ベートーヴェンの交響曲の各論編の続き。今回は【各論編4】として、第7番と第8番の2曲を取り上げる。当初は第九も含めて3曲を紹介し、この回を最終回とするつもりで書いていたのだが、結局また長くなり過ぎて(笑)、第九を切り離すことにせざるを得なかった。次回は正に最終回として第九だけを取り扱うことになる。

またカルロス・クライバーの写真がいきなり出てくるが、これはもちろん第7交響曲の最高の演奏がカルロス・クライバーに他ならないからだ。

カルロス・クライバーの指揮姿
カルロス・クライバーの指揮姿

 

異次元の素晴らしさ!それがコンサートのライヴとして映像で味わえる至福。今回もまたこれで決まりと。

いや、いかん。先走ってはいけない。ちゃんと順序立てていかなければならない。それでは第7交響曲について書いていこう。

その前に、毎回しつこいようだが、ベートーヴェンの交響曲の全容のおさらいをしておきたい。

この部分は、前に書いたものと重複しているので、既にお読みの方、理解いただいている方は、飛ばしてくれて全く問題ない。

スポンサーリンク

ベートーヴェンの全ての交響曲の全容(復習)

今回もまた総論編で取り上げた全容をもう一度、以下に張り付ける。しっかりと確認してほしい。

これがベートーヴェンの全ての交響曲の全容。
交響曲の作曲番号と調、作品番号(Op.)と愛称に加えて、作曲された西暦とベートーヴェンの作曲時の年齢、そして標準的な演奏時間も掲げてみた。以下のとおりだ。

第1番ハ長調Op.21 1800年(29歳) 約28分

第2番ニ長調Op.36 1802年(31歳) 約30分 ※作曲が完成時の年齢ははっきり分からない。初演は1803年4月。その時には32歳。

第3番変ホ長調「英雄」Op.55 1804年(33歳) 約52分

第4番変ロ長調Op.60 1806年(35歳) 約34分

第5番ハ短調「運命」Op.67 1808年(37歳) 約30分

第6番ヘ長調「田園」Op.68 1808年(37歳) 約42分

第7番イ長調Op.92 1812年(41歳) 約38分

第8番ヘ長調Op.93 1812年(41歳) 約26分

第9番ニ短調「合唱」Op.125 1824年(53歳) 約72分

全容から浮かび上がる3つの特徴(振り返り)

前回は、この全容から浮かび上がる3つの特徴を詳しく書いたが、今回はそれを要約しておく。

注目すべき1800年=29~30歳の実り

記念すべき最初の交響曲が作曲されたのはベートーヴェンが30歳目前の1800年。既に紹介済みの初期の弦楽四重奏曲作品18の全6曲が完成した年で、その後、初めての交響曲も続けて作曲されたわけだ。

ベートーヴェンはヨーロッパのクラシック音楽において、その中核部分を形成する最も重要な弦楽四重奏曲と交響曲という2つのジャンルの最初の作品を、立て続けに作曲。それがちょうどアラサーという節目の年だった点に注目したい。

若き日のベートーヴェンの肖像画
若き日のベートーヴェンの肖像画。

作曲年代の特徴

第1番が1800年に作曲されてから、第5番の「運命」まで、見事に2年毎に交響曲が作曲される点に注目。

更に驚くべきことは、5番「運命」を作曲した同じ年に第6番「田園」が立て続けに作曲されていること。作曲番号も連続している。

この有名な2曲の曲想が動と静、男性的な激しさと女性的な優しさとを特徴とする非常に対照的な曲なだけに打驚嘆させられる。

第6番「田園」の後、第7番までに4年かけているが、第7番と第8番の2曲が、これまた同じ年の1812年にセットのように連続して作曲されている点にも注目だ。

第5番「運命」と第6番「田園」が連続、次の第7番と第8番も連続して作曲された事実に要注目だ。

12年後に作曲された第九は、異端児的な存在となる。

奇数番号と偶数番号という有名な分類

1番・3番・5番・7番・9番という奇数番号の5曲の交響曲と、2番・4番・6番・8番という偶数番号の4曲の交響曲という分類。奇数番号の交響曲は、曲想が男性的で力動的、豪放雄大偶数番号の交響曲は、女性的で柔和で優しく、軽快優美と言われている。

