームセンターなどの園芸コーナーで購入したという記事もたまに見かけるが、少なくとも僕の周辺にはどこにも売っていない。
そもそも千葉県の東葛地区ではシャクヤクの苗そのものが、品種を問わずにほとんど見つからないという話しを先日したばかりで、それでもカインズホームにはちゃんと売っていたよ!という記事を配信させてもらったわけだ。
その相模原市のカインズホームでも5種類のシャクヤクの苗が並んでいたが、もちろん「かぐや姫」はない。
色々な意味で、この「かぐや姫」は破格の代物なのである。花も特別なら、苗も簡単に入手できないのである。
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今回の僕の「かぐや姫」の購入の経緯
普通に店頭で販売されているものではないので、仕方がないので、ネットで調べて専門店に注文をすることになる。ところが、これも中々思うに任せない。
そもそも、入荷の時期が他のシャクヤクの苗と異なっている。「かぐや姫」の苗が出回るのは他のシャクヤクに比べて遅いようだ。
色々と調べると、「かぐや姫」の苗の植付けは11月末が最適のようなのだ。一般的にシャクヤクの苗は9月の末から10月に植え付ける。
それに遅れること1カ月、いや2カ月近く。そもそもあれだけの巨大な花を咲かせるのだから、成長は他のシャクヤクよりも早く進むものだと思っていたが、事実は逆で、どんなシャクヤクよりも遅く植え付けることになる。
例年、10月には苗を購入し、シャクヤク畑に植え付けてきたので、もしかしたらもっと遅い時期にカインズホームを覗けば「かぐや姫」も販売しているのかもと思わなくもないが、そんなことはきっとないと思う。
というのは、ネットでも簡単に入手できないからだ。
僕は、9月の時点で大阪の有名な園芸品店に予約していた。一向に連絡がない。
もう一社にもメールでやり取りをし、「入荷したら連絡をもらう」ようにお願いしておいた。注文ではなく、あくまでも入荷したら連絡をもらうという依頼である。
ところがこちらも全く連絡がなく、10月が終わってしまい、かなり焦ってきた段階で、漸く先日「入荷」のメールをもらった。11月7日(火)のことである。
ほとんど諦めていたので、この時の嬉しさと言ったらなかった。
そこで、早速、正式に注文した。直ぐに手配されて、待望の苗が無事に我が家に届いたというわけだ。10日の金曜日、おとといのことである。
ちなみに値段も公開しておく。苗の料金は1,650円。カインズホームでの一般のシャクヤクが598円だったから3倍近い値段だ。それでもネットで調べるとこれは相当に安い方で、3,000円以上するものが多い。それに送料が1,200円かかった。
併せると、2,850円の買い物である。実際にはポイントなどを使って、もう少し安く購入はしているが、決して安いものではない。特別のシャクヤクなのである。
苗の写真を最初に1枚
最初に、待ちに待った赤い芽の付いた「かぐや姫」の苗の写真を1枚だけ披露させてもらう。
これだ。
「かぐや姫」は巨大なシャクヤクである。したがって、狭い我が家の「シャクヤク畑」に2株を植え付けることは到底できない。
ということで、注文はしたものの全く連絡のない大阪の有名店の苗はキャンセルさせていただいた。
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こうしてやってきた「かぐや姫」の姿
それが遂に「かぐや姫」が我が家にやってきたわけだ。配送完了のメールを受け取ったときの嬉しさは格別だった。
配達日、僕は勤務中で、受け取ってくれたのは女房である。その日、妻は忙しくしていて、写真を撮って送ってくれる余裕がなかった。
ここからの報告は全て、10日(金)に僕が帰宅後に確認した内容だ。
想定外のかなり大きな段ボールで届いた
女房からは写真は送ってもらえなかったが、かなり大きな段ボールで届いたとは聞いていた。それを実際に我が目で見てビックリ。何と一升瓶どころの高さではない。
これを見ていただこう。こんなに大きな段ボールで届いたのである。
どうですか!?この大きさ。送ってきてくれた園芸店は埼玉県川口市にある「日本花弁ガーデンセンター本店」というお店。メールで入荷連絡をもらったときも、正式に注文した際も、埼玉県の川口市とは全く知らなかった。
いずれにしてもこのお店はこんなに丁寧な梱包で送ってきてくれたのだ。女房の話しでは冷蔵扱いで送ってきてくれたそうである。送料の1,200円にも納得してしまった。
この大きな段ボールの中にどんな苗が梱包されているのか、胸が高鳴って仕方がない。この大きな段ボールが、やたらと軽いのが少し気になったのだが・・・。
段ボールの横に密閉をさけるためなのか、細長い窓が左右に開いていた。ここから覗き込むのだが、中の様子は分からない。そこでスマホのカメラでフラッシュをたいて撮影してみることにした。
早く段ボールを開けてみればいいだけの話しなのだが、とにかく相手は遅ればせながらも漸くやってきてくれた「お姫様」なのである。
ここは丁寧に、時間をかけて・・・。
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段ボールの中の様子はこうだった!
