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職場の仲間がシャクヤクが売っていないと嘆く
僕のシャクヤク熱が職場の病院でも少し広まって、この時期にシャクヤクの苗が出回るから、興味があったら植えてみてと勧めたところ、何人もからホームセンターや園芸品店を覗いているが、シャクヤクの苗が売っていないと嘆かれた。
そんなことはないはずだ。早ければ9月から10月には必ず苗が売りに出るから探してみて、と促すのだが興味を持ってくれた何人かが、「探してみたけれど売っていない」と口を揃えて残念がるのである。
我が病院は千葉県の東葛地区にあるのだが、このあたりも人口は多く、大型のホームセンターはたくさんあるようで、園芸品店だっていくらでもあるだろう。
どうして売っていないのだろうか?
「一番確実なのは、大型のホームセンターだと思うよ」と更に勧めてみるのだが、何人もがないというのも偶然とも思えず、本日(2023年10月29日・日曜日)、我がシャクヤク畑で今年の春も立派なシャクヤクを咲かせてくれた苗を購入したホームセンターに出かけてみた。
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ちゃんと売ってますよ!ご覧のとおり
僕が購入したのは、ほぼ全てが「カインズホーム」という大型のホームセンターである。
我が家の近くにはカインズホームが2店ある。町田市内にある「町田多摩境店」と神奈川県相模原市にある「相模原愛川インター店」である。
実際に僕がシャクヤクの苗を購入し、日頃から良く行く店は「相模原愛川インター店」の方である。
我が家のシャクヤク畑の苗は1種を除いて、全てこのカインズ相模原愛川インター店で購入したものばかりである。
ちなみに違う店で購入した1種は例の「ソルベット」で、これは町田市内のコメリで購入した。
その「カインズ相模原愛川インター店」に、シャクヤクの苗が売っているかどうかを確かめに、今日行ってきたのだ。
10月のほぼ最終日。もうほんの数日で11月になる。ちょっと遅い感じがしたので、少々心配だったが、そんな心配は完全に杞憂だった。
しっかりと、お馴染みの品種が複数種類、店頭に並んでいた。
これはもう現物を見てもらうのが一番。そう、これはシャクヤク栽培写真観察日記なのだから。
こんな風にそれなりの存在感を持って売り場の一隅を占めていた。
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品種を確認してみよう
中々華やかでしょう?
品種を示すネームプレートがカラフルなせいもあるが、思わず見入ってしまう華やかさだ。
シャクヤクの奥、写真向かって右側にはボタンの品種も並べて売られていた。
値段は少し値上がりしていた
隣のボタンは1,280円となっているが、シャクヤクはご覧のとおり598円(税込)である。税込みで約600円ということだ。
「安いものだと400円位から、高くても800円程度で購入できる」と書いているのだが、正にその通りの値段。但し、僕が3~4年前に同じこの「カインズ相模原愛川インター店」で購入した時には400円程で、硬くても500円するかしない位の安いものだったと記憶している。
それが今年は598円。諸物価値上がりの中、シャクヤクの苗も例外ではないのだろう。
それにしても598円であの豪華なシャクヤクの花が楽しめるのである。これは安い買い物だと思う。
売っていた品種は何?
もう少し、近づいて見てみよう。品種もさることながら赤い芽も確認することができるだろうから。
今回、店舗で販売されていた品種は全体で5種類だった。
そのうちの4種類は、正に我がシャクヤク畑で今年の春に立派な花を咲かせてくれたお馴染みの品種だった。
左側から「春の粧」「滝の粧」「夕映」そして右端が「ラテンドール」である。
僕のブログを丁寧に読んでくれている読者なら、この4つの品種の名前は頻繁に聞いたはずで、それらの実に見事な豪華な花もある程度は思い浮かべることもできるのではないだろうか。
それ程お馴染みの良く慣れ親しんでいるもののはずだ。
それらはかつて、この店で購入したものなので、我がシャクヤク畑で咲き誇るシャクヤクたちの後輩が売られているわけだ。
少しアップで覗いてみよう。
それぞれのポットから真っ赤な芽が2~3個付いているのが分かるだろうか。これを地中あるいは鉢の中に埋め込むと、来年の2月から3月に地表に顔を出してくるのである。
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カインズホームにしか売っていないのか?
いずれにしても、こんな具合にちゃんとカインズホームにはシャクヤクの苗が販売されていた。5種類の品種。ポットの数は全体で16個もあった。
それなのに、千葉県の東葛地区では売られていないと言う。
どうしてなのだろうか。
カインズホームは埼玉県が発祥の地で、今でも本社がある。
千葉県にもちゃんと店舗はあった。何と全体で20店舗もあることが判明。
ところが東葛地区、特に東葛北部地区には店舗がないことも分かった。これは残念だ。
東葛南部地区にはなるが、「船橋習志野店」があるので、そこまで行ってくれればきっと購入できると思う。
まだ十分に間に合うので、興味のある方はお店にどうぞ。
自分の職場のスタッフを念頭に置いて書いてしまったが、全国の花好きの皆さん、特にシャクヤクに心惹かれる皆さんは、今の時期がシャクヤクの植え付け時期の真っ最中。
このチャンスを逃さないようにしてください。
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立派な赤い芽に思わず一目惚れ
そのポットで売られているシャクヤクの苗には地下茎にいくつかの赤い芽が付いている。最低でも2つほどの赤い芽が付いているものが売られている。これを地中に埋めるわけだ。
僕は今日、思わぬものを発見して思わず声を上げてしまった。
先ずは、過去に一度も見たことのない知らない品種の苗が売られていたこと。名前も初めて聞いた。
それが既に写真で紹介している「Drアレックスフレミング」である。その変わった長い名前も印象的だったが、今日、店頭で売られていた4つの「Drアレックスフレミング」の苗の中の一つに、思わず一目惚れしてしまったのだ。
何と実に立派な芽が4つも顔を出していたのである。
前述のとおり、普通は1つの苗(ポット)に、新芽は2つ程付いている。多くても3つ付いているものはかなり少ない。それが何と4つも!