この分類は非常に的を得た興味深いものだが、僕はあまり強調したくない。その理由はじっくりとベートーヴェンの交響曲の全曲を聴き込むと、そう単純な話しではないと分かってくるからだ。

2番や4番もかなり力動的な男性っぽい曲であり雄大、1番や5番にも非常に柔和な女性的な優しさに満ち溢れた部分があり、軽快優美である。

ベートーヴェンの交響曲には、9つのそれぞれに男性的な部分と女性的な部分が共に包含されており、変な先入観は捨てて、素直に曲と向かうことが大切だということ。

スポンサーリンク

僕が今回、特に強くお薦めしたい曲は

ベートーヴェンの交響曲は一般的に非常に良く知られている。クラシック音楽のファンなら、これらを聴かない人は先ず考えられないし、特別クラシック音楽に関心のない人でも、「運命」や「第九」のことは誰だってある程度知っている。「田園」は中学の音楽の鑑賞の定番だった。

今回の記事で僕が特に強く紹介したい曲は、「不滅の9曲」の中でも、あまり知られていない、どうしても有名曲の影に隠れてしまいがちないくつかの曲である。

具体的には僕が大好きな第1番と第2番という初期の2曲。そして大変な名曲である第4番。更に一番知られていない曲とも言って間違いない第8番

これらの曲にもっと光を当てたいのである。あまり聴かれることはないが、実は何とも素晴らしい曲たちなのである。

ということで第1番と第2番、更に第4番についてはかなり詳細に書かせてもらった。

今回はもちろん、第8番が大穴中の大穴となるが、ベートーヴェンのファンなら誰でもご存じのように、実は愛称が付いていない第7番が、9つのベートーヴェンの全交響曲の中でも最高傑作とも言われており、圧倒的な人気を誇る。このあたりがベートーヴェンのおもしろいところだ。

というわけで、第7番にも力が入りそう。よろしくお付き合い願いたい。

スポンサーリンク

第7番イ長調Op.92

ということで第7番の登場となるが、前述のとおり、この愛称のないただの交響曲第7番が、知る人ぞ知る、超弩級の傑作、名作なのである。

全9曲の中でも屈指の傑作で、ベートーヴェンの交響曲の人気ランキングでは、多分、堂々の第一位になることがほぼ確実と言っていい作品。

「英雄」や「運命」、「第九」よりもいい曲?本当に?という声も聞こえてきそうだが、イエスと答えることになりそうだ。

それ位にこの第7交響曲は凄い曲。これだけの未曾有の名曲だけに、どうして愛称が付けられなかったのか不思議でならないが、愛称もない、ただの第7番というあっけないものが、実は最高傑作だなんて悪くない。何だか嬉しくなってくる。

空前の破天荒ぶりに度肝を抜かれる

この曲はとにかく型破り空前の破天荒ぶりに圧倒させられる。ちょっと異常な曲と言ってもいいかもしれない。

全体が強烈な、とどまることのない激しいリズムで覆われている。

リズムの狂宴と言うべきだろうか。この曲は後の大作曲家の間でも話題に事欠かなったようで、リストは「リズムの神化」と呼び、ヴァーグナーが「舞踏の聖化」と大絶賛したことは良く知られている。おっしゃる通りだが、「リズムの、舞踏の」というのはまだこの曲の真相には迫っていないかもしれない。

この曲は前例のない狂気にも似た荒れ狂わんばかりの狂喜乱舞の音楽なのである。

それ故に、実際にこの曲を批判する作曲家もいた。あの歌劇「魔弾の射手」で知られる初期ロマン派のウェーバーは「ベートーヴェンは、今や精神病院行きだ」と手厳しいが、かなり本質を突いているとも言える。本当に異常な音楽と言われても頷くしかない。

曲のほとんどが狂喜乱舞という破天荒

ある楽章に、荒れ狂うようなひどくリズミカルな部分がある、ということではなく、曲全体を通じて、曲の最初からエンディングまで、徹頭徹尾、リズムを全面に押し出し、狂喜乱舞のオンパレードとなるのが特徴だ。

