目 次
シャクヤク熱は昂じる一方で
シャクヤク熱が昂じる一方だ。
この時期、これだけシャクヤクに入れ込んでいる。南北2カ所にシャクヤク畑があって、今年は新たに3種類の品種も加わって、全体では13種類のシャクヤクを育てているというのに、これだけではまだまだ満足できないのである。
凝り性の真骨頂だろうか?異常なまでのコレクターとしてクラシックのCDを筆頭に、映画のブルーレイや様々な本までm膨大に買い集め、置き場がないくらいの収集癖が、シャクヤクの栽培に興味を持つと、そのシャクヤクをもっと充実させたい、もっとたくさん育てて、立派な花を咲かせたいという気持ちが更に強まってくる。
この熱の入れようは我ながら少し恐ろしくなってくる程だ。
ということで、一大決心をして、南側のシャクヤク畑を、倍増させる決心をした。
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先ずは、この1枚を見てもらう

もう早速作業を開始して、今年のシャクヤクが開花する前だというのに、もう新たなシャクヤク畑を作り始めた。
まだ作業の途上だが、これまでの作業工程をレポートしたい。
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南側にシャクヤク畑を倍増させる決断
我が家の南側の現在のシャクヤク畑の隣に、新たにシャクヤク用の畑(花壇)を造成し、面積を倍増させる決心をした。これを「第2シャクヤク畑」と命名したい。
現在のシャクヤク畑とほぼ同じくらいの広さのシャクヤク用の花壇をもう一つ作り、もっとシャクヤクをたくさん咲かせたいということだ。
狭い土地をどうしようっていうんだ?
元々狭い庭しかないのに、どうやってシャクヤク用の花壇を倍増させるんだ?
かなり無理な相談なのだが、その狭い我が家の庭は、ほとんど庭として活用されていない現状を見るにつけ、どうせこのまま何も活用せずに放置しておくのなら、むしろ思い切ってもっとシャクヤクを植え付けて、楽しみを増やした方がいい、そう考えたわけだ。
何もせずに放置している庭を、有効に活用しようとしたら、まだまだ活かせる土地は目の前に広がっていた、と言ってもいいかもしれない。スペース的にできないわけではなかった。
僕は、一旦そう思い始めると直ぐに行動にかかりたくなるせっかちな人間で、今回も「思い立ったら吉日」とばかりに、早速作業に取り掛かった。
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作業工程の詳細(必要な作業項目)
そうは言っても、実際に今とほぼ同程度の広さのシャクヤク畑を新たに造成しようとすると、それなりに様々な工程があることは明確だった。
整理してみる。
1.覆っていた防草シートの撤去
2.畑の範囲の確定(可能な限り広めに確保)
3.庭石の移動
4.サザンカの根元付近の伐採
5.ブロックや庭石による囲いの設置
6.土の掘り起こし(開墾)
7.サザンカの根の除去
8.土の改良
①約50センチほどの深さまで掘り返す
②底に鹿沼石などを敷き詰めて、水捌けを良くする
➂腐葉土や肥料などを混ぜ合わせて、土地を肥沃化させる
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覆っていた防草シートの撤去
先ずは、今回の倍増計画前には、我が家の庭がどうなっていたのかを知っていただこう。
シャクヤク写真日記の中に良く出て来る写真なので、ご存知の方も多いかもしれないが、僕が長年に渡って単身赴任生活をしていたことに加え、戻ってくる週末は週末で、合唱活動に明け暮れていたため、庭のメンテナンスを全くすることができなかった。
具体的に言えば日頃の草引きなどをやっている余裕が全くなく、雑草のはびこりに閉口し、やむを得ず庭のメインどころに防草シートを張り詰めていたのである。
実際、現在でも、いや今回の新たな造成作業を始めるまで、ラテンドールと麒麟丸が植えられている真横まで、防草シートが敷き詰められていた。
こんな感じである。

作業工程の第一段階としては、先ずはこの防草シートを引き剝がすことから始まる必要があった。
この防草シートがいつ敷かれたのか、実は、僕は正確には認識していない。
これは、僕の単身赴任時代に女房が敷いたものだった。いつ女房殿が張ったのか、記憶が定かではない。
僕は単身赴任生活と決別して既に10年以上経過しているので、想像するに短く見積もっても12~13年は経過しているものと思う。
それを今回、思い切って引き剥がす。
適当な位置を定めて、ハサミで切る。それだけのこと。防草シートは固定するために、あっちこっちに長い釘で地中に打ち込んである。それを引き抜くのが大仕事だった。
何とか引き剥がした直後の様子がこちら。



