ブルーレイオーディオの魅力にハマりっぱなし

ブルーレイオーディオのことはこのブログでも何度か取り上げてきた。ベートーヴェンのピアノソナタ全集マーラーの交響曲全集についてだった。

CDで8~10枚に及ぶベートーヴェンのピアノソナタ全集と、同じく10枚~12枚に及ぶマーラーの全交響曲が、何とたった1枚のブルーレイオーディオ(BRA)に完全に収まってしまうという驚異の、まさしく夢のようなディスクである。

その後もこの魔法のような驚嘆すべきディスクにはまりっ放しである。本当にすごいディスクで、今でも信じられない。

1枚に完全に収まってしまうブルックナーやベートーヴェンの交響曲全集など、重宝させてもらっているが、最近はベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集をたった1枚のブルーレイオーディオで聴きまくっている

ということで、今回は1枚のブルーレイオーディオで味わい尽くすベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集についてである。

これは中々大変な作業となりそうだ。お付き合いいただきたい。

紹介したCDBOXとその中の、ブルーレイオーディオのケースを並べた写真
全集のBOXとその中のブルーレイオーディオのケースだけを取り出して並べて撮影した。

ベートーヴェンの創作の3本柱

誰でも良く知っている大作曲家のベートーヴェンは様々なジャンルに名曲の数々を残したが、ある3つのジャンルを生涯を通じて作曲し続けたことで知られている。簡単に言うとベートーヴェンの創作の中心的な3つのジャンル、いわば3本柱である。

それが交響曲ピアノソナタ弦楽四重奏曲の3つとされている。

もっと具体的に言うと、9つのシンフォニー32曲のピアノソナタ、そして16(17)曲の弦楽四重奏曲ということになる。この3つのジャンルは、単に作曲数が多いということだけではなく、ベートーヴェンについて良く言われるように、ベートーヴェンの創作を巡っては、初期・中期・後期と3つの時期に分けて整理することが定着ているのだが、この3つの作曲ジャンルはいずれも初期・中期・後期の3つの時期がもれなく網羅されており、ベートーヴェンの生涯を通じての作曲の変遷、いや成長の過程をたどることができるという共通の要素を備えている。

重複するが分かりやすくいうと、このシンフォニーとピアノソナタと弦楽四重奏曲の3つのジャンルについては、ベートーヴェンは若い頃から晩年に至るまで、ずっと継続して作曲し続けたということなのだ。

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弦楽四重奏曲はベートーヴェンの最も重要な作曲ジャンル

その中でも特に重要なのが弦楽四重奏曲の全16曲である。ピアノソナタの全32曲に比べるとちょうど半分の16曲。

これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかは判断が微妙だが、実はベートーヴェンを真に理解するに当たっては、シンフォニーよりもピアノソナタよりも、この弦楽四重奏曲の方が重要なのである。

第九を作曲した後のベートーヴェンは

ここで一番注目してほしいのは、ベートーヴェンの生涯の一番最後に集中的に作曲されたのが、この一連の弦楽四重奏曲だったということだ。

弦楽四重奏曲はベートーヴェンの生涯を通じて作曲され続けたが、後期に属する6(7)曲の弦楽四重奏曲は全てベートーヴェンの生涯の最後の最後にまとめて作曲されたのである。

あの第九を作曲し終えた後の作品ばかりなのだ。

ベートーヴェン晩年の2つの空前の大曲

ベートーヴェンの後期、いわゆる晩年に、ベートーヴェンは今までにない大曲を2曲作曲した。その一つがあの有名な第九交響曲だ。僕はこの第九は好きではなく、肝心なメロディに何の魅力も感じないのだが、ベートーヴェンの生涯にとって最も重大なエポックメイキングになったことは間違いない。

あの市民革命の時代にあって、自由と平等、愛を訴えるシラーの詩は素晴らしく、それに音楽を付けたベートーヴェンの作品は、あの時代にあって、正に前にも後にもあの時しかあり得なかった最高のタイミングで作曲された奇跡的な作品