冒頭の数小節は、驚くほど静かに落ち着いて始まるが、それもほんの束の間。一挙に本性を表して、グイグイとリズムが炸裂してくる。

第1楽章の終盤に、あの第5「運命」の僕が最も気に入っている部分、第3楽章の終了間際から第4楽章に繋がっていく、あの驚嘆すべき感動の音のマジックと非常に良く似た節回しが、再び現れてくる部分があるのだが、思わず鳥肌が立ってしまう。本当に興奮させられる。

第2楽章だけは少しゆったり目のテンポで運ぶ、「英雄」の第2楽章に続く第2の葬送行進曲のような悲劇的な色合いの濃い重く荘重は曲想であるが、それもやがて、曲が進むにしたがってリズムがドンドンとエスカーレートしてきて、特に第3楽章で熱を帯びてくる。細かいリズムと、付点のついたリズムが交互に現れ、煽ってくる。

そして一番の聴きどころは、第4楽章。これはスタートから全く半端ない。次から次へとドンドン熱を帯びてくる。最後までクレッシェンドで押しまくるようなとんでもない音楽

こんな曲にはお目にかかったことがない。自由奔放で型破り。聴くものに強烈なインパクトを与えずにおかない曲

シューマンの師匠にして義理の父(クララの父親)のヴィーク博士は「まるで、酔っ払いの音楽じゃないか」と言ったらしいが、本当に常軌を逸したリズ乱舞と大迫力に圧倒されてしまう。

開いた口が塞がらなくなるエネルギーとパワーが、これでもかと炸裂する音楽なのである。

ベートーヴェンの肖像画。いかにもベートーヴェンらしい。
いかにもベートーヴェンらしい厳しい表情の肖像画。

スポンサーリンク

これもまたカルロス・クライバーのライヴ映像が圧巻!

この常軌を逸した異常と言ってもいい音楽をトコトン楽しもうとしたら、もうカルロス・クライバーしかない。

各論編2の第4交響曲の記事でも紹介した例の廃番になってしまっているカルロス・クライバーのDVD。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したあのライヴ映像である。

第4交響曲も素晴らしい出来栄えなのだが、何と言ってもこの7番である。

もう興奮の坩堝(るつぼ)というしかない圧倒的な盛り上がりと高揚感

演奏しているオーケストラのメンバーも、観客も乗りに乗って、この空前の演奏をトコトン楽しんでいることが良く分かる。

もう雰囲気は、クラシックのコンサートというよりもロックコンサートのようと言ったら、言い過ぎだろうか。

本当にすごい。手に汗握る演奏だ。

若き日のカルロス・クライバーの指揮姿。
若き日のカルロス・クライバーの指揮姿が何とも魅力的だ。
このエネルギッシュなクライバーにゾッコンとなる。

 

迫力とか激烈さというだけではなく、このクライバーの演奏には生命力が満ち溢れているエネルギーの放出度が半端ない

それでいて活き活きとしていて、どこまでも鮮烈なのである。若々しいと言ってもいいかもしれない。

紹介したライヴ映像からの1シーン。
紹介したライヴ映像からの1シーンである。DVDに同封の解説書からの引用。

 

本当にこんな未曾有の超名演を収めたDVDが廃番って、どういうことだろう。

僕は一刻も早く、ブルーレイにして更に素晴らしい画質にして欲しいと切望しているのだが、それが果たされるどころか、DVDが廃番とは、呆れるのを通り越して、怒りが込み上げてくる。

第4番との夢のカップリング。第4番のところでも書いたが、このディスクは中古盤でもいいから、見つけたら即、購入すべきだと断言したい。

僕の経験から言って、DVDの中古盤は、レンタル落ちのものでなければ、画質が劣化していることもなく、ほとんど問題なく再生できる。むしろ、安くていいくらい。

☟ まだ購入は可能。早い者勝ちです。

3,607円(税込)。送料無料。

9つからベストスリーを選ぶとすると

愛称が付いていないということで、熱心なクラシック音楽ファンやベートーヴェン好きでないと、どうしても第7交響曲を知らない読者がいるかも知れない。

本当にこれは驚くべき曲である。

ベートーヴェンの9曲の全交響曲の中でランキングを付けるということは絶対にやりたくないのだが、順番抜きでベスト3を選ぶとしたら、結果としては、どうしたって第3番「英雄」、第5番「運命」、そして第7番となってしまうのは、致し方ないところだ。