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畑の範囲の確定(可能な限り広めに確保)
防草シートを引き剥がして土地が現れた後は、ここを耕して花壇に改良するわけだが、どうせシャクヤクのための畑(花壇)を作るならできるだけ広めに土地を確保するために、色々な工夫をする必要があった。
庭石の移動
我が家には同居していた父の趣味で大小様々な「水石」の類が山のようにある。天竜川などで実際に父が採石してきた比較的貴重なものである。その石が南側の庭ではサザンカの根元部分などに置いてある(飾ってあると言いたいところだが)。
それをどかして違う場所に移動させ、石の置いてあった場所も、畑(花壇)の一部に拡大した。
この水石が驚く程、重い。簡単に持ち上がらない。しかも只どかせばいいだけではなく、それをどこかこの狭い庭の別場所に移動させ、そこで適切に設置しなければならないため、この作業にかなり時間がかかった。
サザンカの根元付近の一部伐採
石をどけた後は、シャクヤク畑に接するサザンカ、特に地表に近い部分をできるだけ刈り込む必要があった。少しでもシャクヤク畑を広めに確保し、シャクヤクの生育の邪魔にならないようにするためだ。
特に例の大輪のサザンカ「花笠」の一番ガッチリとした木が、今回の畑に面していたため、地表に近い部分の枝や幹をのこぎりで伐採した。剪定というレベルではなく、バッサリ伐採した。





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ブロックや庭石による囲いの設置
次の工程は、いよいよ土地の掘り起こし(開墾)と、第2シャクヤク畑をブロックや庭石などで囲い込み、それらしく体裁を整えること。
この2つの作業は、同時並行的に進められていく。
本格的な土の掘り起こしは大作業となるが、取り敢えずどんな感じか確認するために、十数年ぶりに陽の光を浴びることになった土地の表面部分を、少しだけスコップでほじくり返してみた。
土地はガチガチに固まっていて、ちょっと掘り返すだけでも相当な労力が必要だった。
そのちょっとほじり返した様子がこの写真である。

併せて、シャクヤク畑の範囲を確定させたく、ブロックを端に埋め込んだり、適当な水石を見繕って庭石のような感じで、囲いを作っていった。

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土の掘り起こし(開墾)
この作業は厳密に言うと、大きく2段階の工程が必要となる。最終的には土地を深く掘り起こして、土の改良、つまり肥沃化を目指して様々な工夫をする必要があるが、それはかなり先の作業で、先ずは表面の感触を探り、少しずつ深く掘っていく。
その表面を軽く掘っただけで、とんでもない物が現れた。
思わず絶句。ビックリ仰天だ。
恐竜の背中の骨か!?というくらいのインパクトがあった。



燐家とのアパートの境に植えられている例のサザンカの太い根っこだった。あの生垣として植栽されているサザンカの根が、何とこんな形で、手前に勢い良く伸びて来ていた。
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サザンカの根の除去
これには唖然茫然。どうみてもこの第2シャクヤク畑のほぼど真ん中を見事に横切るぶっ太い根っこを切断することはできないと観念した。
そこで、この部分を第2シャクヤク畑の中央の歩道のような形で歩けるようにし、つまりこの根っこの上を通路にして活用しようと閃いた。悪くない。
問題はこのぶっ太い根っこではなく、ここまで太くはなくても、この第2シャクヤク畑の中に、他にも何本も同様のしっかりとした太い根が張り巡らされているんじゃないかという心配だった。
予感的中。
シャベルを使って主に向かって左側の広い方を掘ってみると、直ぐに固いものにぶつかって、シャベルがいうことを利かなくなる。
土を払って確認すると案の定、サザンカの根っこだった。あっちにもこっちにもあった。
このサザンカの根っことの格闘が大変だった。これさえなければこんな狭い花壇作りなんかどうってことはなかっただろう。
このサザンカの根っこには、本当に苦労させられた。
太くて頑丈な根っこ2本と悪戦苦闘
2本もあった。写真を見てもらうのが、一番分かりやすい。
最初はこちら。