時代の要請にこの不世出の天才が見事に応えたとしか言いようがない。

但し、そこに付けられた音楽は、僕にとってはいかにも陳腐で、音楽的な感動には程遠い。残念だ。
まあ、それは個人の好みの問題なので仕方がない。

ベートーヴェンはこの時期もう一曲、宗教曲の大曲を残している。それが「ミサ・ソレムニス」(荘厳ミサ曲)である。

ミサ・ソレムニスと第九交響曲の2曲が晩年のピーク。晩年とはいっても、ベートーヴェンは56歳で亡くなっているのだが。

ベートーヴェンの晩年の肖像画
非常に印象的なベートーヴェンの晩年の肖像画。

 

この合唱を伴った大作が、ほぼ同時期に作曲されたことに注目してほしい。

先に作曲されたのは作品123のミサ・ソレムニスの方だ。1823年に完成。ベートーヴェンは52歳だった。

第九交響曲は作品125。ミサ・ソレムニスの翌年1824年に作曲され、ベートーヴェンは53歳。

第九が初演された時に、ベートーヴェンの耳がほとんど聞こえていなかったことは良く知られている。

死までの3年間、弦楽四重奏曲のみ作曲

耳がほぼ聞こえなくなりながら、第九を完成させたベートーヴェンは、その後、亡くなるまでの3年間、ひたすら弦楽四重奏曲を作曲し続けた。

耳が完全に聞こえなくなり、孤独の淵にいたベートーヴェンは、死ぬまでの3年間、ひたすら自分自身とだけ向き合って、弦楽四重奏曲というある意味でどうしようもなく地味で、華やかさの欠落した音楽を作り続けた。

その経緯からも、これらの作品の持つ意味はもう全く格別。
孤独の極みにあったベートーヴェンが自らの内面と向き合いながら、自分のためだけに書いた音楽。それがどういう音楽で、どういう響きのものだったのか、あの大オーケストラと大合唱を伴った最大規模の、時間的にも70分から90分もかかる超大作の後で、それとは正反対の極めて小ぶりで地味な音楽を作曲し続けたこの、あまりにも激しい落差、ギャップに戸惑うばかりである。

本当に奇妙なことが起きたものである。

もう引退したと言えば分かりやすいだろうか。大聴衆を唸らせるような大作を作曲することは一切やめてしまった。やっぱり耳が聞こえないという苦悩があっただろうし、実際、他にも命に関わるような病を患っていたことも事実。

実質的に作曲活動から引退し、いわば隠遁生活に入って、自らのためだけに地味な媒体で細々と作曲し続けた。それがこの6曲の最後の弦楽四重奏曲なのである。

ベートーヴェンの3本柱の中でも、この弦楽四重奏曲の持っている特別な意味を理解してもらえただろうか?

更に話しは続く。

亡くなるまでの3年間にひたすら作曲し続けたジャンルが弦楽四重奏曲だったということが、これまた非常に重要な意味を持つ。

そもそも弦楽四重奏曲とはどんな音楽なのか?

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弦楽四重奏曲はクラシック音楽の孤高の極み

弦楽四重奏曲というジャンル、演奏形態は、ありとあらゆるクラシック音楽の中でも、ちょっと特殊な「聖地」のような存在である。

かなり熱心なクラシック音楽ファンであっても、弦楽四重奏曲をしっかりと聴き込んでいる人は少数派ではないだろうか。

まさに通の通というか、クラシック音楽ファンの最後に辿り着く極北というべきジャンルなのである。

弦楽四重奏曲とはどんな形態なのか?

