目 次
最後はハンギング法のドライフラワー
シャクヤクの花がすっかり姿を消してから、立て続けにドライフラワーを取り上げてきた。
シリカゲルを使った実験性の強い画期的なドライフラワー作りに情熱を注いだ。それもネタが尽きたので、最後は極めて一般的なハンギング法、僕がいうところの「逆さ吊り」で締め括りたい。
ハンギング法は、正に逆さ吊りで、その名のとおり、シャクヤクの花を逆さに吊るして乾燥させる、最も一般的なドライフラワーの作り方だ。
3年前に、僕は見様見真似で吊るしたところ、想像以上に簡単にドライフラワーができたため、昨年まではちょっと憑りつかれたかのように、大量の逆さ吊りドライフラワーを作ってきた。
ハンギング法はもう作らないと決心
繰り返しになるが、今年はドライフラワーを必要最低限しか作らないと決心していた。
白系のシャクヤクは絶対にドライフラワーにしない。そのドライフラワーもシリカゲル法を原則とし、ハンギング法では極力作らない。
そう決めていた。
でも、だからといって、ゼロにはできない。いや、できなかった。
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単独の夕映と麒麟丸を逆さ吊りに
単独の夕映と麒麟丸をハンギング法でドライフラワーにしてみた。
単独のドライフラワーって何のこと?って聞かれそうだが、1本の茎に1輪の花が咲いている普通の夕映のことだ。
例の巨大なドライフラワーは、1本の茎に5本、3本も大輪が咲いた特殊なものを、そっくりそのままドライフラワーにしたわけだが、普通は1本の茎には1輪が咲く。そんな花を単独のと呼んだわけだ。
実際には、北側(玄関側)の夕映は全て1茎1輪だったので、この中の何本かを逆さ吊りにした。
夕映のような濃くてハッキリとした色のシャクヤクは、シリカゲル法はもちろん、ハンギング法でも色鮮やかにでき上るので、作るのに抵抗はない。
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逆さにして吊るしている様子
前にも公開した写真ではあるが、あらためて逆さに吊るしている姿を見てもらおう。




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逆さ吊りにする日数は
ハンギング法によるドライフラワーは、一般的に逆さに吊るして、1週間から10日間程ででき上がる。
奇しくもシリカゲル法で、シリカゲルに漬け込む期間と一緒である。
シリカゲルに漬け込んでも、逆さに吊るしても、花は1週間から10日間程で乾燥するということか。中々興味深い。
僕はどちらで作る場合であっても、花だけではなく、茎、特に葉っぱに拘っているので、普通よりも時間がかかる傾向にある。
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完成したドライフラワーの姿
作った数は本当に限定されていて、夕映を4輪、麒麟丸は2輪だけだった。この麒麟丸は1本の茎から2輪同時に咲いていたもので、吊るす時はもちろん1本として吊るす。
そう数えると、5本作っただけとなる。例年の4分の1から5分の1、本当に必要最低限に抑え込んだ。
シリカゲル法に比べると、どうしても花の形状や大きさ、色も生花とはまるで違うものになってしまうため僕はあまり好まない。
だが、これはこれとして抗しがたい独特の魅力があることも事実だ。どうだろうか?
早速、でき上がった現物を見てもらおう。
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夕映:ハンギング法
今回は4つしか作らなかったのだが、こちらは全てが大成功というわけにはいかなかった。1本は大成功で、実に美しく仕上がったが、他の3本には正直言って、不満が残った。
成功した1本





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満足できなかった3本
必ずしも失敗作というわけではないのだが、仕上がり具合に不満がある。そちらの方が3本というのが残念だった。
見てもらえば、どこに不満があるのか一目瞭然だろう。



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麒麟丸:ハンギング法
こちらもあまり完成度は高くない。ハンギング法によるドライフラワー作りは意外と難しいのである。



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全部を一堂に並べてみると
今年作ったハンギング法によるドライフラワーはこれだけだった。
これで十分だ。


これにて、今年のドライフラワーの全てのレポートが終了。
ドライフラワーは1年以上もつので、この後はこれらを眺めて過ごしたい。そして来年5月の開花を今から楽しみに待つこととしよう。