写真を写した結果はこうだった。
うん?奥の方にそれらしいものが見えるが、どうも手前は新聞紙だなと。
まさか!?と思った瞬間だ。
この後はもう一気に段ボールを解体して、「姫」との対面を急ぐ。
こういうことだった!!
大きな段ボールから出てきたものは
百聞は一見に如かず。見てもらおう!
これが送られてきた「かぐや姫」の苗の実態であった。この5号サイズ程度の園芸ポットを送ってくれるのに、この大きな段ボール箱。10倍どころか上下左右の容積を考えれば数十分の1のサイズの苗が出現。
逆に言うと、実際の苗のサイズに対して、数十倍の大きな段ボール箱で送られてきたのである。
「かぐや姫」が何とも立派な巨大な輿で届けられたという次第であった。
いやはや、何とも傑作。
笑うに笑えない「姫」の下にも置かない特別なVIP待遇に感慨無量となった。
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翌11日(土)にシャクヤク畑に植え付けた
「かぐや姫」を新しく植え付けるために、我が家のシャクヤク畑である犠牲を払って準備を進めていたことも前に報告させてもらったとおりだ。これもシャクヤク栽培写真日記の㉓である。
「滝の粧」という真っ白な花を咲かせる品種を引き抜いて、「かぐや姫」を迎え入れる準備を進めてきた。
1週間前の準備
特に1週間前の11月5日(日)に、滝の粧を抜いた後の土地を深く開墾して、肥料などを施し、いつ「かぐや姫」の苗が届いても、直ぐに万全の態勢で植え付けができるようにしっかりと整えておいた。
改めて「かぐや姫」の苗をじっくり観察
さて、問題のその「かぐや姫」の苗をじっくりと観察してみる。あれだけ巨大な花を咲かせるのだから、芽の様子も他のシャクヤクとは違って、かなり大きなものだろうと想像していたが、少なくとも肉眼で普通に見る限りは他のシャクヤクと大差はない。
今回届いた苗には、2つの芽が付いていた。少し大きめにも思えなくもないが、ほとんど他の品種の芽と違いはないように思える。
写真で見てもらえば、一目瞭然だ。
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シャクヤク「かぐや姫」の実際の花(復習)
ここで、初めて読んでもらう読者のためにも、僕がすっかり心を奪われてしまったその「かぐや姫」なるシャクヤクを、あらためてここでご覧いただこうと思う。
この運命的なというか衝撃的な「かぐや姫」との出会いについては、是非ともこちらをお読みいただきたい。シャクヤク写真日記の⑲である。
上記の写真はいずれも僕が自身の目で実際に見て、驚嘆してしまったシャクヤクだ。これを見たら、誰だって夢中にならないわけにはいかないのではないか。
ところが、この段階では、この驚嘆すべきシャクヤクの品種(名前)は明らかになっていない。
肝心のお店でも分からなかった。こちらのお姉さんも調べてくれたが判明しなかったのだ。
その後、ネット等で色々と調べた結果、これではないかと辿り着いたのが、こちらの「かぐや姫」という次第。
こちらはネットによる「かぐや姫」の写真である。
僕が御茶ノ水の花屋さんで見たのは、正にこの「かぐや姫」に間違いないだろうと判断したという経緯だ。
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当日の植え込み作業
さて、当日の我が家での「かぐや姫」の植え付け作業に話しを戻す。