それは極めて単純明快だ。4種類の弦楽器だけのアンサンブルである。

ヴァイオリンが2つ。それにヴィオラとチェロが加わる4つの弦楽器による重奏。2つのヴァイオリンは、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリンと呼ばれる。

この同じような響きで、高さだけが異なる弦楽器4台だけによるアンサンブルということになるが、高さが異なるだけの同じ弦楽器を4台一緒に演奏するだけなので、地味と言えばこれほど地味なものはないかもしれない。

古典派の創業者ハイドンが考案

弦楽四重奏曲を最初に考案し、作曲したのはハイドンだ。

僕が愛して止まないバッハやテレマン、ヘンデルやクープラン、ラモーなどのバロック音楽の巨匠たちがいなくなってから始まった古典派音楽の最初の大家ハイドン。

ハイドンの肖像画
ハイドンの肖像画。

 

そのハイドンが考案した弦楽四重奏曲が、結果的に後の音楽界にここまで根を張るどころか、クラシック音楽の核心部分、言い換えれば心臓、あるいは脳とも呼ぶべき最も重要な作曲形態になるとは、ハイドン自身も夢にも思わなかったことだろう。

最初のハイドンが何と68曲も作った後、天才モーツァルトが23曲作り、この中には「ハイドン・セット」と呼ばれる6曲シリーズなど屈指の名曲揃いだったことが、後世に決定的に影響を与えた。

続いて登場するのがハイドンとモーツァルトの影響を受けたベートーヴェンだ。その流れを決定的なものにした。

ベートーヴェンの16曲が作曲されたことで、この演奏形態はクラシック音楽の究極の深淵なる演奏形態、最も純粋無垢な作曲者の本質を最も純粋に表現する形式として不動のものとなった。

ベートーヴェン以降に作曲された綺羅星

以降、数多くの作曲者が弦楽四重奏曲に自らの作曲技法と芸術性の全てを込めて作曲し、実験と格闘を繰り返し、今日に至るまで至高の名曲が量産された。

錚々たる顔触れが並ぶ。

シューベルト、シューマン、ブラームス、スメタナ、ドヴォルザーク、ボロディン、チャイコフスキー。

そして近現代ではフォーレ、ドビュッシー、ラヴェルのフランス近代の3人の天才がそれぞれ1曲ずつ素晴らしい作品を残しているし、シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンの新ウィーン楽派の傑作群、僕が大好きなヤナーチェクの2曲とくる。

そして真打の登場となる。20世紀のハンガリーの天才バルトークがベートーヴェンに匹敵する名作中の名作の6曲を作曲したことで、弦楽四重奏曲は、作曲家の資質と芸術性を推し量る最高のバロメーターとなった。

更に20世紀最大の作曲家ショスタコーヴィッチが何と15曲もの弦楽四重奏曲を作曲し、弦楽四重奏曲の地位を不動のものとする。

日本人も名作を生み出した。武満徹や三善晃、間宮芳生など僕の大好きな天才たちに素晴らしい作品がある。

何とも見事なラインナップだ。

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弦楽四重奏曲の魅力はどこにある?

高さが異なる同じ響きの弦楽器を4つ同時に奏でるだけの、ある意味で非常に地味ともいえる弦楽四重奏曲が、これほどまで多くの天才たちを虜にし、その創作欲を刺激し、実際に作曲された曲がいずれもその作曲家の頂点ともいえる傑作ばかりが残された事実には、驚くしかない。

そしてこの地味ながらも奥の深い弦楽四重奏曲というジャンルを、こよなく愛する熱心なクラシック音楽ファンがいる。

彼らはディープなクラシックファン、ハッキリ言うと、クラシックのオタクと言っていいかもしれない。

かく言う僕ももちろんその一人である。

弦楽四重奏曲の魅力は、一体どこにあるのだろうか?