僕としては偶数番が一曲も入ってこないのは本意ではなく、残念でならない。第2番、第4番、第6番「田園」は、上記3曲に決して劣るものではない。

だから、ランキング的なことは嫌なのだが、いずれにしても、第7番が「破滅の9曲」の中でトップを競う名曲であることは間違いないだろう。

スポンサーリンク

第8番ヘ長調Op.93

大傑作にして問題作の第7交響曲を作曲した直後に連続して作られた交響曲。作品番号も7番と連続している。

ちょうど第5の「運命」と第6の「田園」と全く同じ関係だ。「運命」と「田園」が双生児であったように、この第7と第8も双生児と呼びたいところだが、ちょっと様子が違う。双生児と呼ぶにはあまりにもかけ離れていて、違い過ぎる。

第7のあの狂気を孕んだ破天荒なリズムの爆発と、軽くてコンパクトな第8とでは、似ても似つかない

全交響曲の一覧表を見てもらうと一目瞭然だが、この交響曲はベートーヴェンの全ての交響曲の中で、演奏時間的に最も短い曲でもある。次の第九の半分以下の長さしかない。

初演時のベートーヴェンの有名な言葉

だが、この全く異なる顔を持つ同時期に作曲された2曲は、ベートーヴェン自身の指揮によって、一緒に初演された。そして一部からは批判を浴びながらも聴衆を熱狂させた大人気の第7番に対して、第8番はほとんど無視され、評価されなかった。

そのことに対してのベートーヴェン自身の有名な言葉が残っている。

「聴衆がこの曲(第8番)を理解できないのは、この曲があまりにも優れているからだ」と。

ベートーヴェンとしては、この曲に自信を持っていたことが伺える貴重な証言である。

もう一つこの曲に関して他の交響曲とは違う点は、この第8番は全ての交響曲の中で、唯一、誰にも献呈されなかったという点だ。ということは自分自身のために作曲した、かなりベートーヴェン自身の内面に近い作品だったのかもしれない。

この非常に目立たない地味な交響曲は、意外と大きな謎に包まれた曲なのである。

スポンサーリンク

コンパクトにまとまった愛すべき音楽

とにかく地味で、ベートーヴェンの全交響曲の中で最も目立たず、埋もれてしまっている感の強い第8交響曲だが、明快さと、随所に顔を出すユーモア感覚がベートーヴェンには珍しいチャーミングな音楽であり、もっと聴かれてほしい愛すべき作品である。

冒頭、いきなり明快なメロディがストレートに鳴り響く第1楽章が素晴らしい。この分かりやすさとストレートさは実に魅力的だ。全交響曲の中でも何の序奏もなく、いきなり明快なメロディでスタートするのは異例のこと。「運命」と「田園」も、序奏なしに明快に始まるが、第8番ほど歯切れは良くない。この曲の冒頭の爽快感は全く別格である。

その明確なメロディが少しずつ音色を変えていくあたり、最上のベートーヴェンと言ってもいい程。実に颯爽としていて、素晴らしい。

思っているよりもズッと斬新な凝った曲

4つの楽章の全てがコンパクトであり、簡潔に書かれている。均整の取れた古典的な雰囲気が全面的に醸し出されるが、そうは見えて、実際には思っているよりもずっと手の込んだ斬新な曲であることはあまり知られていない。

侮ってはならない。「小粒だがピリリと辛い山椒」のような曲で、そのあたりが分かってくると、初演時にベートーヴェン自身が言った「この曲があまりにも優れているので、聴衆はこの曲を理解できない」という言葉の意味が重くのしかかってくる。

ベートーヴェンが言ったことは、負け惜しみでも何でもなく本当なのかもしれないのだ。

第2楽章は一見つまらない退屈な曲に聴こえるが

第8交響曲で、これは少し魅力に乏しいなと感じさせるのは第2楽章。メトロノームを意識した一見つまらない退屈な曲。ユーモアに満ちた遊び心のある曲とも言えそうだが、ハイドンのあまり感心できない曲みたいで、僕には少し単調過ぎる