先ずは、1週間前に開墾した「かぐや姫」を植え付ける予定の畑(以前「滝の粧」が植えられていた場所)は、1週間経過して、こんな感じになっていた。
この準備しておいた「姫用の土地」を、植え込んだ当日(11月11日・土曜)に再度土地を掘り起こして、ダイソーで100円で買ってきた培養土や肥料を加えて、畑の土と丁寧に良く混ぜ合わせた。
これが植え込む直前の、土と培養土、肥料などを良く混ぜ合わせた畑の様子だ。
そして、いよいよ実際に「かぐや姫」の植え付け作業となる。
作業はいたって簡単。
植え付ける部分を掘り起こして、「かぐや姫」のポット(ビニールの鉢)の土ごとそっくり、その地中に埋め込むだけである。ポットから苗そのものを注意深く抜き出して、土の中に埋め込むわけだ。
これは極めてアナログに、一旦、ポットを逆さまにして、ポットから抜かなければならない。中の土は当然、崩れてしまうので、間髪を入れずに、土の中に埋め込むことが必要になる。
その一連の作業の様子を、写真に撮っておいた。もちろんポットを逆さまにして抜き出す部分は一人で作業をやっている以上、撮影はできないので念のため。
こうして、「かぐや姫」の苗は無事に我が家のシャクヤク畑に植えられた。
あの二つの新芽は、来年の春までまだ地中で過ごしてもらわなければならない。これから寒い冬を迎えるに当たって、地中でエネルギーを蓄えてもらうのだ。
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植え込んだ苗に土を数センチ被せる
無事に植え付けられた「かぐや姫」の苗を、完全に地中に埋没させなければならない。
埋没させるといういうよりも、芽の上に土を被せてやるのである。5センチ位は被せる必要がある。
その土を被せた後の写真がこれだ。ただ土が広がっているだけの写真となる。この土の下にあの「かぐや姫」の芽が埋められていることになる。
最後に腐葉土を被せて終了
これで全ての作業は終了なのだが、念のため、更に腐葉土をその上に敷いてやった。
これは今回の「かぐや姫」だけではなく、全てのシャクヤクに被せてやった。自然の養分となってくれるはずである。
北側の2つの品種にも腐葉土を施す
北側の2つの品種、夕映とソルベットにも腐葉土を施すことを忘れない。
これ予定していた全ての作業が終了した。
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来年の春、3月を待つばかり
こうして、「かぐや姫」の植え付けが完全に終了した。それと同時に、他のシャクヤクの株にも肥料や腐葉土を施し、これから本格的な冬を迎えるに当たっての準備も全て完了したことになる。
11月11日(土)の作業だった。昨年の例を振り返ると、多くの品種で2月の中旬にはあの真っ赤な芽が地表に顔を出してくる。
後、3カ月あまりである。
「かぐや姫」の植え付けは11月中旬と非常に遅かったので、2月に地表に芽を出して来るとは思えないが、3月にもなれば出てくるのではなかろうか。
シャクヤク栽培の原則として、「新たに植え付けた苗は、翌年には咲かない。むしろ咲かせることは良くない」と言われている。
したがって、来年あの信じられないような巨大な「かぐや姫」の花を拝むことはできないだろうが、それでも1輪位は蕾を付けてくれるかもしれない。それを楽しみにしたい。
今から楽しみでならない。おとなしくじっと待つことにしよう。