心の汚れとゴミが削ぎ落される

到底一口では表現し切れない。非常に感覚的な言い方になるが、この同じ弦楽器の響きだけを聴いていると、その純粋で混じりけのない同質の響きからは、余分なものが一切削ぎ落されていて、聴いているこちらも心の不純物が全て消えてしまうような感覚を覚えるのだ。

心の中の不純物、心の汚れとゴミが洗い落とされる、そんな気がしてくる。この感じは他のクラシック音楽を聴いたときには感じない弦楽四重奏曲だけが持っている特別な清浄作用のように思えるのである。

アンサンブルの基本にして究極の姿

そして、音楽にとって最も大切なアンサンブルの基本と究極の姿がここにあると思われてならない。

クラシックの演奏ではピアノを中心に、独奏つまりソロの演奏はもちろん多い。

一方で、独奏には馴染まずにアンサンブルを主体とする楽器もあって、その代表が弦楽器である。ヴァイオリンにもチェロにも「バッハの無伴奏」のような独奏作品もあるが、弦楽器は基本的に他の楽器と合わせてアンサンブルで聴かせる楽器である。オーケストラがその最たるものであるが、室内楽でもヴァイオリンソナタもチェロソナタも、ピアノとの二重奏となる。

相手の奏でる音を聴いて、その音に合わせていく。相手と合わせることで、新たな音楽を創り出していく

それがアンサンブルの基本的な在り方であり、醍醐味でもある。

弦楽四重奏曲では、それを同質の弦楽器だけで合わせていく。同類項だけのアンサンブル。兄弟同士、親子同士のアンサンブルと言ってもいい。

関係が近いものだけが共有できる特別な高みに達したアンサンブルアンサンブルの一番の基本にして、究極の姿がここにある。

このように弦楽四重奏曲はアンサンブルの醍醐味を純粋な形で貫き、音楽の本質とその深遠さを追求し尽くした究極の形式だと思えてくる。 

後は対話。4つの楽器による対話のおもしろさが聴きどころになる。

時に平等に、時に相手の意見をよく聞いて相手を尊重するなど、弦楽四重奏曲は対話のおもしろさを味わう音楽とも言える。実は、それこそがアンサンブルというものの魅力に他ならないのだが。 

表現の振幅の圧倒的な大きさ

弦楽器4台だけのアンサンブルが奏でる表現の振幅は驚くほど大きく、圧倒されてしまう。

聴こえるかどうかというp pから、耳をつんざく程の大音量にもこと欠かない。この表現の振幅の無限とも言える限りない大きさが多くの作曲家を魅了し、また聴き手を惹きつける要因になっていることも間違いないだろう。

特にベートーヴェンの場合は顕著で、その表現の幅の広さに打ちのめされてしまう。

器が固定していることの魅力

古今東西の多くの作曲家を虜にしてきた弦楽四重奏曲は、聴く側にとっても、時代と東西を問わず、弦楽器4台という固定された形でのアンサンブルが、それぞれの作曲家の特性や違い、もっと言えば芸術の本質を聴き分けるに当たって、大きな強みとなる。

ハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンが活躍した17~18世紀から、21世紀の現代の作曲家まで、誰が作曲しても同じ陣容(形態)なので、作曲家の個性や作風など芸術観を知り、比較するにこれ以上最適なものはないのである。

オーケストラだとそうはいかない。時代と作曲家によってその編成も規模も千差万別、何でもありだ。

この点は本当に捨てがたい魅力となるばかりか、ありがたい。

 

 

 

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ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲が高みに押し上げた

いずれにしても、音楽のジャンルの中で至高の高みに位置する弦楽四重奏曲が、このようなステイタスを決定づけたのは、ベートーヴェンという不世出の大芸術家が、あの第九を作曲し終えた後、死ぬまでの3年間をひたすら自らの内面と対峙し、深遠なる究極の名曲を遺したことが決定的だったと思う。

その意味からも、弦楽四重奏曲を聴いてみようとしたら、どうしてもベートーヴェンを欠かすわけにはいかない。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全体像

全16曲のベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、以下のように分類される。16曲と言われているが、番号のない作品が1曲あるので、厳密にいうと17曲となる。

【初期】 6曲 
第1番~第6番 作品18 
このベートーヴェン最初の弦楽四重奏曲は作品18で、これが何と6曲のセットとして作曲された。したがって初期はこの作品18の6曲で全てとなる。

ベートーヴェンの若き日の肖像画
若き日のベートーヴェンの肖像画。

 