そう思って聴いていると、何時の間にか曲想が急展開し、最後はいかにも斬新な響きに変わってくる。このあたりのベートーヴェンが仕組んだ斬新さを味わってもらう必要がありそうだ。ホンの数分の短い楽章の中で、全く別の表情を見せて、陰影のある一筋縄ではいかない創意に満ちている。

ハイドンのあまり感心できない曲みたいと評したが、何度も聴いていると、これはロッシーニそのものじゃないかと思えてきた。あの歌劇「セビリアの理髪師」で有名なロッシーニ。メトロノームを思わせるチョコチョコした動きは、思えばロッシーニそのものだ。

有名なロッシーニの肖像画。
有名なロッシーニの肖像画。
若き日のロッシーニの肖像画。
若き日のロッシーニの肖像画。

 

ロッシーニはこの頃、急激に人気を博し、ウィーンでもベートーヴェンの人気を完全に食ってしまったことは良く知られているが、その流行の最前線のロッシーニを意識したもののように聴こえてくる。

ちなみに「セビリアの理髪師」の作曲は1816年で、第8交響曲の4年後であるが、第8交響曲が作曲された1812年頃には既に人気作曲家となっていた。

ベートーヴェンは、敢えて新進のライヴァルの作風を取り入れようとしたのではなかろうか。その人気にあやかろうとしたのかもしれない。

スポンサーリンク

第3楽章の魅力には抗し難い

第3楽章は大好きだ。柔和で優しく、気品のある表情が何とも嬉しい。こちらは同じハイドンでも最上のハイドンを思わせる。非常に古典的なものを感じさせてくれる。静かに踊りだしたくなるような優しい付点のリズムが非常に印象的だ。洗練された気品に満ち溢れていて、聴く程に愛着が深まってくる。

この魅力には抗し難い。

そして第4楽章。これも捨てがたい。颯爽としていて、一陣の風が吹き抜けるかのような爽やかさが印象に残る。荒々しさも伴うが、決して必要以上に重くなることはない。深刻になるかに見せて、ギリギリのところで持ち堪えて、そのまま潔く立ち去っていくかのような雰囲気。この中庸の美が、第8交響曲の身上というものだろう。

もっともっと注目されて、人気が出てもいい曲

第8交響曲の良さが分かって、ベートーヴェンの真の素晴らしさと深さ、多様性を理解できるのかもしれない。その意味ではこの作品はベートーヴェン愛好家の試金石となるかもしれない極めて重要なものだ。

ここでもベートーヴェンのあの初演時の言葉が、重くのしかかってくる。

僕自身もこの埋もれた曲を今まで熱心に聴くことはあまりなかったが、今回、このブログを書くに当たって、随分と聴き込んだ。それこそ何十回聴いたか分からない。おかげでこのあまり馴染みのなかった曲が、しっかりと身体の中に入ってきた。

聴けば聴く程、愛着が増してくる非常に味わいの深い曲。もっともっと注目されて、広く聴かれ人気が出てもいい曲である。

どうか騙されたと思って聴いてみてほしい。きっと気に入ってもらえるはずだ。

次回はベートーヴェンの交響曲の紹介の最終回、各論編5。
第九だけを取り上げる。トコトン斬りまくるので、請う!ご期待。

 

☟ 興味を持たれた方は、どうかこちらからご購入ください。

① 名演との誉れの高いバーンスタイン指揮ウィーンフィルのベートーヴェンの交響曲全集:CD5枚組+ブルーレイオーディオ1枚
4,756円(税込)。送料無料。

信じられない程の格安!しかも装丁がびっくりするほど立派なもので、これが5,000円以下というのは驚異的。
絶対に後悔することはない素晴らしいCDボックス。


【輸入盤】交響曲全集 レナード・バーンスタイン&ウィーン・フィル(5CD+ブルーレイ・オーディオ) [ ベートーヴェン(1770-1827) ]

 

② ブルーノ・ワルター指揮 コロンビア交響楽団 
  ベートーヴェン交響曲全集(ヴァイオリン協奏曲&リハーサル風景を含む)7枚組
3,441円(税込)。送料無料。 

これが絶対のお薦めです。迷わずこちらもご購入してください。


【送料無料】 Beethoven ベートーヴェン / 交響曲全集、ヴァイオリン協奏曲、リハーサル ワルター&コロンビア交響楽団(7CD) 輸入盤 【CD】

おすすめの記事