しかもその4つの真っ赤な芽がいずれも何とも色鮮やかに、力強く突き出ているのだった。
いかにも力強く、元気がいい。こんな力強くて生き生きとした芽を販売されているポットで見たみたことは初めてだった。一目見るなり、心を鷲づかみにされた。
ある品種を除いて、僕はもうこれ以上、新たな品種を購入することは全く考えておらず、実際に植え付けるスペース(土地)もないので、いくら見たことも聞いたこともない品種であっても、購入するつもりは全くなかった。
「Drアレックスフレミング」という珍しい品種でも、あの4つの芽の姿を見なかったら決して購入することはなかったはずだ。
ところが、僕は迷わず大切に抱きかかえるように取り出して、即、購入してしまった。
一体どこに植えたらいいんだろう?
ある品種のために特別に確保している空地はあるが、そこを使うわけにはいかない。ただでさえ、それぞれの株が大きく充実してきている中で、もう植え付ける土地など、我がシャクヤク畑のどこにもないはずだった。
どうしようか?どこがいいか?と帰りの車のハンドルを握りながら、そればかり考えていた。
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スペースがないのに無理して新しい苗を植えた
ということで、我が家のシャクヤク畑にはもうこれ以上新しい苗を植えるスペースなどは全くなく、今、植えてあるシャクヤクも地下の株というか地下茎が立派になり過ぎて、いずれ株分けをしなければならなくなるはずなのに、その窮屈な土地に更に新しい苗を植えるなんて、愚の骨頂だった。
では北側の玄関側に植えられないかとも思ったが、こちらにもスペースはない。しかもどう考えても日当たりが悪過ぎる。
しかし、一目惚れしてしまった実に立派な苗が目の前にある。
そこでとにかく無理を承知の上で、場所を捻出することにした。
サザンカの枝を切って何とか場所を捻出
環境的には決していい場所ではなかったが、例の「春の粧」の右横、そこにサザンカの樹が迫っていて、しかも枝が迫り出して日当たりも悪く、いずれサザンカの枝とシャクヤクがぶつかってしまうことは明らかだった。
そこで、左側に迫り出しているサザンカの太い枝をノコギリで切り落とすことを決断した。
そして、サザンカの樹のギリギリまで、いずれシャクヤクの地下茎が伸びてくることも視野に入れながらも、真隣に植え付けることにした。奥の方にはコンクリートのフェンスがあり、直ぐ右側にサザンカ。左側には立派に繁殖している「春の粧」。う~ん、狭い。
かなりひどい環境だが、ここしかないということで、この日のうちに作業を開始し、無事に植え付けた。
ビフォーアフターで見ていただくと、こんな感じである。
後は来年の2月の地表への発芽を待つばかり。あの力強い4つの立派な芽が地表に顔を出すのを楽しみに待つとしよう。
実は、「滝の粧」は抜いてしまった
「ある品種のために特別に確保している空地はあるが、そこを使うわけにはいかない」とは何のことなのか?
実は、本当に我がシャクヤク畑には全くスペースが足りなくて、これ以上のシャクヤクを植え付けることは不可能だったのである。
それなのに特別に確保している空地とは、どういうことなのか?
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「滝の粧」の欠点故に泣いてもらった
これは正直に告白するしかない。
ある僕が惚れ込んでしまった品種を育てるために、我がシャクヤク畑から立派な花を咲かせてくれたある品種を引き抜いて、処分してしまったのだ。
今年も真っ白な見事な花を、他のどの花にも先んじて咲いてくれたあの「滝の粧」である。今日もカインズホームで売られていた品種である。
あの花のファンは少なくないのが、日記で紹介したとおり、花の日持ちが殊の外悪くて、直ぐに枯れ始める。それも大輪の外側の方が直ぐに茶色になってきてしまうのだ。あれは耐え難い。
したがってドライフラワーにすることもできない困った品種なのだった。
ということで、心を鬼にして地下茎ごと地中から引っこ抜いて、捨ててしまった。本当に辛かったがやむを得ない。
何故、そんなことをしたのか?
理由はハッキリしている。
例の巨大な「かぐや姫」のため
例のあの「かぐや姫」を育てるためである。「かぐや姫」という驚異の品種のことは詳しく紹介した(シャクヤク栽培写真日記⑲)。
あのこの世のものとも思えない巨大な花を、我が家でもどうしても栽培してみたいというのは、その日記の中でも書いたとおりなのだが、その「かぐや姫」を育てるためには、どうしてもかなり広めに土地を確保する必要があった。
そのために「滝の粧」を処分して場所を確保してあったのだが、そこに「Drアレックスフレミング」を植えるわけにはいかなかったのである。
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「かぐや姫」の苗の入荷はいつになるのか?
その「かぐや姫」の苗の確保がかなり困難を極めている。それこそカインズホームでは売られていないし、コメリにもない。
ネット販売でも中々入手できず、ある店に何とか予約注文しているのだが、未だに入荷されない。
情報では11月の下旬頃になるとのことである。そんなに遅い品種も聞いたことがなく、本当に入荷するのか不安になっている。
「滝の粧」に泣いてもらって、何とか場所は大切に確保しただけに、一日も早い入荷を心待ちにしているところである。
それについては、また後日レポートしたい。