【中期】 5曲 
第7番~第9番 作品59 「ラズモフスキー」第1番~第3番 
第10番 作品74「ハープ」 
第11番 作品95「セリオーソ」

ラズモフスキーの3曲が最も脂の乗り切った頂点となる。

壮年期の有名なベートーヴェンの肖像画。
壮年期の非常に有名なベートーヴェンの肖像画。

 

【後期】 7曲
第12番 作品127
第13番 作品130
第14番 作品131
第15番 作品132
第16番 作品135
弦楽四重奏のための「大フーガ」 作品133

後期の各曲の素晴らしさは、後編でじっくりと書かせてもらう。

晩年のベートーヴェンの肖像画。
晩年のベートーヴェンの肖像画。

 

これが全体像である。特に後期の7曲を見てもらうと、第九交響曲の作品125の後、集中的に連続番号が付いていることに注目だ。

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僕のベートーヴェン弦楽四重奏曲コレクション

僕はまた例の如くベートーヴェンの弦楽四重奏曲のCD全集を何組もコレクションしている。

我が家のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集のCDの写真
我が家のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集のCDの写真。これ以外にもバラで何枚もある。上段左端はアルバン・ベルクSQの全録音全集。その横はエマーソンSQの全録音全集。アルバン・ベルクSQのベートーヴェン全集は大きな10枚組のBOXも持っていたが、親しい友人にプレゼントして今はない。
我が家のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集のCDを横に並べて写した写真
横に立てて写すとこんな感じである。アルバン・ベルクの76枚組のBOXはさすがに大きい。

 

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全集を録音することは世界中に数多ある弦楽四重奏団にとって最も重要な仕事、ライフワークになる大事業だ。

それだけにどんな弦楽四重奏団も全身全霊で録音に臨む。数え切れないほどの素晴らしい全集が出ている。

僕のコレクションは、数多の録音のほんの一部。これ以外にも数え切れない程の弦楽四重奏団が感動的な録音を残しているが、それらを聴かせてもらうのは、今後の楽しみとさせていただく。

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アマデウスSQのブルーレイオーディオ

さて、この中でブルーレイオーディオがあるものは、アマデウス弦楽四重奏団だけである。

アマデウス弦楽四重奏団のブルーレイオーディオの写真
アマデウス弦楽四重奏団のブルーレイオーディオのジャケットとディスク本体の写真。
アマデウス弦楽四重奏団のブルーレイオーディオの写真②
アマデウス弦楽四重奏団のブルーレイオーディオの裏ジャケットとディスク本体の写真。

 

この著名な団体はその名前のとおりモーツァルトを最も得意とする団体で、ベートーヴェンは必ずしもベストではないが、もちろん悪い演奏ではない。僕はこのところ、ずっとこのアマデウス弦楽四重奏団のブルーレイオーディオでベートーヴェンの弦楽四重奏曲を堪能していて、その演奏に不満はない。本当に幸福な時間である。

この1枚のブルーレイオーディオにベートーヴェンの全ての弦楽四重奏曲が収まっている。CD7枚分が1枚のブルーレイに収まっているわけだ。時間にして8時間3分。

その全17曲の弦楽四重奏曲のそれぞれの楽章毎にトラッキングが付いており、その数は全体で76トラックとなる。

我が家のテレビでブルーレイオーディオを再生すると映し出されるテレビ画面の写真
我が家のテレビでブルーレイオーディオを再生すると映し出されるテレビ画面。トラックが一覧で表示されている。

 

いつも言うことだが、初期の作品18の第1番から作品135の第16番まで、リモコン一つで自由自在に好きな曲の、好きな楽章をチョイスできるのは快感以外の何物でもない。以前なら考えられないことだ。

この弦楽器だけの混じり気のない純粋無垢の響きに心が洗われ、浄化されていくことを実感できる至福のひと時だ。

随分と長くなってしまった。

後編ではベートーヴェンの弦楽四重奏曲全17曲を一曲ずつ紹介していくつもりだ。請うご期待。

 

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