これはかなり長いもので、左半分の第2シャクヤク畑の中を対角線上に横切っていて、驚かされた。何とか強引に引っ張り出して、付け根はバッサリと剪定鋏みで切った。
この後に出現したものが、大変な代物だった。
太くて頑丈。どんなに引っ張ってもうんともすんとも言わない。これには往生させられた。
まるで大型の化石の発掘現場のように、周りの土を取り除き、特に根っこの下の部分を掘り起こして、根っこを地中から掘り出して、そこからどうするかということになった。
何とか根っこだけを剝き出しにして、握れるようにできたが、それでもびくともしない。
こうなれば方法は一つだけ。のこぎりを使って切るしかない。
先ずは手前、というのは根っこの先の方だが、こちらもシャクヤク畑の端を通り越して、どこまで我が家に食い込んでいるのだろうか。先にこちらをのこぎりで切った。地中の根っこなので、のこぎりが使いずらく苦戦した。
問題はサザンカの幹側だ。かなり太く、ここをのこぎりで切ることはかなり至難の技だった。
汗だくになりながらも何とか切断に成功。
これで、間違いなく、近くのサザンカの木が枯れてしまうことは確実だと思われるが、やむを得ない。僕にとっては、サザンカの1本が枯れてしまうより、もう一つシャクヤク畑を造成することの方がずっと大切だった。
その太い根っことの悪戦苦闘の後を見てもらおう。








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第1段階の作業はこれにてお終い
今回は一旦、ここまでの作業とした。
最後にサザンカの根元部分に、新たに小振りな水石を並べてみた。
少しシャクヤク畑というか、新しいシャクヤクの花壇のように見えなくもない。


今回のシャクヤク畑の倍増化計画では、第2シャクヤク畑として決めた部分のほぼ中央に、図らずも巨大なサザンカの根が真横に横たわっており、その根っこによって、ちょうど新しいシャクヤク畑が、2分されることになった。

今回、一番苦労させられたサザンカの根っことの格闘は、ちょうど2分された新たなシャクヤク畑の向かって左側半分で、右側の方はまだこれからだ。
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今後、やらなければならないこと
実際のシャクヤクの植栽までにしなければならない残りの工程は、大きく2つ。これが残っている。
まだまだ作業は途中である。
右半分のサザンカの根っこの除去
サザンカの根っこの除去はあくまでも左側に位置する全体の半分だけ。厳密に言うと左側の方が多少広めなので、5分の3程度が終わっただけで、今度は右側でもサザンカの根っことの格闘を繰り広げる必要があること。
土地の掘り起こしと改良化
これは最後の大作業。これが土作りの最も重要な工程だ。シャクヤクがちゃんと根付いて、肥沃な地で株を大きくして成長してくれること。
そのための水捌けの改善であり、肥沃化である。
ここまでの作業は全てそのための準備と言って過言ではない。「下作業」「事前準備」に過ぎなかった。
ではその一番重要な「本作業」はいつやるのかだが、結論的に言うと、もう少し先、秋口に入ってからかなと考えている。
秋口に土の改良作業を行う予定
肝心かなめの新しいシャクヤクの苗の植え付けは10月末を予定している。とにかく10月に入ってからだ。
それまでに新しいシャクヤクの苗(株)を集めて、植込むのは10月。つまり、今からまだちょうど半年後なのである。
本やネットで調べると、土づくりは植え付けの1カ月くらい前にやるのがベストのようだ。準備として硬く固まっている土地を掘り起こしたり、大きな根っこを除去するなどの「下準備」と「事前作業」は早めにやっておくに越したことはないが、実際の土地の肥沃化は植え付けの1カ月前。
シャクヤクの植え付けは10月末の予定なので、9月に入ってからで十分だということになる。9月を目途に最後の大作業を行うスケジュールということだ。
当面やっておくこととしては、右半分の土地からサザンカの根っこを除去しておくことだ。
これさえやっておけば、後は9月に、深く掘り起こして、鹿沼石を敷いたり、腐葉土を混ぜ込んだりすればいい。
このシャクヤク写真日記の番外編も通算3回程度で決着をみそう。
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どんな品種を植え付けるか楽しみが尽きない
こうして第2シャクヤク畑が造成されれば、後は10月に新たな品種を植え付けるだけとなる。
今回の第2シャクヤク畑では、今のように狭い部分にたくさんの品種を植え付けることは避けて、できるだけ余裕を持たせて植え付けたいと考えている。
左右合わせて、一番ゆとりをもたせるならそれぞれの2品種で4品種だが、左側は何とか4つ植えられるような気もする。そうなれば全体で6つ。新たに6つの品種を植え付けられる。
これは楽しみでならない。今、最も元気なラテンドールと春の粧の2つは当確だと思っているが、他はどうしようかと今からワクワクが止まらない。
玄関側(北側)も少し開墾したい
実は玄関側も、少し整理して、もう一本シャクヤクを植えられるように開墾し、造成したいと考えているところだ。こちらはもう一本だけだと思うが、そうなると全体では7種類くらい新たに植え付けられることになりそうだ。
本当に楽しみだ。この番外編、また逐一報告していきたい。